転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第154話 『石油精製法その弐』 嘉永五年十月二十九日(1852/12/10) 予想通り、次郎が提案して純顕が長崎奉行を通じて幕府に上書した内容は、おおむね受諾されたが、純顕の関与は却下された。当然といえば当然の結果である。 こちらは意見を聞いただけで、幕政に参画せよとい... 2024.06.30 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第705話 『越後と残りの奥州』(小佐々家中会議) 天正十二年閏うるう一月十一日(1583/3/5) 肥前国庁舎 本当に小佐々が全部の金を出すのでいいのか? 何か良い方法はないのか? 純正は戦略会議室のメンバーを集めての会議の中で、想定問答を行った。 来るべき新政府の会議における、越後の上... 2024.06.29 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第153話 『公儀からの質問状』 嘉永五年八月十八日(1852/10/30) 大村藩庁「然さて次郎よ、この、ごほっ……長崎奉行の志摩守(牧義則)殿からの書状じゃが、どうにも公儀から問いただすようにとのお達しのようじゃ」「殿、大事ございませぬか? 誰かおらぬか! 俊達先生を…... 2024.06.28 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第10話 『鉄と帆船』 正元二年六月二十五日 邪馬壱国 方保田東原宮処かとうだひがしばるのみやこ <修一> 考古学者=歴史学者でもなければ、=歴史オタクでもない。 だから俺も、歴史オタクではない。でも考古学を学ぶにあたり、発掘や調査をするにあたっては、とっかかりは... 2024.06.28 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
Uncategorized 第704話 『純正の三職推任と第一次港湾整備計画。もう色々と面倒臭いから、全部うちからの借款にして先行投資しまくろうか』 天正十二年一月十九日(1583/2/11) 肥前国庁舎 <純正> 前々から、えーっと天正元年(1572年・作中では改元が1年早い)からずーっと言われてきた事。やっと受ける事にした。面倒くさい事この上ないが、実質新政府のトップなんだから、期間... 2024.06.27 Uncategorized
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第152話 『五島沖の事故。嘉永五年との別段和蘭風説書』 嘉永五年七月二十三日(1852/9/6) 五島沖 平戸、壱岐対馬、天草、五島と何度も試験航海を曙丸は繰り返していた。「主機は順調にございます! スクリューも滞りなく動いておりまする」「艦橋了解」 機関長からの報告である。 試作のスクリューを... 2024.06.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第151話 『スクリューと九条幸経』 嘉永五年六月七日(1852/7/23) 大村藩 精煉せいれん方 スクリュー研究室 象山が加硫によるゴムの安定化に成功した事と、潤滑油の開発が終了したことで、スクリュー製造の目処がたってきた。研究室内では実験結果を詳細に記録しながら、象山が... 2024.06.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第9回 『大官彌勇馬と邪馬壱国の国際情勢』 正元二年六月二十五日 邪馬壱国 方保田東原宮処かとうだひがしばるのみやこ「申し上げます! 彌勇馬みゆま大官様、お戻りにございます!」 兵士が大きな声で叫び、邪馬壱国大官である彌勇馬将軍の帰国を知らせた。ドタドタドタと宮殿正面の庭を歩いてくる... 2024.06.26 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第703話 『南常陸・南下野・東上野・下総の統治』 天正十一年十二月二十六日(1583/1/19) 新政府暫定庁舎会議室 純正は北条と先の将軍義昭の悪巧みを公表し、その後始末として減封としたことを全議員(大名)に伝え、新政府内においては合議の上、一年間の参加資格の停止処分とした。 停止処分... 2024.06.25 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第150話 『ソルベー法の完成と九条幸経』 嘉永五年四月二十日(1852/6/7) 肥前大村 精煉せいれん方 高炉の前で、いよいよ実際の装置設置と試験運転が始まった。 緊張感が漂う中、ブルークは真剣な表情で助手たちに向かって指示を出す。全員に決意の表情が浮かび、各自の持ち場につく。... 