バテレン

北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第633話 『開戦か交渉か』主戦論と非戦論(1577/8/17)

天正六年閏うるう七月二十六日(1577/8/17) 諫早城 <純正>「さて、織田がどう出てくるかわからぬが、出てくれば前線に、出てこなくても北条の備えは第四ないし第五の一個艦隊で当たれば問題なかろう。陸路で来ることは考えられぬ」  陸路には...
対島津戦略と台湾領有へ

第290話 ルイス・フロイス meets with 信長

永禄十二年 四月 京都 妙覚寺  数日前二条城の造営をしている現場を視察に行った際に、信長は布教をしている宣教師の一行に出会った。  それを見て信長は思い出した。  フロイスという宣教師が訪ねて来たら、話を聞いてほしいと小佐々純正から紹介さ...
5強まであと7,000石(現在36,824石)

第82話 イエズス会と南蛮貿易

永禄六年 七月 小佐々城 小佐々弾正  千方が手の者を使って盗ませた、インドの管区長あての書簡(もちろん戻したが)にはこう書いてあった。  インド管区長様  その者、平戸の松浦を屈服させ、再び港として、使ってほしいと申しております。  ドン...
5強まであと7,000石(現在36,824石)

第81話 さて、どうする? 

さて、どうする?  某歴史ゲームなら、間違いなくセーブして一休みするか、じっくり今後の戦略を立てるところだ。  まず相神浦松浦あいこうのうらまつら家だが、爺様はまだ隠居しておらず、有馬からの養子、盛がいる。平戸の力を弱め、嫡男と次男は幽閉し...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第74話 平戸松浦氏の処遇 運命の岐路

同年 五月 沢森城 沢森政忠  さて最後は、これが一番の難事で、やり方によっては肥前の情勢を一変させる。我らが生きるも死ぬも、これにかかっていると言っても過言ではない。  ……。  主だった者を城に呼んで評定を開いた。  まずは俺の隣に親父...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第68話 阻止せよ!横瀬浦上陸!

「距離、ロクサンテンマル! (六十三町・約6,867メートル)」  測距員が叫ぶ。 「やはりか。まったく足りぬな。まだ時間がかかるか」  深作治郎兵衛兼続は、戦況を一変させる可能性はないかと淡い期待を寄せて、針尾城まで砲撃できぬかと考えたよ...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第58話 大村純忠、ドン・バルトロメオとなる。

やばい。まじやばい。嘘やろ? 早すぎるって! 来年やろ? 「本日、大村民部大輔様はじめ、家臣数名がキリシタンになるべく受洗された由にございます」  もー、なにやってるんですか純忠様! 早いですって!  俺は急いで見張り台に駆け上り、日の丸の...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第30話 灰も油も絶対数が全く足りない。

足りない足りない足りない。まあああったく足りない。  現状で並行してやっている事といえば、陸路では中浦-多比良と横瀬-川内の関所の廃止。(EUみたいな感じ?)  商人の往来を増やすためだが、小佐々とは寄り親寄り子に近い存在。関銭はもともとな...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第29話 利三郎と忠右衛門

永禄四年(1561年) 五月 岳の城 沢森利三郎政直  どたどたどたどたどた!    忠右衛門と二人で主殿に向かう。なんでまた、いきなりなんだ? 「殿!」 「殿!」  主殿の下座には先日家督を相続したばかりのわが殿、平九郎様がいらっしゃった...