2024-08

『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第10話 『正人よ、またお前か。4対1はさすがに卑怯じゃないか?』

1985年(昭和60年)1月7日(月)~それまで  クリスマスは家族で過ごす年齢で、年末年始は行く年来る年の毎年恒例。カウントダウンなんてイベント、聞いた事もない。そして正月の元旦は校内年賀はがきという謎のはがきの配達に明け暮れた。  そ、...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第215話 『居住権と為替レート』

安政四年九月二十三日(1857/11/9) 下田 玉泉寺  佐久間象山が江戸ではなく大村で、河井継之助・橋本左内・岡見清熙・山本覚馬・坂本龍馬などの維新の志士らに影響を与えていた頃、伊豆国下田ではハリスと幕閣との間で丁々発止の交渉が行われて...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第214話 『咸臨丸とハリスの江戸出府』

安政四年八月六日(1857/9/23) 江戸城 「なりませぬ! なりませぬぞ! それだけは絶対になりませぬ!」  大声でまくし立てるのは海防参与の水戸藩主、徳川斉昭である。アメリカの大使(日本領事予定)が艦隊を率いて再び下田へ入港したという...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第9話 『キスと四角関係と悠真の野望』

~1984年(昭和59年)12月25日(火) 白石宅 ある日の夕食後の台所    食器を洗う音が静かに響く中、凪咲なぎさは少しためらいがちに母親に近づく。その表情には、何か言いたいことがあるような感じだ。 「ねえ、ちょっと聞きたいことがある...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第8話 『オランダ村からホテルへ。……そして待望の夜!なのです』

1984年(昭和59年)9月11日(火) 大安 AM9:10 <風間悠真>  佐世保の万津港に到着したオレたちは、すぐにバスに乗り換えてオランダ村に向かう。担任の女教師がみんなを降ろすんだが、引率の先生は、教頭と教務主任、担任と副担任の4名...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第213話 『阿部正弘没。京都の病院設立とハリスの江戸参府希望』

安政四年六月十七日(1857/8/6)  瓢箪鯰ひょうたんなまずとあだ名され、譜代や幕閣からは陰口をたたかれた阿部正弘が、没した。開国派と攘夷じょうい派の調整役となり、批判はありながらも幕府の在り方と存続、そして日本の未来を考えた有能な政治...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第7話 『NOT_FOUND』or『 ERR_CONNECTION_TIMED_OUT』

1984年(昭和59年)9月11日(火) 大安 <風間悠真>  オレはトップスに白のTシャツと薄いブルーのカーディガン、ボトムスは無難なジーンズにスニーカーを履いていた。カーディガンの前は留めずに開けて、Tシャツも外に出したまんまのスタイル...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第212話 『築地海軍操練所と金属薬莢、そして輸血と血液保存 』

安政四年三月一八日(1857/4/12)   長崎に幕府の海軍伝習所が出来たのは、2年前の嘉永から安政に改元された1855年の8月の事である。  ただし、長崎が遠隔地ということと、日本人の人材が育ってきたこともあり、講武所内の組織の1つとし...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第211話 『下手人とその波紋』

安政四年二月二十三日(1857/3/18) 大村藩庁『天諭攘夷じょうい義の誓い』  我ら天諭攘夷義士同盟は、ここに大村家中丹後守純顕並びにその一派に対する襲撃の所以を明らかにせん。  其その一、外夷いとの交易を推し進め、我が国の神聖なる土地...
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第6話 『断じて違う! あれは事故なのだ! そしてあれも事故なのだ!』

1984年(昭和59年)9月3日(月) 『断じて違う! あれは事故なのだ! そしてあれも事故なのだ!』  51脳のオレはそう理解して割り切っているのだが、11脳のオレはその両手に残る感触と、網膜に焼き付いた光景を、五感をフル動員して思い出さ...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第5話 『手のひらでムニュニュと上半身の……』

1984年(昭和59年)9月1日(土) 日直 かざまゆうま とおのみさき <風間悠真>  先月、夏休みに入って早々に、県北最大の街である佐世保に初上陸し、いろんな買い物と経験をした。もちろん、タダでいける訳もないし、買い物にも金がかかる。 ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第210話 『天誅』

安政四年一月二十九日(1857/2/23) 江戸 大村藩邸 「おお! そうかそうか! 謙三さんが『生茶葉蒸器械』と『製茶摩擦器械』の開発に成功したと! ? そうかそうか! 良い事じゃ!」  4か国会談が終わり、クルティウスは下田から長崎へと...
天下百年の計?