2024.06.25 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第8話 『邪馬壱国のイツヒメ(伊都比売)とミユマ(彌勇馬)』 正元二年六月十五日(AD255/7/15⇔2024/6/10/23:00) 修一が弥生時代にきて十日が過ぎていたが、正直なところやることがない。 不安は増すばかりだったが、どうしようもない。来た原因とそのプロセスが解らなければ、何をやった... 2024.06.24 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第702話 『公方の京都帰還と北条の減封、佐竹と宇都宮』 天正十一年十二月二日(1582/12/26) 小田原御所「嫌じゃ嫌じゃ! 何ゆえ余が官を辞して上洛し、信長と純正に頭を垂れねばならぬのだ!」 新政府からの通達を聞いた義昭は、書状を破り捨て、激昂げきこうしている。 新政府の情報を探りつつ、... 2024.06.24 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第149話 『浦賀と朝廷』(1852/4/20) 嘉永五年三月二日(1852/4/20) 浦賀湊みなと シュッシュッシュッシュッ、ガシャンガシャンガシャンガシャン……。 幕府の命を受けて次郎たちは浦賀湊で停泊し、使者を待っている。湾内には幕府が建造した晨風しんぷう丸をはじめとした小型の洋式... 2024.06.23 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第7話 『邪馬壱国の都、方保田東原の宮処』(AD255/7/5⇔2024/6/10/13:00) 正元二年六月五日(AD255/7/5⇔2024/6/10/13:00) 邪馬壱国 宮田邑むら 修一は別にある粗末な建物に寝かされ、翌朝起きた時には既に日も昇っており、壱与達は何やら出かける準備で大忙しであった。修一が起きると、目の前の生口(... 2024.06.23 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第701話 『氏政と。久しぶりに?純久ぶち切れる』 天正十一年十月二十九日 夜 在京大使館(小佐々事務所)<純正>「ささ、まずは一献」 俺は氏政に酒を勧め、叔父さんは氏規や家老の板部岡江雪斎に勧めている。「忝かたじけのうございます。では、ご返杯を」 氏政も上機嫌で、俺に杯を返してくる。氏政... 2024.06.23 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第148話 『江戸と打抜き蓋底の発明(開発)』(1852/4/18) 嘉永五年閏うるう二月二十九日(1852/4/18) 数ヶ月前の夜、仕事を終えた二人はいつもの料亭『川棚屋』で一杯やっていた。 佐久間象山は酒は飲むが、最近は研究所に入り浸りで、それどころではなかった。それでも気晴らしの必要性を感じたので、同... 2024.06.22 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第6話 『女王壱与のいた(いる)世界』(AD255/7/4⇔2024/6/10/12:00) 正元二年六月四日(AD255/7/4⇔2024/6/10/12:00) 邪馬壱国 宮田邑むら「はあああああああああ? !」 修一は何も考える事なく魂の叫びを上げた。 条件反射というか、人は理解不能な状況に陥った時に、一体どんな反応を示すのだ... 2024.06.22 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第700回 『街道、馬車鉄道、鉄道、湊』 天正十一年十月二十九日 政府庁舎 本能寺の変が、変とならずに乱で終わり、政府庁舎では引き続き会議が行われていた。「方々、先だって決められた街道と湊みなとの整え、遊技場(競馬・賭博・宝くじ)を設ける儀にござるが、まずは街道を整える策を論じたい... 2024.06.21 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第147話 『万次郎の帰国と大阪』(1852/2/29) 嘉永五年二月十日(1852/2/29) <次郎左衛門> 万次郎さんは年末を待たずに、去年の11月に土佐に帰っていった。 商人同士のやり取りは、乾堂くんと慶ちゃんに任せてはいるんだけど、やっぱり面通しはやったほうがいいらしい。二人ともけっ... 2024.06.21 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第5話 『西暦255年』2024年6月10日 AM7:00~PM12:00 2024年6月10日 深夜 福岡市博多区自宅マンション <修一> 壱与が眠った後、俺はパソコンの前に座り続けていた。 今までの出来事を整理し、仮説を組み立てるために必要な情報を集めなければならない。その為には過去の文献や遺跡の記録をもう一度... 