2025-01

転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第322話 『国外退去ならびに臨戦態勢』

文久四年三月四日(1864年4月9日) 「急ぎなさい。私が戻るかオールコック前公使が戻るか分からないが、正直なところ良い思い出がない。できればあまり関わり合いたくない国だがな」 駐日イギリス代理公使のエドワード・セント・ジョン・ニールは、執...
八紘共栄圏を目指して

第802話 『実行』

文禄三年四月十五日(1594/6/3) 京都 その日は大日本国会議が開かれ、副首相である信長をはじめとする閣僚が集まっていた。議会制度を充実させるため、各州から1名ではなく、各県もしくは各郡から1名を選出しての議会運営を始めようと考えていた...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第321話 『僅差可決と艦隊派遣』

文久四年一月二十六日(1864年3月4日)  イギリス議会ではパーマストンとラッセルの豪腕によって、正式に日本への武力行使が可決された。10票にも満たない僅差であったが、反対意見を押しのけ、イギリス海軍艦隊が派遣されるようになったのだ。 昨...
八紘共栄圏を目指して

第801話 『洛中』

文禄三年三月二十八日(1594/5/18) 京都の片隅にある小さな居酒屋の2階。 薄暗い部屋の中で、3人の男がささやくように会話を交わしていた。 かつての室町幕府将軍・足利義昭、近江の宇多源氏佐々木氏流六角氏の16代当主・六角義治、そして美...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第61話 『衝撃の卒業式』

1986年(昭和61年)3月13日(木) 中学校1年生最後の月、そして3年生との最後の日。 卒業式がやってきた。在校生であるオレはふだんと変わらない。ただ明日になれば学校に3年生はいなくなり、今日は卒業式が終われば解散だ。 2回目の人生であ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第320話 『南北戦争とフランスとオランダ』

文久三年十二月十八日(1864年1月26日)  次郎はイギリスとの開戦を見据え、列強を日本側に取り込もうと考えていたが、ロシアは上手くいくであろうとの感触であった。アラスカの売却はロシアにとってもメリットがある。 もし万が一破談となっても、...
八紘共栄圏を目指して

第800話 『西南王楊応龍の死』

文禄三年二月八日(1594/3/29) 李化龍の進軍の報を聞いた楊応龍の対応は迅速であった。 本拠地の播州を中心として各地の苗族と連携をとり、統治のために配していた親族や腹心に命じて迎撃させたのだ。当初、数では劣勢であった楊応龍であったが、...