第736話 『ペトロパブロフスク・カムチャツキーからオホーツクをへてウラジオストクへ』

天正十六年六月十七日(1587/7/22)沿海地方 沿海県 ニコラエフスク・ナ・アムーレ(北黒瀬浦)  純正は小樽を出港後、1か月半かけて北加伊道沿岸を回り、その後カムチャッカ半島のペトロパブロフスク・カムチャツキー、オホーツクのオホーツク...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第209話 『落とし所と水戸の徳川斉昭』

安政四年一月四日(1857/1/29) 江戸城 「それで、水戸殿はなんと仰せなのですか?」  牧野忠雅が堀田正睦(昨年12月に篤姫が輿入こしいれのため改名)に問う。 「変わらぬよ。わしも昔から変わらぬが、あの御仁も変わらぬ。夷狄いてきなど我...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第4話 『夏休みの大冒険とエロ本とコンドーム』

1984年(昭和59年)7月21日(土)<風間悠真>  転生初日のあの椅子殴打事件以降、オレはできる事を考えてきた。  金は親の経済力に依存する。そして地位も名誉も、今は関係ない。あるとすれば、今の言い方で言うスクールカーストのヒエラルキー...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第3話 『雨の日の体育と体操服とシルエット』

遡って1984年(昭和59年)6月22日(金)放課後 職員室 「続くんですよ、この連鎖は。いつまでも」  悠真は校長、教頭、教務主任、そして女教師の前で言った。 「連鎖とはなんだね?」  校長が聞く。 「この負の、いじめの連鎖って事ですよ。...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第208話 『オランダと同じように』

安政三年十二月七日(1857/1/2)~それまで  交渉は難航していた。  ハリスが言っている事も一理あるが、日本としては下田と箱館を開港して、各国の船に対しては便宜を図っている。食料や水、燃料などの必需品も迅速に補給できるように順次体制が...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第207話 『武力衝突! ?』

安政三年十一月十日(1856/12/7) ~それまで 「あいや待たれよ! 信濃守殿(井上清直)、どうか御静まり下さいませ! Dear Brooke, let's remain calm. Let's take a short break.(...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第2話 『職員室と女と金と地位と名誉』

1984年(昭和59年)6月22日(金)放課後 職員室への廊下 <風間悠真>  さて……どうするか。  小林正人をぐちゃぐちゃにしたせいで、今オレは職員室に向かっている訳だが、別にどうと言う事はない。何を言われるかも想像がつくし、どうやって...
天下百年の計?

第735話 「北加伊道は、まだ、蝦夷地なのか」

天正十六年三月十日(1587/4/17)北加伊道地方 小樽 旅館  純正は男の子を大浴場へ連れて行った後に服を脱がせるが、ボロボロで汚れている。どう考えても接客で働いていたとは思えない。裏方の仕事をさせられていたのだろうか。  それでも10...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第206話 『長崎の開港と居住権』

安政三年十月十三日(1856/11/10)  「さて、まず要求したいのは、長崎の開港と米国人の居住権である」  ハリスが口火を切ったこの議題については、イギリス・フランス共に要求に差異はなく、開港と居住権を求めるものであったが、しょっぱなか...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第1話 『再起動』

カタカタカタカタカタ……カチッカチッ……タン、タン……。  カタカタカタカタカタカタ……タン、タン……カチッカチッ……。  風間悠真は深夜の静寂の中、パソコンに向かっていた。画面には、終わりの見えないプロジェクトの闇が映っている。目の下にク...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第205話 『交渉開始』

安政三年九月十五日(1856/10/13)   紆余うよ曲折を経て、次郎の軽快なジャパニーズブラックジョークから始まった日本の対4か国協議は、関係国が5か国で参加したという事もあり、序盤から難航を極めた。  ■日本側参加メンバー  全権 下...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第20話 『お前は誰だ』 

正元二年十一月九日(255/12/9⇔2024年6月16日20:00)  弥馬壱国の宮処(都)である方保田東原かとうだひがしばるに到着した6名は、その規模にまず驚かされた。  現代の整えられた住宅地とは全く違うが、数多くの竪穴たてあな式住居...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第204話 『サー・タンゴノカミの実力』

安政三年九月十五日(1856/10/13) ~の半月前 江戸城 「な、なんだこれは……」  老中首座を退いたとは言え、いまだ幕閣の中で発言力のあった阿部正弘は目を疑った。  確かに、意見は聞いた。幕政の参考にと、聞きはしたのだ。 立秋の候、...
天下百年の計?