2024.06.20 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第699話 『経済格差と賭博場と競馬』 天正十一年七月十日 政府庁舎 「方々、此度こたびは日ノ本を如何いかにして栄えさせるか、以前より論じき題目の、つぶさなる策を論じたく存ずる。まずは国々の間に見受けられる、富の配分の隔たりを如何にして埋めるかにござる」 要するに、純正が治める肥... 2024.06.20 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第146話 『高杉晋作と箱館・横浜・新潟・神戸・長崎』(1852/2/10) 嘉永五年一月二十一日(1852/2/10) 長州 萩城下 後年、異例の出世を遂げて周布政之助は長州藩の指導者たる立場となるのだが、この時はまだ江戸祐筆ゆうひつ役である椋梨むくなし藤太の添役でしかなかった。 そのため晋作は、最初は江戸にい... 2024.06.19 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第4話 『烏丸鮮卑東夷伝倭人条』2024年6月10日(月)深夜 2024年6月10日(月) 深夜 福岡市博多区自宅マンション <修一> 俺は大学の非常勤講師であり、考古学者(論文評価されていないから卵?)であり、関連する本を書いたり(売れてない)、ウェブサイトの運営(ブログ)をして生活している。 分不相... 2024.06.19 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
天下百年の計? 第698話 『力による現状変更と海上保険と貿易会社』(1582/7/10) 天正十一年六月二十一日(1582/7/10) 新政府暫定庁舎 信長を襲った犯人は全部で47人。 純正の予想通り、犯人グループは朝倉・六角・松永・本願寺の残党であったが、首謀者はまだ見つかっていなかった。しいて首謀者としてあげるなら、六角義治... 2024.06.18 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第145話 『その頃の幕府と各藩』(1852/1/31) 嘉永五年一月十一日(1852/1/31) 江戸城 この頃の幕府と言えば江戸湾の台場構築と、大村藩へ盛んに幕臣を派遣して、技術の吸収に邁進まいしんしているところであった。しかし肝心の財政再建は遅々として進まず、第七台場まで造成予定の台場は、第... 2024.06.18 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第144話 『アーク溶接と場所請負商人』(1852/1/11) 嘉永四年十二月二十日(1852/1/11) 精煉れん方 理化学・工学研究所 信之介研究室 信之介は夜も眠らずに研究室にこもっていた。目の前には、数ヶ月かけて組み立てた発電機がある。手のひらで優しく機械をなぞりながら、信之介はこれが次世代の... 2024.06.17 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第697話 『本能寺の変』(1582/6/21) 天正十一年六月二日(1582/6/21) 京都大使館 織田信長をはじめとした旧来の新政府の面々に加え、北条からの使者を諫早に迎える事が出来たのは大きかった。氏規も江雪斎も小佐々の国力と軍事力に度肝を抜かれ、すっかり新政府の一員としての考え... 2024.06.17 天下百年の計?
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第3話 『吉野ヶ里遺跡と歴史の矛盾』2024年6月9日(日) 2024年6月9日(日) 長崎県西海市 宮田遺跡 <修一>「ひゃあ! な、なんじゃこれは! 獣か雷か!」 まあ、まともな反応だ。「獣でも雷でもないよ。乗り物」「乗り物? 馬鹿を申すでない。担ぎ手が一人もおらぬではないか。担ぎ手もおらぬのに、... 2024.06.17 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第143話 『横瀬参号船渠と七ツ釜四号船渠並びに幕臣報告書』(1851/12/20) 嘉永四年十一月二十八日(1851/12/20) 次郎は2号ドックが8月に完成した後、新たに予算を計上した。 ・横瀬村(横瀬浦)に3号ドック(長さ156.5m幅28.78m深さ8.4m工期4年)、七ツ釜村に4号ドック(長さ158.4m幅37... 2024.06.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第696話 『冷蔵と冷凍に関する話』(1582/5/18) 天正十一年四月二十六日(1582/5/18) ジエチルエーテルの気化による冷却で氷ができることがわかり、冷蔵庫の発明となった。これは手動で喞筒そくとう(ポンプ)を押し、その動力で氷を作って冷却するという物である。 現在の冷蔵庫に比べると大... 