カルバリン砲

北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第622話 『織田家の聖アルメイダ大学卒業生と、在諫早大学生』 (1575/10/17)

天正四年九月十四日(1575/10/17) 岐阜城 6年前の永禄十二年に小佐々領へ向かった留学生のうち、大学の部の9名は卒業し、2年前に帰ってきていた。信長の命で『岐阜大学』を設立したのだ。 また彼らは、織田領内では小学・中学・高校という教...
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え

第594話 一貫四百五十匁(約12ポンド)一貫斎砲と五馬力蒸気機関

天正二年五月二十三日(1573/6/22) 肥前 川の近く 某所 ぐわんぐわんぐわん……。どがしゃんどがしゃんどがしゃん……。 水車を動力とした大型切削機械が二つ並んでいる。 ぐわんぐわんぐわん……。どがしゃんどがしゃんどがしゃん……。「先...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第24話 『白帆注進心得』(1837/9/14)

天保八年八月十五日(1837/9/14) 玖島くしま城 <次郎左衛門>「は、白帆注進の際における心得にございます」 俺は居住まいを正し、殿に進言をした。「いかなる物か?」「はい」 俺はそう言って箇条書きにした提案一覧を読みながら紹介した。内...
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え

第583話 シリコン含有率の高い鉄と垂直型ドリルによる大砲の規格化

天正元年(1572)十月五日 諫早城  下越においては、謙信にとって僥倖ぎょうこうとも言える状況であった。 本庄城、鳥坂城、新発田城の奪還後に膠着こうちゃく状態になり、伊達・蘆名両軍も防衛陣地を下げて抵抗していたのだが、伊達領の北にある最上...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第486話 第4代ヌエバ・エスパーニャ副王 マルティン・エンリケス・デ・アルマンサ

1571年(元亀二年) 11月12日 ヌエバ・エスパーニャ メキシコシティ「なんだと? そんなバカな事があるはずがない!」 スペイン艦隊のマニラ侵攻軍の全滅の報告を受け、ヌエバ・エスパーニャ副王であるマルティン・エンリケス・デ・アルマンサは...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第468話 アドラー・フォン・リューベック?3,000トン級帆船・戦列艦建造計画

元亀二年 七月十七日 諫早城「ああ、そうでした。海軍省からなにかありますか?」 直茂が示し合わせたかのように、海軍大臣の深堀純賢に発言を促す。純賢は純正の顔を見て、純正はうん、とうなずく。 海軍省への予算配分と技術協力において負担が必要なた...
新たなる戦乱の幕開け

第414話 宇田川松庵のボイルの法則

元亀元年 九月二十日 肥前  昨年の永禄十二年十月に、太田和忠右衛門藤政と源五郎秀政が水銀による大気圧の発見、ポンプによる真空の作成や空気圧の原理を実験で立証した。 その後、宇田川松庵も忠右衛門と源五郎秀政の実験を参考にして、大学の研修室で...
新たなる戦乱の幕開け

第395話 ポルトガル大艦隊と彼我の戦力差を考える

元亀元年 三月 5万の大軍で越前に攻め入った織田軍は、田植え前という短期間ではあるが、当初一向一揆と織田・浅井軍で挟撃する予定であった。 しかしここで、織田・浅井連合軍(以下連合軍)にとって予想外の事が起きたのだ。 一揆衆が撤退した。 田植...
新たなる戦乱の幕開け

第389話 西園寺公広と土居清良

永禄十二年 十二月二十八日 諫早城 十二月十日に宇都宮豊綱の造反並びに職務怠慢が公になり追放された。 その後引き続き長谷口から南の黒瀬城へ向かう街道は封鎖され、南の板島城から北へむかう吉田口、東の三滝城からの土居口も同様に完全に塞がれたのだ...
西国の動乱、まだ止まぬ

第367話 土佐安芸郡一揆③独立、なるか?

永禄十二年 十一月十日 土佐 安芸郡 安芸城「殿、これからどうなさいますか」 家老であった黒岩越前守の息子、黒岩掃部(30)である。「若と言われ続けてきて、いきなり殿は慣れぬな」「は、しかし安芸家の復興のためには慣れていただかなくてはなりま...
5強まであと7,000石(現在36,824石)

第84話 マカオから、宝の山が届いた。

マカオから第二便が到着した。 情報収集のための資料爆買いに時間がかかったので到着が遅れたが、膨大な量の本が集められた。 南蛮技術がもてはやされるが、産業革命の礎となった発明は、中国発なのだ。なので丸パクリする。そこから技術革新だ。 マッチ…...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第50話 横瀬港の整備と石原岳堡塁

豊後に忍ばせてあった石宗衆から報告があった。 大友宗麟が横瀬浦への誘致に前向きらしい。いいニュースだ! 石宗衆の報告は定期的に千方に集められ、俺に伝わる。 正式に抱えて以来、資金の援助は惜しんでいない。各大名の城下町はもちろん、京大阪は特に...
年表・統治機構

1566年~1570年(忘備録)

1566年(永禄九年)1月小佐々領 人口十二万人石高 十八万三千七百五十二石波多家 十四箇条の定めにより保護国化2月沢森家第三子 吉法師誕生第四子 愛姫誕生3月海軍伝習所第一期生卒業計百二十八名(松浦郡十六名・彼杵郡四十七名・佐賀郡五名・杵...
年表・統治機構

1561年~1565年(忘備録)

1561年(永禄四年)4月 転生蠣浦の海戦5月石けんの製造・販売開始鉛筆の研究製造開始綿花増産計画(同時にふとん製造)硝石製造の研究開始「ナタ目」法による椎茸試験栽培同「種駒」式栽培研究開始切り干し大根の生産製造・研究開始びわ・パン・麦酒・...