転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第277話 『久光の上洛と寺田屋事件』 文久二年四月一日(1862/4/29) 京都 岩倉邸 発 諸調方しょしらべかた(諜報局) 宛 蔵人様 薩摩ノ草ヨリ報セアリ 島津三郎様 上洛ノ由 日本は次郎の活躍で不平等条約は締結しておらず、関税自主権もあり、領事裁判権も認めていない。... 2024.11.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第276話 『公儀への報告と対馬事件の国内後始末。くすぶっている火は収まるか?』 文久二年三月十日(1862/4/8) 日魯間領土境界確定並びに対馬事件賠償条約と名付けられた長い条約は、批准日を1年後とした。それまでに賠償金の支払いや捕虜の返還、そして樺太(千島列島含む)におけるロシア国籍の民間人と兵の退去が行われる... 2024.11.11 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第274話 『名を取るか、実を取るか。あるいはその両方か』 文久二年二月十九日(3/19) 交渉2日目 「サハリン(樺太)……ですか? それが何か?」 ゴシケーヴィチはそうとぼけたが、それが割譲を意味しているのは明らかである。現在樺太は日露の雑居地であり、国境線は定めていない。それがためにロシアに... 2024.11.08 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第272話 『皇女和宮とロシア全権との交渉』 文久二年一月十五日(1862/2/13)~二月十一日(3/11) 「なんだって! ? 襲われた? いつ? どこで? 誰が?」 史実と歴史が変わっても対馬の問題は解決しておらず、他の問題も山積みである。 しかし次郎は攘夷じょういに関しては... 2024.11.06 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第271話 『坂下門外』 文久二年一月十五日(1862/2/13) 江戸城 「申し上げます! 御大老様、坂下門外にて襲われましてございます!」 「なに! ? 真か?」 大老安藤信正襲撃の報はまたたく間に江戸城をかけめぐり、久世広周は信正の安否を問うた。 「幸いに... 2024.11.05 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』 第49話 『先輩達の無駄なあがき』 1986年(昭和61年)1月14日(火) 「おい、崇広、どうなってんだ、あれから?」 2年の川口崇広と比良山信行、そして山内勇人の3人が、体育用具室の中で直立不動で並ばされている。 「今まで我慢していたけどよ、1年の風間悠真はどうなって... 2024.11.04 『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第258話 『戦後処理その3:日露戦争が起きるのか?』 文久元年四月二十一日(1861/5/30) 箱館在日ロシア領事館 「では領事、時間には限りがありますので、さっそく本題に入らせていただきます」 次郎は挨拶もそこそこに、対馬で起きたロシア軍艦領土侵犯事件についての会談を始めた。 「まず始め... 2024.10.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第258話 『戦後処理その3:日露戦争が起きるのか?』 文久元年四月二十一日(1861/5/31) 箱館奉行所 「では領事、時間には限りがありますので、さっそく本題に入らせていただきます」 次郎は挨拶もそこそこに、対馬で起きたロシア軍艦領土侵犯事件についての会談を始めた。 「まず始めに、こちら... 2024.10.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第246話 『大老安藤信正と首座久世広周ならびに公儀表警護方』 安政七年三月二十四日(1860/4/14) 江戸城 評定部屋 「御大老、真に斯様かような高札を市井に立てるのでございますか」 「然様、病のため療養とする旨の上書もあれど、斯様な仕儀にてお亡くなりになった事は、すでに江戸市中に知れ渡っておろ... 2024.10.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第245話 『驚天動地』 安政七年二月十一日(1860/3/3) 江戸城 評定部屋 「何? 警護の数を増やせじゃと?」 「は、然様にございます。折から樺太でのロシアによる襲撃が起こっており、箝口令かんこうれいの甲斐かいなく市井に話が出回っているようでございます。