『転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く~時代・技術考証や設定などは完全無視です!~』

「佐賀藩より早く蒸気船に蒸気機関車、アームストロング砲。列強に勝つ!」

 人生100年時代の折り返し地点に来た企画営業部長の清水亨は、大きなプロジェクトをやり遂げて、久しぶりに長崎の実家に帰ってきた。

 学生時代の仲間とどんちゃん騒ぎのあげく、急性アルコール中毒で死んでしまう。

 しかし、目が覚めたら幕末の動乱期。龍馬や西郷や桂や高杉……と思いつつ。あまり幕末史でも知名度のない「薩長土肥」の『肥』のさらに隣の藩の大村藩のお話。

 で、誰に転生したかと言うと、これまた誰も知らない、地元の人もおそらく知らない人の末裔として。

 なーんにもしなければ、間違いなく幕末の動乱に巻き込まれ、戊辰戦争マッシグラ。それを回避して西洋列強にまけない国(藩)づくりに励む事になるのだが……。

■目次

人物紹介
年表
第1話 『転生したら幕末の大村藩下級藩士!大村純顕と純熈に仕えて、西欧列強に対抗する。』(1837/1/6) 
第2話 『玖島城へ向かう途上にて、心強い味方に出会う』(1837/1/7) 
第3話 『胡蝶の夢と従五位下大村丹後守純顕』(1837/1/8) 
第4話 『転生早々いきなりの無茶振りと、大村藩影のフィクサー誕生』(1837/1/8) 
第5話 『そもそも弱小五万石の大村藩が、隣の佐賀藩三十五万石に勝てるのか?』(1837/1/9) 
第6話 『まずは五万石を、十万石にしよう。それも手っ取り早く』(1837/1/9)
第7話 『果たして幕末に石けんは売れるのか? 儲かるなら作るしかない』(1837/1/9)
第8話 『石けんで五万石分利益がでるか? 原価と販売経路その他諸々』(1837/1/11)
第9話 『+五万石達成!なのか?まずは藩主様から始めよう』(1837/1/21)
第10話 『いきなりの佐賀藩越え。試供品と大プレゼン』(1837/2/7)
第11話 『まずは太田和村だけでの先行製造と、リスク分散で他の産業も考える』(1837/3/16)
第12話 『城内の石けん反対派と純顕の改革』(1837/4/3)
第13話 『二十四歳、肥前佐賀藩、十代藩主鍋島直正という男』(1837/4/19)
第14話 『目指せ佐賀藩、追いつき追い越せ佐賀藩』(1837/5/18)
第15話 『西洋学の大家、高島秋帆との出会い』
第16話 『モリソン号事件を警告しよう』(1837/5/5)
第17話 『大村藩の食糧事情とその改善。全国平均ってどうなんだ?』(1837/5/19)
第18話 『そのころの日本は? 俺が出来る事なんて、たかが知れてる。あれ? お慶さん』(1837/6/1)
第19話 『大村藩保守派の妬み』
第20話 『偽物と刺客』(1837/7/5)
第21話 『黒幕と顛末』(1837/7/6)
第22話 『石けん販売の今後と領内でしばしの休養』(1837/8/2)
第23話 『モリソン号警告についての幕府の見解と、聞役としての動き』(1837/9/14)
第24話 『白帆注進心得』(1837/9/14)
第25話 『ゲベール銃』(1837/10/01)
第26話 『佐賀藩、大村藩に遣いを送り、探りを入れる』(1837/11/12)
第27話 『高島秋帆の一番弟子、平山醇左衛門との出会い』(1838/1/10)
第28話 『坂本龍馬の支援者・小曽根乾堂の父、小曽根六左衛門』(1838/2/9)
第29話 『幕府最後の巡見使。ゲベール銃の完成とパーカッションロック式』
第30話 『人生初の参勤交代』(1838/12/29)
第31話 『江川英龍の知己を得、鳥居耀蔵を排除しよう』
第32回 『何がどう転んで御家老様に?』(1839/06/12)
第33回 『藩政改革と新たな商品開発。精錬方も』(1839/06/12)
第34話 『まじで何が売れるだろう? 高炉の件は鍛冶屋と波佐見の窯焼き職人&炭焼き職人に任せようかな』(1839/08/20)
第35話 『耐火レンガと佐賀藩・唐津百姓一揆』(1839/09/26)
第36話 『唐津一揆の結末と捕鯨。深澤家鯨組の復活』(1839/11/03)
第37話 『鯨組の復活とペニシリン』(1839/11/26)
第38話 『椎茸の種駒製造からほだ木まで』(1840/1/2)
第39話 『アヘン戦争と国内事情』(1840/1/16) 
第40話 『捕鯨砲の開発と洋式捕鯨船の建造に向けて』(1840/2/17)
第41話 『藩校五教館の改革と私学校設立の願い』(1840/3/15)
第42話 『藩校五教館への蘭学導入と私塾の命名』(1840/4/18)
第43話 『和蘭(オランダ)風説書』(1840/6/26)
第44話 『高島秋帆、西洋軍備についての意見を上書』(1840/10/5)
第45話 『江戸参府と洋式調練ならびに秋帆の徳丸原演習』(1841/6/19)
第46話 『雷汞(らいこう)の生産成功と銃の進化』
第47話 『渡辺崋山は自刃し、江川英龍は韮山で西洋銃を鋳造する』(1841/12/22)
第48話 『耐火レンガの確保と高炉ならびに反射炉の試作炉製造へ』
