浦戸租界公使兼領事

西国の動乱、まだ止まぬ

第377話 惟忠vs.親泰と親貞、そして光秀vs.純久

永禄十二年 十一月十六日 浦戸城 「これは一体どういう事か?」  謁見の間、というほど大層なつくりではないが、応接の間で声を張り上げているのは吉良親貞と香宗我部親泰である。  浦戸城から安芸城、つまり一揆軍の拠点に兵糧が運び込まれている報せ...