然れ... 2024.09.30 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル 第242話 『箱館ロシア領事館と大村藩、そして幕府。……やはり攘夷じゃあ!』 安政六年十一月三十日(1859/12/23) 箱館 ロシア領事館 「さて、|如何《いか》なる|故《ゆえ》にて|斯様《かよう》な仕儀とあいなったか、しかとお伺いしたい」 松前藩家老の松前勘解由と立石昭三郎は、ロシア領事のヨシフ・ゴシケーヴィ... 2024.09.27 転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第241話 『蝦夷地とロシア』 安政六年十一月十五日(1859/12/8) 大阪 「なんですと? 福井の殿様が蒸気船を?」 鴻池善右衛門は大阪で室屋(内田)宗右衛門よりその報を聞いた。 「それはまずい事になりましたな」 「ええ、そう思ったんで御用商人の筆頭である善右衛門... 2024.09.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』 第35話 『別に不意打ちでも問題ないよね? ……文化祭でモテモテ?』 1985年(昭和60年)9月30日(月) <風間悠真> オレはあれからヤツの行動経路を調べた。 調べた、といっても校内では他の生徒や先生にバレるから、必然的に登下校になる。登校は学校に行くから可哀想……というか色々と面倒が起きそうなので... 2024.09.25 『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第238話 『遣米使節と海外領事館ならびに渡航許可』 安政六年九月一日(1859/9/26) 新見正興や村垣範正、小栗上野介をはじめとする使節団の派遣にともない、法整備も行われた。渡航先のサンフランシスコでは日本初の外国における領事館の設置が行われるのだ。 海外渡航における諸法規を整備す... 2024.09.23 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第237話 『布衣ならよかろう。または六位のいずれか』 安政六年八月三日(1859/8/30) 京都 鷹司邸 「大変光栄な仕儀にございますが、諸般の事様を鑑みまして、主君丹後守様曰いわく、慎んでお断り申し上げたいとの事にございます」 次郎は京の鷹司邸にて、先日掴んだ情報による純顕すみあきの昇進... 2024.09.22 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第231話 『神奈川(横浜)・長崎・箱館開港とオールコックとシーボルト』 安政六年三月二十日(1859/4/22) 『露は落ち 月の光に 影はなし 清き輝き そのままにして』 長野主膳は辞世の句を詠んで自決する前に、井伊直弼に一切罪が及ばないように周到な根回しをした。 まずは証拠隠滅である。 こう書くと狡... 2024.09.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第230話 『長野主膳とハリスとの交渉』 ~安政六年二月十六日(1859/3/20) 水戸 彦根藩邸 次郎襲撃の翌日~ 「御家老様! 御家老様!」 「何事じゃ騒々しい!」 執務室で政務を行っていた彦根藩家老、長野主膳のもとに、側近が息を切らしてやってきたのだ。 「こ、これをご覧く... 2024.09.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第229話 『岩倉具視、江戸へ。戊午の勅命』 安政六年一月十四日(1859/2/16) 「なんと! そないな事があらしゃったのですか?」 次郎襲撃の報をうけた岩倉具視は、安否を確かめるべく大村藩京屋敷へ急行したのだが、当の次郎は平然として、いたって元気であった。 その次郎から事の成... 2024.09.14 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』 第22話 『鉄と帆船と大陸の話』 正元二年十一月十日(255/12/10⇔2024年6月16日21:00) 修一邸 「でもセンセ、ほんとに先生なのかよ……」 槍太(そうた)がジロジロと修一の頭のてっぺんからつま先までを見ていった。 「お前もホント用心深いね。嘘いってどうす... 2024.09.14 『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第228話 『三度の襲撃と文明の利器』 安政五年十二月十一日(1859/1/14) すでに第14代将軍家茂の宣下は終わっており、一橋派は名実ともに勢いを失速させていた。次郎は不時登城の罰を軽くするために、勅許を得るための工作を行っていたのだ。 