2024.06.16 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第142話 『商船学校と海軍兵学校』(1851/11/28) 嘉永四年十一月六日(1851/11/28) 大村藩で最初の洋式帆船の船乗りは、深澤家の漁師である。 14年前に捕鯨衆深澤組の復活を条件に、出島のオランダ商館に入り浸り、洋式帆船の造船術や操船術、航海術を時間をかけながら習得した者達だ。 本... 2024.06.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第695話 『花の大諫早』(1582/2/26) 天正十一年二月四日(1582/2/26) 豊後府内 翌日、一行は駅馬車に乗り、陸路で諫早に向かう事となった。「真まことや(そう言えば)、お主が岐阜に来ることはあっても、わしが赴く事はなかったの。これが初めてではないか?」「然様さようにござい... 2024.06.15 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル 第141話 『蝦夷地開発の上書と小曽根乾堂』(1851/11/6) 嘉永四年十月十三日(1851/11/6) 江戸城「伊勢守殿(阿部正弘)、蝦夷の伊豆守殿(松前崇広)より上書が来たとか。随分と真剣なお顔でござるが、如何いかなる内容だったのでござろうか」 牧野忠雅は、険しい顔をしながら書類を見ている阿部正弘... 2024.06.14 転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第694話 『新政府議員の諫早紀行』(1582/2/21) 天正十一年一月二十九日(1582/2/21) 堺「純正め、また面妖な船を造りおって」 信長は聞こえない程度の小さな声で呟いた。 多くの商人や労働者で賑わう堺の湊には、見たこともない形をした新造船を見ようという見物人が大勢集っている。「な、な... 2024.06.14 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第2話 『邪馬壱国の壱与』2024年6月9日(日) 2024年6月9日(日) 長崎県西海市 宮田遺跡 <修一> 俺の前に立ちはだかるのは、目の前で蘇った古代の女性、”壱与”らしい。 ……馬鹿な事を。考古学を学ぶ者で、いや、日本史の古代を学んだ者なら頭の片隅にあるであろうその名前だ。目の前にい... 2024.06.14 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第140話 『ゴムの安定供給とスクリュー、金属加工、後装砲の研究』(1851/10/13) 嘉永四年九月十九日(1851/10/13) 大村藩 精煉れん方 象山研究室 佐久間象山はノートを片手に、各実験結果を詳細に記録していた。 ブルークは温度計と時計を手にしながら、加熱のタイミングを厳密に管理している。杉亨こう二は実験装置の調整... 2024.06.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第693話 『天然痘ワクチンと北条氏規』(1582/1/29) 天正十一年一月六日(1582/1/29) 純アルメイダ大学内研究室 大学の研究室では様々な分野に分かれて研究がなされている。 医学の分野に限って言えば、新薬の開発やワクチンなどだ。純アルメイダ大学の第一期卒業生である楢林朔玄さくげんは、同... 2024.06.13 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第139話 『蒸気缶と工作機械。台場造成と海軍伝習所』(1851/9/19) 嘉永四年八月二十四日(1851/9/19) この月の17日に、上野俊之丞が亡くなった。陽気で明るく、ムードメーカー的な存在で、年齢を感じさせない気さくな性格は、誰からも好かれていたのだ。 葬儀はしめやかに行われた。上野彦馬は14歳。五教館... 2024.06.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第1話 『扉』2024年6月8日(土) 2024年6月8日(土) 九州大学「であるからして、九州地方、特に長崎県の西彼杵半島においては平野部が少なく、特に西岸の角力すもう灘沿岸には……」 講義の時間が終わり、片付けをする生徒達が目立つ。考古学の非常勤講師である中村修一は、ふうっと... 2024.06.12 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第692話 『ウラジオストク(北領掌)、オホーツク(狩海)、ペトロパブロフスク・カムチャツキー(勘察加市)』 天正十年十二月十二日(1582/1/6) 織田信忠はスペインとの海戦以降、信長の命により美濃に戻り、家督を継いでいた。織田家の当主としてはまだ3年目ではあったが、信長は徐々に権限を委譲していったのだ。 これは何も信忠に限った事ではない。 