第734話 『北加伊道、小樽』 

天正十六年三月十日(1587/4/17)北加伊道地方 小樽総督府 「寒い、寒すぎるな。まじで寒いぞ」  もう26年いる純正でも、現代語がでてしまう時がある。いわゆる感情が高ぶった時やその逆の時だ。  無意識なのだろうか、幼少時というか50才...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第203話 『通商条約の前に和親条約の改正』

安政三年八月十七日(1856/9/15)    イギリス・アメリカ・フランス・オランダの4か国艦隊が、各国の領事予定者を乗せて下田に着いた頃、中国では太平天国の乱が継続中であった。  イギリスは太平天国の首都(建都された南京・天京)を公使で...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第202話 『四ヶ国連合艦隊来航す』

安政三年七月十七日(1856/8/17) 大村藩庁   次郎はあまりの暑さに冷蔵庫の氷を舐め、特製のゴム袋に氷を入れて頭を冷やしてふうふう言っていた。  扇風機もなければエアコンもない。技術を軍事と産業に全フリしてるから、生活環境改善系の機...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第201話 『山内容堂と大村藩海軍増強計画』

安政三年六月十六日(1856/7/17)   金属薬莢やっきょうの製造にあたり、その他の金属加工製品と同じく、それを加工する加工機械は、研究開発ならびに輸入が並行して行われていた。圧延機やプレス機の精度向上と大量生産である。 『全ては模倣か...
天下百年の計?

第733話 『北常陸県、那珂湊にて三大名と』

天正十六年二月二十五日(1587/4/2)北常陸県 那珂湊 湊御殿  那珂湊は下野国那須郡から常陸国を貫流して太平洋に注ぐ那珂川の河口部に位置し、水戸などの同河川流域と海路を結ぶターミナルとして栄えていた。  とは言っても、規模で考えれば堺...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第200話 『功山と宇和島藩』

安政三年五月十四日(1856/6/16) 伊予 宇和島城  伊予宇和島藩主伊達宗城は幕末の四賢侯と呼ばれ、松平春嶽・山内容堂・島津斉彬とともに積極的に幕政に参加した事で有名であるが、今世では少し違う。  史実と同じように阿部正弘に幕政の改革...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第199話 『吉田寅次郎、高杉晋作とともに帰郷する』

安政三年四月十一日(1856/5/14) 長州藩 萩城下 「ごほっごほっごほっ……」 「先生、あまり無理をなさらずに、ご静養くださいませ」 「……九右衛門よ。わしはもう……長くはない、後は頼むぞ」  藩主毛利敬親とともに天保の改革で長州藩の...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第19話 『弥馬壱国へ』

正元二年十一月三日(255/12/3⇔2024年6月16日14:00) 已百支いはき国 宮田邑むら   翌日早く、ヒコナ達6人は起こされて弥馬壱国へ出発する事となった。竪穴たてあな式住居の中は意外と暖かく、潔癖症気味の千尋でさえも、慣れて良...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第198話 『安政二年のオランダ風説書と鹿児島藩、薩摩海軍』

遡ること8か月前の安政二年六月二十五日(1855年8月7日)  安政乙卯おつう賀蘭風説別段風説書  今年はオランダも平和で隣国はじめヨーロッパ諸国と親しく交わり、交易・航海共に活発である。  1854年末から1855年初にかけて暴風雨に見舞...
天下百年の計?

第732話 『吉原県吉原湊』

天正十六年一月十八日(1587/2/25)  地震発生から1年と2か月が経ったが、純正は地震が発生してすぐに決定をした。  向こう10年間を復旧期間とし、全域の復旧ならびに新規の高層建築の建造を禁止したのだ。もちろん、計画していた大阪城も例...
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第197話 『御公儀と大村家中-佐賀藩の二番手争い-』

安政三年二月一日(1856/3/7)   幕閣との舌戦が終わり、何とか事なきを得た次郎であったが、阿部正弘の体調が気にかかり、医師団の派遣を申し出た。立場は違えど国を思う気持ちと、相通じる部分があると感じたからだ。  もし生きていれば幕末は...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第196話 『一触即発、大村藩改易か?』

安政二年十二月二十五日(1856/2/1) 江戸城 老中御用部屋 「本音が、でたな」  堀田正篤まさひろの言葉に次郎は心の中で深呼吸をする。表情を崩さぬよう注意しながら視線を合わせると、正篤は手にしていた扇子を膝の上に置き、じっと次郎を観察...
天下百年の計?