九条尚忠や三条実美などの幕府に敵... 2024.09.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第227話 『朝廷の反幕府勢力と処罰の対象者』 安政五年十一月七日(1858/12/11) 大村藩領内では道路整備が行われ、人、馬、馬車、籠などの通行に耐えうるレベルにまで達していた。しかし他の地域は例え天下の台所、京の都といえども、整備はされているものの、そのレベルはお粗末なものであ... 2024.09.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第225話 『反井伊直弼』 安政五年九月十四日(1858/10/20) 江戸城 御用部屋 「|掃部頭《かもんのかみ》殿(井伊|直弼《なおすけ》)、|如何《いかが》なさいますか」 井伊直弼により老中に再任された松平|乗全《のりやす》が聞く。 「|癪《しゃく》ではあるが... 2024.09.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第224話 『大獄前夜と朝廷』 安政五年七月十五日(1858/8/23)~八月八日(1858/9/14) 「どうするどうするどうする?」 井伊直弼による襲撃の幇助ほうじょの事実が本当であれば……いや、恐らくは本当であろう。 証人もいて犯行動機もある。 井伊直弼は幕政... 2024.09.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第222話 『違勅』 ~安政五年七月十五日(1858/8/23) まで 「次郎よ、如何いかが致した?」 上座の藩主純顕すみあきが次郎にそう問うと、右手に座る利純も真剣な眼差しで次郎をみる。 「は、ただいま報せが入り、急ぎ精煉せいれん方より戻りましてございます」... 2024.09.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第216話 『江戸出府と将軍継嗣問題』 安政四年十一月九日(1857/12/24) 下田、箱館、長崎を開港地としてアメリカ人を居住させ、長崎において限定的な交易を行うという成果をあげたハリスの残りの目的は、江戸へ出府して将軍家定と謁見し、大統領の親書を渡す事であった。 「太田... 2024.09.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第213話 『阿部正弘没。京都の病院設立とハリスの江戸参府希望』 安政四年六月十七日(1857/8/6) 瓢箪鯰ひょうたんなまずとあだ名され、譜代や幕閣からは陰口をたたかれた阿部正弘が、没した。開国派と攘夷じょうい派の調整役となり、批判はありながらも幕府の在り方と存続、そして日本の未来を考えた有能な政治... 2024.08.29 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第211話 『下手人とその波紋』 安政四年二月二十三日(1857/3/18) 大村藩庁『天諭攘夷じょうい義の誓い』 我ら天諭攘夷義士同盟は、ここに大村家中丹後守純顕並びにその一派に対する襲撃の所以を明らかにせん。 其その一、外夷いとの交易を推し進め、我が国の神聖なる土地... 2024.08.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第210話 『天誅』 安政四年一月二十九日(1857/2/23) 江戸 大村藩邸 「おお! そうかそうか! 謙三さんが『生茶葉蒸器械』と『製茶摩擦器械』の開発に成功したと! ? そうかそうか! 良い事じゃ!」 4か国会談が終わり、クルティウスは下田から長崎へと... 2024.08.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第121話 『セメントの続きと臭水樽揮発問題』(1850/2/19) 嘉永三年一月八日(1850/2/19) 大村藩政庁 「高炉セメント?」 全員が信之介の方をむいて会議が中断し、その高炉セメントとはなんぞや? という話になってしまい議論が何日も続いている。次郎が予測、というか史実で発生するコレラは1858... 2024.05.25 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第576話 オラニエ公、イスパニアの敗報を知る。 天正元年(1572)六月十六日 史実でいうところの元亀三年六月十六日、ユリウス暦1572年7月10日。 (現在の西暦=グレゴリオ暦は1582年に変更されます) オランダ、ネーデルランドと呼ばれる地域で、いわゆるオランダ独立戦争の真っ最中... 