小... 2024.06.12 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第138話 『造船計画』(1851/7/30) 嘉永四年七月三日(1851/7/30) <次郎左衛門> 「ああそれから、掘削の人夫は松代の領内の者を使っても良いが、蒸留は絶対に土地の者を雇ってはならぬぞ。絶対にじゃ。越後と出羽の油田も買いあされ」 俺は考えられうる油田を全部買いあさる作戦... 2024.06.11 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第691話 『ヌルハチ』(1581/12/12) 天正十年十一月十七日(1581/12/12)「そうか、ヌルハチが一統したか」「は、今は足場固めをしているようですが、直に他の女直へも勢力を拡げようとするでしょう」「うむ。張居正はいかがだ? 持ち直しそうか?」「それは未だわかりませんが、官を... 2024.06.11 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第137話 『松代藩と松前藩。ソルベイ法とアンモニア』(1851/7/3) 嘉永四年六月十五日(1851/7/3) 松代城 松代藩領内の浅川油田では調査の結果、油井として産出が認められたのは十八カ所で、産出量の見込みは一つの油井で1日平均1石7斗3升との事であった。精製すれば約三分の一が灯油となる。 そのまま『臭... 2024.06.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第690話 『公方と朝廷と北条』(1581/6/17) 天正十年五月十六日(1581/6/17) 小田原御所 小田原御所とは、逃亡してきた義昭のために氏政が建てた仮初めの御所である。史実でも小弓公方だ古河公方だと、よくわからない関東公方がいたが、義昭は名実ともに小田原公方となってしまったのだ。 ... 2024.06.10 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第136話 『ジャスポー銃の完成と金属薬莢への道』(1851/6/15) 嘉永四年五月十六日(1851/6/15) 大村城下 <次郎左衛門> 万次郎さんには安心してもらいたいので、土佐の幡多郡中ノ浜村にいる家族に手紙を書いた。それから、万次郎さんは日本語の読み書きが出来なかったから、代筆で手紙を何枚も書いてあげた... 2024.06.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第689話 『殖産と産業育成政策』(1581/5/16) 天正十年四月十四日(1581/5/16) 小佐々家大使館「さて、皆に集まってもらったのは他でもない。新政府の財源としている負担金であるが、予算の半数以上を我が家中が出して居る。その為、他の各国には負担金の分を上げてもらうべく、生業を興し栄え... 2024.06.09 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第135話 『大村修理とジョン万次郎』(1851/5/16) 嘉永四年四月十六日(1851/5/16) 大村城下 <次郎左衛門>「なんと! ……これは、なんと様変わりしたものよ……」 殿の出府とあわせて江戸を発った弟君の修理様(大村純熈ひろ・当時は利純)は、嫡男の甲吉郎様が家督を継ぐとなってから、甲吉... 2024.06.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第688話 『貨幣政策と度量衡、明の陰り』(1581/4/14) 天正十年三月十一日(1581/4/14) 南近江 暫定新政府庁舎 庁舎の会議室は和室ではなく洋室である。 上座に純正が座り、官位の順に並んでいる。窓から差し込む光が重厚な木製のテーブルを照らし、各大名が座る中、財務大臣の太田屋弥市が立ち上が... 2024.06.08 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第134話 『魚油・干鰯の増産と藩士続々』(1851/4/16) 嘉永四年三月十五日(1851/4/16) 江戸城御用部屋 上の間 江戸城には緊張感が漂っていた。 大村藩主純顕あきと家老の次郎が数名の幕閣と対峙じしている。老中首座である阿部正弘が静かに口を開いた。「大村丹後守殿、本日はお越しいただき感謝い... 2024.06.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第687話 『大阪城その後。東玄甫の健康診断と検疫システムの拡充』(1581/3/11) 天正十年二月七日(1581/3/11) <純正> 困った……。重要な事。重大な事を思い出した。大阪城だ新政府だと言っていたが、4年後に近畿地方で大地震が発生するんだ。世に言う天正大地震。マグニチュード8以上の超大型地震。 地震が起きれば、当... 2024.06.07 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