八紘共栄圏を目指して 第819話 『バンテン国王カンジェン・ラトゥ・バンテン』 文禄四年十一月二十九日(1595/12/29) バンテン王国の港町は異様な緊張感に包まれていた。港には数隻の肥前国商船が停泊し、不気味な影を落としている。かつては活気に満ちていた埠頭ふとうも、今では人影もまばらだった。「おい、あれを見ろ!」... 2025.01.30 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第817話 『セバスティアン・ロドリゲス・セルメーニョの災難』 文禄四年九月二十五日(1595/10/28) 「煙突? 蒸気? 一体何を言っているのだ? 冗談ではない。そんな船があるはずがない」 スペインの使節は不思議そうな表情で艦橋を見回し、黒い煙を上げる煙突を指さした。事態を理解できず困惑している様... 2025.01.26 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第816話 『アルタ・カリフォルニア』 文禄四年九月二十五日(1595/10/28) ヌエバ・エスパーニャは1519年に北アメリカ大陸、カリブ海、太平洋、アジアにおけるスペイン帝国の副王領を指す名称であるが、その支配領域は太平洋においては皆無であった。 元亀二年(1571年)四月... 2025.01.25 八紘共栄圏を目指して
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第327話 『激闘! 鹿児島湾海戦! -突破口-』 文久四年(元治元年)四月六日(1864/5/11)「司令官! 前方に海峡があります!」 イギリス駐清艦隊は、海峡を突破後は艦船の修理と負傷者の治療をしつつ、湾内を偵察した。幸い砲台はない。島津軍もうかつに近づいて反撃を受けるのを想定して、あ... 2025.01.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第326話 『激闘! 鹿児島湾海戦! -台場と艦隊-』 文久四年(元治元年)四月五日(1864/5/10)「敵艦、離れていきます!」「どれだ?」「もっとも小さな艦、鈍足な艦が湾内ではなく、湾外へ逃げます!」 薩摩海軍安行丸の退避を確認した見張りが報告した。「その先には何がある?」「何もありません... 2025.01.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第324話 『払暁の奄美大島』 文久四年三月二十六日(1864年5月5日)「おい、ほんのこてこいで良かとな? (本当にこれでいいのか?)」 永平丸艦長の大山彦助が全員の顔を見て確認するように言った。「仕方なかじゃろ。殿ん命じゃ。逆らうわけにゃいかん」 安行丸艦長の川村純義... 2025.01.07 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
東アジアの風雲 第779話 『決死の行軍と鴨緑江沖海戦』 天正二十一年三月八日(1592/4/19) 義州府 義州府の楊鎬ようこうの本隊のもとに、敗残兵を引き連れた沈有容が到着した。兵数は1万。焦燥しきった沈有容の姿は下流域での敵の攻撃のすさまじさと、被害の大きさを物語っている。「よくぞ戻った」... 2024.12.08 東アジアの風雲
Uncategorized 第777話 『背水の陣、鴨緑江』 天正二十一年三月四日(1592/4/15) 鴨緑江沖 晴れ 鴨緑江河口に轟音ごうおんが響き渡る。黒煙を噴き上げる出雲をはじめとする肥前国第一艦隊から、次々と砲弾が放たれたのだ。その光景は李舜臣の目に焼き付いた。「これは……まるで雷神の怒り... 2024.12.06 Uncategorized
東アジアの風雲 第776話 『海軍と朝鮮水軍と李舜臣』 天正二十一年三月一日(1592/4/12) 漢陽(ソウル)外港 済物浦(仁川) 灰色の空の下、済物浦付近は異様な緊張感に包まれていた。 静かに波音を立てる水面に、大小様々な船がひしめき合っている。その中心に鎮座する巨大な黒い船体。煙突から... 2024.12.05 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第766話 『哱拝対魏学曽。石嘴山の戦い』 天正十九年九月十七日(1590/10/15) 寧夏鎮ねいかちん 天正十九年四月八日(1590/5/11)に魏学曽が固原鎮こげんちんに駐屯して5か月がたっていた。 哱拝ぼはい軍と明軍の兵力を考えれば、明軍が倍以上であるがその士気は低く、仮に魏... 2024.11.22 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第748話 『ポルトガル王都リスボンと新たな転生者』 天正十八年一月十四日(1589/2/28) 元亀二年(1571年)から開発が始められた炸裂弾とその砲は、日夜国友一貫斎を中心として研究開発がなされていたが、すでに18年の歳月が流れていた。 一貫斎は、純正の叔父であり、肥前国の科学技術省大... 2024.10.05 東アジアの風雲
天下百年の計? 第719話 『汽帆船対戦列艦』 天正十三年八月五日(1584/9/9) 角力灘すもうなだ 夏の暑さがまだ残る日の午前9時、2隻の巨船が波間に浮かんでいた。 肥前国海軍第一艦隊の誇る1,750トン74門戦列艦『八島』と、最新の蒸気機関を搭載した1,800トンの汽帆船『多聞... 2024.07.18 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第122話 『吉田松陰、平戸から大村へ。鋼板切断機、ロール成形機、溶接機、プレス機、運搬機器の開発』 嘉永三年二月十九日(1850/4/1) 「初めて御意を得ます。長州より参りました、毛利家中、吉田寅次郎と申します」 松陰は長州藩主毛利敬親の命を受け、平戸藩への遊学と、一年間の長崎を含めた西国見聞の旅の最中であった。まず平戸藩主に挨拶をし、... 2024.05.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第67話 『大村藩、全国に先駆け、種痘を推奨す(コレラ・麻疹・天然痘撲滅へ!)』(1845/6/18) 弘化二年五月十四日(1845/6/18) 次郎邸 <次郎左衛門>「これ、御家老様はお忙しいのだ! お手を煩わせるでない! 申し訳ありませぬ御家老様! なにぶんまだ子供ゆえ、お許しいただきたく存じます」「ははははは! よいのです俊達先生。子ど... 2024.04.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第22話 海峡封鎖作戦 蛎浦の海戦④ 未の初刻 四半刻後(午後一時半ごろ)「申し上げます! 港の民家は焼失しておりますが、損害は軽く、民の被害もありませぬ」「ほう。むだな殺戮はせぬ、か」 政忠達は島の北端を迂回して島の陰に隠れていたのだが、けもの道から山頂の金毘羅神社を越えて港... 2023.04.12 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。