第731話 『天正大地震』

天正十四年十一月二十九日(1586/1/18) 「そうか、やはり起きたか。すぐに救援物資の輸送の手配にかかれ」 「はは」  純正は全国視察を考えていたが、史実通り、大地震が発生した。  震源地が複数あり、被害は若狭湾から三河湾までと広範囲に...
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第195話 『対談、老中首座堀田正篤』

安政二年十二月二十五日(1856/2/1)~の数日前 <次郎左衛門> 「あーもう面倒臭えなあ、あそこ息が詰まるんだよ。魑魅魍魎ちみもうりょうが跋扈ばっこするっていうの?」 「なに21世紀の人間が非科学的な事を言ってんだよ」 「いや、いま令和...
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第194話 『堀田正睦老中首座となり、蝦夷地上知再燃す』

安政二年十一月十七日(1855/12/25)  神に祈るしかない、というのはこの事なのだろう。  次郎は消火器や雲龍水の設置によって地震の被害を少なくしようと試みたが、確かに効果がなかったとは言えない。しかし、藤田東湖らの死因は倒壊による圧...
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第193話 『技術革新と安政の大地震』

安政二年十月八日(1855/11/17)  反射炉に変わる転炉の開発を行うヒントとして、酸素を吹き込む事により脱炭を行い、また不純物を取り除く方法を信之介から与えられた精煉せいれん方は、もう一つのヒントをもらっていた。  ベッセマー転炉では...
天下百年の計?

第730話 『肥前国内行政機構再編制』

天正十四年七月十六日(1585/8/11) 諫早城  純正は毛利家への仕置きと併せて、肥前国内の行政機構と、大日本国内での小佐々領内の呼称について改称・改編を行った。  まず、小佐々家の統治下にある全ての所領を肥前州とした。海外領土も全てで...
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第192話 『第12代アメリカ東インド艦隊司令長官ジェームス・アームストロング』

安政二年八月二十四日(1855/10/4)   ようやく涼しくなってきた十月(旧暦八月)の四日、大村藩庁海防掛に驚くべき電信が入った。 発 瀬戸台場 宛 海防掛  我 異国船 発見セリ 指示ヲ願フ 大村藩領内の瀬戸村の台場からの電信である。...
天下百年の計?

第729話 『平穏無事と、相成るか』

天正十四年六月十九日(1585/7/16) 安芸 日野山城  「然様さようか。……純正が然様な事を」   病床にあった吉川元春は、純正の仕置きに対して短くそう言った。  鬼吉川の名に恥じない猛将で名をはせた元春も病気には勝てない。純正の事は...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第191話 『鉄道が欲しい!』

安政二年七月十二日(1855/8/24)   大村藩ではライケンらオランダの教官による授業を受ける前から、洋式木造帆船の建造を行い、その航海技術の習熟を次郎の経験と知識、そして深澤組(捕鯨)の協力で行っていた。  それを海軍の創設と考えると...
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第190話 『飛龍丸献上』

安政二年五月二十九日(1855/7/12)   次郎は松前藩への軍事教練と併せて、共同で北方の警備体制を整えた。  ・久春古丹クシャンコタンのロシア軍陣地を焼却。 ・南樺太のクシャンコタンを大泊と名づけ、整備。 ・択捉島単冠ヒトカップ湾と国...
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第189話 『1,500トン級軍艦を買うか造るか』

安政二年四月十四日(1855/5/29)  「寒い! さむいさむいさむい! 無理! むりむりむり!」  次郎は誰もいないところでそう叫び、人がいるところでは心の中で叫びながらプチャーチン一行を大泊まで送り、それから樺太のロシア人開拓港への移...
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第188話 『次郎、ロシアへ』

安政二年二月十八日(1855/4/14) 江戸城 「何故なにゆえにございましょうや」 「控えなされ太田和殿」  次郎は安政東海地震の際の救援活動も人道的に行った。  医療物資の運搬やけが人の治療など諸々である。次郎はそれを誇示するつもりは毛...
天下百年の計?

第728話 『毛利だけの優遇措置とも言える』

天正十四年五月二十二日(1585/6/19) 諫早城  100万石を超える毛利の所領の差配は簡単ではない。もちろん、前述のように警察機構は独立して各国に設置され、各郡、各村に署を置き派出所をおいて治安維持にあたっている。  しかしそれ以外は...
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第187話 『安政二年の正月』

安政二年一月二日(1855/2/18)  日本は去年、まずアメリカと三月三日に和親条約を締結した。  次いでイギリスとは八月二十三日に結び、オランダとは十一月二十三日に締結。ロシアとは元号が替わって安政元年となる十二月二十一日に締結した。 ...