2024.02.07 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第556話 純正、婦負郡南部、新川郡南西部を服属させる 天正元年(元亀三年・1572) 四月五日 京都 大使館 発 敦賀信号所 宛 権中納言 複 治部少丞 秘メ 敦賀ニテ 数多ノ 兵船 アリ 帆ノ 紋二ヨリ 奈佐 毛利 小早川 村上 他 山陰 山陽ノ 船手衆 ト 認ム 秘メ 発 権中納言 ... 2024.01.18 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第554話 上杉謙信に後手後手の小佐々純正。起死回生、なるか? 天正元年 四月四日 日本海 「(おい、誠に、これは同じ、海なのか?)……!」 「ははは! だらしねえなあ旦那! それでも同じ海賊か? こんなもん凪なぎだ!」 「やかましい! 何も言うておらぬではないか! いささか驚いておるだけじゃ! 軍いく... 2024.01.16 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第552話 阿尾城陥落の真実と能登所口湊 天正元年 四月四日 辰一つ刻(0700) 能登 射水郡 千久里城 「おお! 無事であったか!」 庄川東岸(広上村)の道雪本陣で報告してきた家臣より、妻と嫡男の無事は聞かされていたが、実物を見てほっと胸をなで下ろす菊池武勝である。 千久里... 2024.01.14 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第547話 『晴天の霹靂 越前での一揆と書状。純正、謙信に敗れけり?』 天正元年 四月二日 京都 大使館 純正の顔はいつになく険しい。対上杉戦に舵をきったものの、いったいどれくらいの期間戦が続くのか? 早く終わるに越した事はない。 もちろん、本当は長期戦というよりも経済戦で徐々に謙信を締め付け、撤退させる事が目... 2024.01.09 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第546話 道雪と謙信。四月の庄川決戦~中盤戦へ 天正元年 四月二日 午二つ刻(1130) 庄川西岸(二塚村) 道雪本陣 戦闘開始から一刻(2時間)が経過し、放生津ほうじょうつ城からの伏兵と、それを防ぐために渡河した肝付・島津軍は乱戦となっていた。 伊東軍の先陣を包囲殲滅せんめつしよう... 2024.01.08 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第545話 悲報、伊東軍の苦戦と岩成友通の戦死。 天正元年 四月二日 巳みの三つ刻(1000) 庄川西岸(能町村) 島津本陣 伊東軍が上杉軍右翼三千と戦闘を開始して半刻(1時間)が経過していた。 「や! これは……まずい。急ぎ伝令を!」 庄川の西岸にある島津本陣から対岸の伊東軍の先陣が... 2024.01.08 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第463話 イエズス会とイスパニアと小笠原諸島 元亀二年 七月十二日 小笠原諸島 父島 『¡Ey! ¡Mirar! ¡Puedo ver el barco! ¡Parece que se dirige hacia aquí!』 (おーい! 見てみろ! 船が見えるぞ! こっちに向かってい... 2023.10.24 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第432話 負の連鎖を断つとき 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 宇喜多家と宇喜多直家をどうしたいのか? 純正の問いに三村元親は即答できない。父を殺した憎き敵が目の前にいるのだ。どんな形でも良いから仇を討ちたいはずなのに、なぜか答えられない。 「それは……」 ... 2023.09.29 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
新たなる戦乱の幕開け 第419話 謀将宇喜多直家の処世術~使える物はなんでも使う。そして混沌へ~ 元亀元年 十月三日 岡山城 「殿、一つだけ、策がないこともございませぬ」 なに? と直家は秀安の言葉に目を輝かせる。さて、戸川秀安の腹案とはいったいなんであろうか? 「おお、なんじゃ」 「毛利にございます」 「何を言っておる。さきほど毛利... 2023.09.21 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第390話 毛利と織田。鍋島直茂の小佐々百年戦略 永禄十二年 十二月二十八日 諫早城 戦略会議室 「みな、聞いてくれ」 純正は直茂、弥三郎、庄兵衛を呼び、清良を紹介する。 「伊予の西園寺配下だった土居式部少輔だ。今日から同じ釜の飯を食う仲間となった。よろしくな」。 清良が一礼し、皆が拍... 2023.09.01 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第388話 群雄たちと小佐々純久 永禄十二年 とある日 在京小佐々大使館 「大使、また来てます」 大使館の洋間、昼休みに佐吉と将棋を指している純久のもとに、一人の訪問者があった。最近、遠方からのお客様が増えましたね、と佐吉が言う。 純久はそれどころではない。36対6で圧... 2023.08.31 新たなる戦乱の幕開け