第49話 『長与俊達と尾上一之進。西洋医学は大村から花開く』
第50話 『医学方の設立と天保十三年のオランダ風説書』(1842/3/16)
第51話 『開明塾の授業と3度目の参勤交代』(1842/9/15) 
第52話 『根回しと高島秋帆逮捕の失敗』(1842/10/31)
第53話 『高野長英と徳川斉昭』(1842/12/12)
第54話 『幕閣と御三家と四賢侯と、諸々を使って高野長英恩赦大作戦』(1842/12/12)
第55話 『斉昭の説得と幕閣の懐柔』(1842/12/12) 
第56話 『佐久間象山に知己を得、大村に帰っては洋式帆走捕鯨船の完成』(1842/12/17~1843/5/16)
第57話 『土地豊穣にして百穀能く実り~なかんずく真珠をもって当領第一の名産とす』(1843/7/14)
第58話 『精錬方より火術方分離、専門分野に特化する』(1843/11/4)
第59話 『脚気の治療と可愛いハーフのお医者さん(のタマゴ)』(1844/1/31)
第60話 『塩の製造とミニエー銃とドライゼ銃』(1844/4/29)
第61話 『徳川斉昭の謹慎とおイネ道中に適塾留学生』(1844/6/21) 
第62話 『和蘭軍艦内部の見学と高島秋帆・高野長英の来訪』(1844/10/30)
第63話 『斉昭の蟄居が解かれ、秀才、大村に集う』(1845/1/4)
第65話 『もう一つの高炉と石炭乾留、そして実際に冷蔵庫をつくる!』(1845/4/18)
第66話 『一度目の試射』(1845/5/23)
第67話 『大村藩、全国に先駆け、種痘を推奨す(コレラ・麻疹・天然痘撲滅へ!)』(1845/6/18)
第69話 『エーテルはもうできた。コカの葉からコカイン単離、局所麻酔薬をつくろう』(1845/8/21) 
第70話 『石油は越後か? そして激動の時代へ』(1845/9/15)
第71話 『長崎台場と造船所。ガス灯の研究』(1846/1/26)
第72話 『改元と朝廷工作』(1846/2/21)
第73話 『開明塾、初等部、中等部、高等部。五教館中等部、高等部』(1846/3/11)
第74話 『過マンガンカリウムの生成とコカインの単離』(1846/4/20)
第75話 『東彼杵工業地域と佐賀藩』(1846/4/17)
第76話 『アメリカ東インド艦隊司令長官ビッドル、浦賀に入港し通商を要求する』(1846/7/29)
第77回 『プロパンガスか都市ガスか?』(1846/8/2)
第78回 『捕鯨船の寄港と漁場問題』 (1846/8/26)
第79回 『藩主純の病気と隠居・後継者問題』(1846/9/16) 
第80回 『勤王藩士、針尾九左衛門と純顕の病状』(1846/10/28)
第81話 『なるほど、天才だね。だけど大村には君以上の者は3人居るし、君くらいの者は両手で足りないくらい、いるよ』(1847/1/1)
第82話 『養豚、養鶏、養殖、鉱山……動植物と鉱山系。お里の本業はこれなんです』(1847/1/28) 
第83話 『弘化の大地震と象山大村来訪ならず。しかして意に反し、三十七士同盟、芽吹く』(1847/5/8)
第84話 『七郎麻呂一橋家を継ぎ、孝明天皇即位す。天下の遊学先は江戸よりも大村になるやもしれず』(1847/10/9)
第85話 『ドライゼ銃完成せり。大砲の鋳造幾分か定まれども完全に非ず。儀右衛門、蒸気機関の製造に本格着手せり』(1847/11/5) 
第86話 『局所麻酔薬コカイン製造現場からはじまる村田蔵六の大村見学記』(1847/11/18)
第87話 『村田蔵六、次郎左衛門と会す。岩倉具視、次郎左衛門の勧めにて鷹司政道の歌道へ入門して頭角を現せり』(1847/11/18) 
第88話 『信之介、ボルタ電池にダニエル電池……炭素アーク灯への道』(1847/11/21) 
第89話 『佐賀藩主鍋島直正、伊東玄朴をして、和蘭より取り寄せたる種痘を藩内に広めけり』(1847/12/9)
第90話 『儀右衛門、蒸気機関事始め。洪庵、長崎にて奥山静叔に会し、一之進への紹介を頼む』(1848/1/19)
第91話 『尾上一之進、緒方洪庵と出会い秘薬完成す?』(1848/1/20)
第92話 『隼人、長崎にて浅五郎を介し大島高任と手塚律蔵を知る』(1848/1/21)
第93話 『佐久間象山、その後。純熈の側近と家督の行方』(1848/1/31)
第96話 『上野俊之丞と宇田川興斎の大村藩舎密探索紀行』(1848/2/29) 
第97話 『五教館大学設立と教授の選任、そして次郎の総括就任』(1848/3/25)
第98話 『豊前国宇佐郡の賀来惟熊と平戸・福江・大村・島原同盟?』(1848/4/13) 
第99話 『幕府、和蘭からの軍艦と大砲の購入が頓挫し、国産に切り替える』(1848/7/28)
第100話 『ヘルハルト・ペルス・ライケンとヘンドリック・ハルデスならびに招聘技師総計109名』(1848/9/6) 
第101話 『国産か輸入か? 小規模から拡大するか、最大規模か?』(1848/9/28)
第102話 『次郎の苦悩と久重の苦労。ハルデスの不安』(1848/9/29)

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