2024-11

東と西の転生者

第765話 『勢力圏構想-東アジア-』

天正十九年八月十九日(1590/9/17) 諫早 <小佐々純正>  オレは風呂に入りながら考えていた。  ある程度の世界情勢が理解できたので、それを踏まえた肥前国の勢力圏の構想だ。転生してきたばかりのころは、生き延びるのに必死だった。しかし...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第57話 『礼子との自宅でムフフな(死語?)勉強会と母親の真相』

1986年(昭和61年)2月23日(日)朝、8時半。快晴 <風間悠真>  緊張と少しの期待感が入り混じる中、12脳のオレは鏡の前で服装を整えていた。 「……よし、こんなもんか」  今日は礼子の家での勉強会。今出発すればどんなに遅くても10時...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第38話 『タイムワープと若返りの謎に迫る』

2024年11月12日(21:00) SPRO 地下施設 「では、これまでの状況証拠をまとめてみましょう」  結月がホワイトボードを指す。『タイムワープ発生の必要条件』  1. 場所:石室内での発生 2. 物理現象:地震の振動 3. 人的要...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第280話 『将軍後見職、是か非か』 

文久二年六月七日(1862/7/3)江戸城 「さて、一橋刑部卿きょう様の将軍後見職、加えて松平春嶽殿の政事総裁職でございますが……」  信正は姿勢を正したまま、静かに続ける。 「後見職については先月、上様がすでに十七におなりになっているゆえ...
東と西の転生者

第764話 『新しき三省』

天正十九年七月二十日(1590/7/20) 諫早 <小佐々純正>  オレは諫早に戻ってきて城に戻り、吃緊きっきんの陸海軍の再編を終えて、ぐったりした。  もうそろそろリタイヤしてもいいんじゃね? 国内は統一してないけど戦は終わったし、大日本...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第279話 『久光対信正』

文久二年六月七日(1862/7/3)   発 京都留守居役 宛 蔵人様  島津三郎様 在京不逞ふてい浪士鎮撫ちんぶノ功アリ 従四位下左近衛権少将 叙位任官ノ 動キアリ ■江戸城  安藤信正は久世広周から聞いた腹案について考えていた。  やら...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第56話 『勉強会なんだけど純美とコタツの中で』

1986年(昭和61年)2月22日(土)<風間悠真>  1年最後のテスト、期末テストは27日(木)に英語・数学・社会、28日(金)に国語・理科がある。ため息がでる。  例によって今日は純美あやみとの勉強だ。  美咲と凪咲は前回の実力テストの...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第37話 『タイムワープの謎に迫る』

2024年11月12日(20:00) SPRO 地下施設 「なあ……疲れたし、飯と風呂、せめてそれ終わってからにしてくれない?」  SPROの研究施設に戻り、一行は再検査と研究室において今後の事を話す予定だったが、尊の一言でそうなった。食事...
東と西の転生者

第763話 『陸軍再編』

天正十九年六月十九日(1590/7/20) 諫早  海軍に続いて行ったのが陸軍の再編である。  インド・アフリカなど、南方から西方へ国土が拡張し、北方ではアラスカから沿海州まで統治するようになった。そのためこれまで連隊規模や小隊~大隊規模の...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第278話 『久光の幕政改革』

文久二年四月二十九日(1862/5/27)   発 次郎蔵人 宛 御大老  先日 島津三郎様 兵千ヲ率イテ上洛セリ 幕政ノ改革ヲ求メルモノナリ 次郎はそう幕府に報告しようと考えたが、止めた。よくよく考えたら次郎は幕臣ではない。それに久光は攘...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第55話 『想いの行方』

1986年(昭和61年)2月15日(土)<風間悠真>  純美との待ち合わせは小学校の脇にある川本商店だ。なぜかグラウンドと近いのに2軒も商店がある。  ここから歩いて中学校まで約30分。時間短縮とおっぱいむにゅむにゅ計画用に買った自転車だが...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第36話 『SPROの若き研究員』

2024年11月12日(17:00)   いろんなところを見て回りたいのは全員一致ではあったが、観光とはいえ時間が限られていた。修一達は杉をはじめとした警護チームに守られながら、東京観光を堪能した。  15時までは明治神宮と原宿を回り、17...
東と西の転生者

第762話 『肥前国の海軍再編と大日本国、そして極東情勢』

天正十九年六月十二日(1590/7/13) 諫早 「殿下、お帰りなさいませ」  3年前の天正16年(1587)1月に諫早を出発した海外領土の視察であったが、3年半の歳月を経て終了した。長崎の湊みなとには純正一行の到着を待ちわびた閣僚と民衆が...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第277話 『久光の上洛と寺田屋事件』

文久二年四月一日(1862/4/29) 京都 岩倉邸  発 諸調方しょしらべかた(諜報局) 宛 蔵人様  薩摩ノ草ヨリ報セアリ 島津三郎様 上洛ノ由 日本は次郎の活躍で不平等条約は締結しておらず、関税自主権もあり、領事裁判権も認めていない。...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第54話 『6人のバレンタインデー』

1986年(昭和61年)2月7日(金)~14日(金)  「もう! なんでこんなに難しいの!」  美咲は自宅のキッチンでブツブツと独り言を漏らしていた。真っ白なエプロンには、ココアパウダーが点々と付着している。もう6回目の失敗で、スーパーで買...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第276話 『公儀への報告と対馬事件の国内後始末。くすぶっている火は収まるか?』

文久二年三月十日(1862/4/8)   日魯間領土境界確定並びに対馬事件賠償条約と名付けられた長い条約は、批准日を1年後とした。それまでに賠償金の支払いや捕虜の返還、そして樺太(千島列島含む)におけるロシア国籍の民間人と兵の退去が行われる...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第275話 『戦争か? 賠償と領土』

文久二年二月二十日(1862/3/20) 交渉3日目~ 「まさか」  ゴシケーヴィチは即座に否定し、戦争論議で多少過熱した議論を冷ますため、会談はさらに翌日に持ち越した。戦争というワードを出したが、当然戦争する気などない。  第一極東の兵力...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第53話 『1組と2組、男女別の性教育』

1986年(昭和61年)2月6日(木) <風間悠真>  寒い。小学校は寒い日は教室の真ん中にストーブがあったが、中学にはない。  なぜだ? なぜ無意味な事をする。寒いのだ。子供は風の子なんてクソみたいな慣習だぞ。その証拠に令和の時代にそんな...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第52話 『……だめ。今日は勉強でしょ 凪咲とのテスト勉強』

1986年(昭和61年)1月25日(土) PM8:00 <風間悠真>  家に帰ったオレは、晩飯もそこそこに丼をもって電話機の前に座る。今みたいにスマホどころか携帯もないので、連絡するとすれば自宅の電話だ。  凪咲なぎさが8時に電話をくれると...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第51話 『性欲との戦い。美咲とのテスト勉強』

~1986年(昭和61年)1月31日(金) <風間悠真>  30日(木)に国語と数学、31日(金)に英語・理科・社会の実力テストがある。  中間・期末・実力テストに校外模試の学振テスト。世の中テストが多すぎだが、オレは祐介と一緒に軽音クラブ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第274話 『名を取るか、実を取るか。あるいはその両方か』

文久二年二月十九日(3/19) 交渉2日目 「サハリン(樺太)……ですか? それが何か?」  ゴシケーヴィチはそうとぼけたが、それが割譲を意味しているのは明らかである。現在樺太は日露の雑居地であり、国境線は定めていない。それがためにロシアに...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第273話 『日露交渉初日、強硬? 穏健?』

文久二年二月十八日(3/18) 箱館 駐日ロシア領事館 「問題が起きた時だけでなく、前向きな話し合いの時にお会いしたいものですね」  次郎たち3人は、ゴシケーヴィチが差し伸べた手を握ることなく右手で遮って言う。 「シェイクハンドはすべて円満...
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第35話 『東京見物と修一の決意』

2024年11月12日(12:00) 東京 新宿|御苑《ぎょえん》  修一はどこにでもいる考古学者だ。  もっとも考古学者に免許がいるわけでもなく、名乗れば誰でも考古学者になり得るし、その箔はく付けは出身大学であったり博士号であったり、論文...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第50話 『え? 悠真、お前なんでそんなにモテてんの?』

1986年(昭和61年)1月25日(土) PM2:00 <風間悠真>   山本先輩のおっぱいぷるん色気パワーでクソ先輩を撃退してから一週間後、オレ達はいつも通り音楽室で練習をしていた。 「祐介、昼飯まだだろ? ちょっと遅いけど、食おうぜ」 ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第272話 『皇女和宮とロシア全権との交渉』

文久二年一月十五日(1862/2/13)~二月十一日(3/11) 「なんだって! ? 襲われた? いつ? どこで? 誰が?」  史実と歴史が変わっても対馬の問題は解決しておらず、他の問題も山積みである。  しかし次郎は攘夷じょういに関しては...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第271話 『坂下門外』

文久二年一月十五日(1862/2/13)  江戸城 「申し上げます! 御大老様、坂下門外にて襲われましてございます!」 「なに! ? 真か?」  大老安藤信正襲撃の報はまたたく間に江戸城をかけめぐり、久世広周は信正の安否を問うた。 「幸いに...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第49話 『先輩達の無駄なあがき』

1986年(昭和61年)1月14日(火)  「おい、崇広、どうなってんだ、あれから?」  2年の川口崇広と比良山信行、そして山内勇人の3人が、体育用具室の中で直立不動で並ばされている。 「今まで我慢していたけどよ、1年の風間悠真はどうなって...
東と西の転生者

第761話 『北方三国同盟と明の滅亡への序曲』

天正十九年五月十一日(1590/6/12) 紫禁城 「兵はいる。だが動かすことは難しいだろう」  内閣大学士の申時行は誰に告げるわけでもなく、静かに、淡々と述べた。 「100万の兵を抱え、各地の衛所にも精鋭がいる。しかし……」 「軍餉ぐんし...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第48話 『新メンバーなんだが方向性の違い』

1986年(昭和61年)1月8日(水) <風間悠真> 「世の中は狭いってホントだな、なあ兄ちゃん」 「そうだな、こんな田舎にオレ達に匹敵するやつらがいたなんてな」  冬休みが終わって3学期の始業式が終わったあと、音楽室でその2人は言った。全...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第270話 『清国との交渉と、斉彬殺害の影響』

文久元年十二月二十日(1862/1/19)  江戸城 「あわせて今ひとつ、清国とのことでございますが」 「清国?」  上野介はなぜここで清国が出てくるのか、と思いつつも、その興味を抑えることができなかった。 「米国の戦時国債の話をしておる時...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第47話 『凪咲と純美、午前と午後の初詣』

1986年(昭和61年)1月2日(木) <風間悠真>  ずいぶん前からだが、美咲はもちろん、他の女もオレがどこで何をしているのかを聞かなくなっていた。  ・ギターの練習(自宅・祐介宅・ホール全部含む) ・学校 ・自分以外の女といる(6人) ...
東と西の転生者

第760話 『乱、その後』

天正十九年四月八日(1590/5/11) へトゥアラ 「申し上げます! 明国、寧夏鎮ねいかちんの副総兵、哱拝ぼはい殿の使者がお越しになっております」 「なに? 明の? ……よし、通すがよい」  建州女真の首都であるへトゥアラの政庁で政務をと...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第34話 『SPRO施設での日々と東京見物』

翌日:2024年11月11日(14:00) 東京 SPRO地下施設 「さて、皆さんにはこれから1週間ほど、この施設で過ごしていただきます」  藤堂は9人を前に説明を始めた。 「特に壱与さん、イサクさん、イツヒメさんには現代社会に適応するため...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第46話 『初詣とスカートの中と愛撫』

1986年(昭和61年)正月 <風間悠真>  初詣には行った記憶がない。  というのは言い過ぎだが、行ったのは社会人になってからだ。  宗像大社や川崎大師、その他にもあるが、ようやくできた彼女と行ったのが記憶に残っている。  だから、オレの...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第269話 『小栗上野介との交渉』

文久元年十二月二十日(1862/1/19)  江戸城 「これはこれは蔵人殿(次郎)、如何いかがなさいましたかな? 某、もはや大抵の事には驚きませぬぞ」 「上野介様、なにも驚かそうなどとは考えておりませぬ。実は此度こたび、お許しいただきたいこ...