西国の動乱、まだ止まぬ 第376話 かかった火の粉がいつの間にか四百万石② 永禄十二年 十一月十六日 諫早城 「そして日の本に戻るが、伊予は、いましばらくかかりそうじゃ。西園寺が、ふふふ、まあ、なんというか、塹壕とはな」 「ざん、ごう……? にございますか?」 龍造寺純家が質問する。純家は一門だから参加しているの... 2023.08.23 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第375話 かかった火の粉がいつの間にか四百万石 永禄十二年 十一月十六日 諫早城 純正は各方面から届けられる書状や通信文書を読みながら、定例会議を開いて今後の対策を考えていた。 空閑三河守、藤原千方(親)、鍋島直茂、尾和谷弥三郎、佐志方庄兵衛の五人が傍らにいる。そして閣僚の面々。 「... 2023.08.23 西国の動乱、まだ止まぬ
従属・同盟・連立 第114話 藤原千方と空閑三河守 筑前国 博多 藤原千方 ある時は虚無僧、ある時は商人、またある時は山伏、そして能楽師にほうか師(手品師) さまざまな姿に変化しては敵の情報を集めたり|撹乱《かくらん》をする。それがわしの仕事。今日のわしは商人の大村屋長兵衛だ。 さすが... 2023.05.24 従属・同盟・連立
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に 第51話 永禄遣欧使節団、渡海する。 同年 五月 ついに! ついに決まった! 横瀬浦開港! 史実より三ヶ月早い開港である。豊後から布教長トーレスが大友宗麟の書簡をもって横瀬浦へ到着。トーレス自身が書簡を持ってきた事が大きい。 やった! 薩摩に勝った! ! 俺は不死身で... 2023.04.30 横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート 第29話 利三郎と忠右衛門 永禄四年(1561年) 五月 岳の城 沢森利三郎政直 どたどたどたどたどた! 忠右衛門と二人で主殿に向かう。なんでまた、いきなりなんだ? 「殿!」 「殿!」 主殿の下座には先日家督を相続したばかりのわが殿、平九郎様がいらっしゃった... 2023.04.15 二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第23話 九郎と勘解由 蛎浦の海戦⑤ 未みの正刻(午後二時ごろ) 沢村政忠 「ぐあっ!」 親父が左腕を抱えて膝をついた。二発目の弾は俺を狙っていたようだが、船が揺れるのと同時にかがんだので当たらなかった。 「父上!」 俺は親父を抱え、破ったはちまきを傷口にかぶせると、脇を圧... 2023.04.12 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第22話 海峡封鎖作戦 蛎浦の海戦④ 未の初刻 四半刻後(午後一時半ごろ) 「申し上げます! 港の民家は焼失しておりますが、損害は軽く、民の被害もありませぬ」 「ほう。むだな殺戮はせぬ、か」 政忠達は島の北端を迂回して島の陰に隠れていたのだが、けもの道から山頂の金毘羅神社を越... 2023.04.12 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第21話 推参!深沢勝行。蛎浦の海戦③ 未一つ刻(1300) 沢森政忠 「妙だな」 寺島水道をまっすぐに南下して、大島と蛎浦かきのうら島の間にある中戸瀬戸に向けて進路を西にとってしばらくした頃、親父がポツリとつぶやく。 「いかがされましたか?」 「島を見てみろ。蛎浦湊みなとの煙... 2023.04.11 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第17話 海上からの狼煙 ― 平戸襲来、政忠初陣せり。 四月九日 午の正刻(1200)すぎ いい天気だ……。 その後も海辺の道を小平太と歩きながら(俺は馬に乗っていたんだが)、通行人達に声をかけ、笑顔で会話をして道を進む。 みんないい人。ほんわかする。しばらくすると前方に人だかりが... 2023.04.09 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル