八紘共栄圏を目指して 第833話 『遼東では足りぬのか、沿海州では足りぬのか』 慶長元年十一月十四日(1597/1/2)へトゥアラ「はっきり言っておきますが、余は肥前国はもちろん、その冊封国である朝鮮と戦うつもりはありませんぞ」 ヌルハチはそう言って純正の言葉を待った。「戦うつもりがないのであれば、なおさら兵を引き上げ... 2025.03.05 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第826話 『知られざるイスパニアの内情と、敵の敵は味方』 慶長元年三月二十三日(1596/4/20) メキシコシティ(テノチティトラン) はいそうですか、と素直に信じるわけにはいかなかった。 自分の先祖、母なるアステカを滅ぼしたスペインが負けたなど、簡単には信じられなかったからである。 その男が言... 2025.02.17 八紘共栄圏を目指して
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 時系列・あらすじ 以下、旧暦表示。随時更新します。1837年天保7年11月: 50歳の男が幕末の大村藩下級藩士に転生。若い妻と息子がいる状況に戸惑うが、純顕と純熈に仕え、列強に対抗する決意を固める。前世の記憶を頼りに、激動の幕末を生き抜こうと覚悟する。天保7... 2025.01.25 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
八紘共栄圏を目指して 第811話 『オランダ-1594-黄金時代の幕開け?』 文禄四年三月二十五日(1595/5/4) ネーデルランド デン・ハーグ「よし、では報告を聞かせてもらおうか」 オランダ総督のマウリッツ・ファン・ナッサウは居並ぶ臣下の報告を宮殿にて聞いていた。呼ばれた人たちと臣下の注目はもちろんマウリッツで... 2025.01.17 八紘共栄圏を目指して
八紘共栄圏を目指して 第804話 『陸軍と領土開発省』 文禄三年七月二十日(1594/9/4) 諫早城 会議室には純正を筆頭に戦略会議衆である鍋島直茂、黒田官兵衛をはじめとした6名、陸軍大臣の波多隆、海軍大臣の長崎純景、領土開発省の日高喜がいた。 吃緊きっきんの課題として陸海軍ならびに海外領土の... 2025.01.05 八紘共栄圏を目指して
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第318話 『全体戦略会議とロシア』 文久三年十二月二日(1864年1月10日) 上海 「読みたまえ」 イギリス東インド・清国艦隊司令官のサー・オーガスタス・レオポルド・キューパーは、副官に命じてイギリス本国の海軍省からの訓令を読み上げさせた。 -議会において日本との国交断交並... 2024.12.30 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
東アジアの風雲 第779話 『決死の行軍と鴨緑江沖海戦』 天正二十一年三月八日(1592/4/19) 義州府 義州府の楊鎬ようこうの本隊のもとに、敗残兵を引き連れた沈有容が到着した。兵数は1万。焦燥しきった沈有容の姿は下流域での敵の攻撃のすさまじさと、被害の大きさを物語っている。「よくぞ戻った」... 2024.12.08 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第778話 『撤退の代償』 天正二十一年三月五日(1592/4/16) 鴨緑江東岸 山中 悪夢のような砲撃から逃れ、夜通し走り続けてようやく夜が明けた。 渡河地点より上流にある砲撃の届かない山中に退避してきた沈有容しんゆうようは、深い疲労感に襲われていた。辺り一面... 2024.12.07 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第776話 『海軍と朝鮮水軍と李舜臣』 天正二十一年三月一日(1592/4/12) 漢陽(ソウル)外港 済物浦(仁川) 灰色の空の下、済物浦付近は異様な緊張感に包まれていた。 静かに波音を立てる水面に、大小様々な船がひしめき合っている。その中心に鎮座する巨大な黒い船体。煙突から... 2024.12.05 東アジアの風雲
東アジアの風雲 第775話 『肥明戦争』 天正二十一年二月二十四日(1592/4/6) 鴨緑江東岸 「申し上げます! 観測班より伝令、敵に動きあり! 敵、渡河する模様にございます」「ふむ、やはりこれを狙っておったか」 現場は夜半から小雨が降っており、視界は悪くないものの、4月にし... 2024.12.04 東アジアの風雲
大日本国から世界へ 第746話 『ケープタウンとポルトガル。周辺の王国とインドと同じ状況』 天正十七年十月六日(1588/11/24) ケープタウン カリカットからソコトラ沖の海戦を経て、マダガスカルに到着して現地を視察した後、純正の艦隊はケープタウンに到着した。「父上、朝夕は肌寒いですが、日中は過ごし易うございますね」「うむ。今... 2024.09.29 大日本国から世界へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第204話 『サー・タンゴノカミの実力』 安政三年九月十五日(1856/10/13) ~の半月前 江戸城「な、なんだこれは……」 老中首座を退いたとは言え、いまだ幕閣の中で発言力のあった阿部正弘は目を疑った。 確かに、意見は聞いた。幕政の参考にと、聞きはしたのだ。 立秋の候、伊勢守... 2024.08.20 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第723話 『肥前国(州)の貿易状況』 天正十三年十二月十五日(1585/1/15) 諫早城 大日本国と肥前国(州)とでは、経済規模がまるで違う。 厳密に言えば肥前国は小佐々州として大日本国の構成州となっている訳であるから、その肥前国の貿易収益の何パーセントかが大日本国の貿易収... 2024.07.23 天下百年の計?
天下百年の計? 第717話 『肥前国(州)陸海軍と大日本国陸海軍』 天正十三年五月二十二日(1584/6/30) 肥前州庁舎 大日本国陸海軍は、いわゆる肥前州陸海軍である。 各州の州軍はそのまま大名の私兵が運用される事になっているが、装備や規模、練度や士気の面で国軍よりはるかに劣る。州は独立国に等しい権限を... 2024.07.15 天下百年の計?
天下百年の計? 第708話 『琉球州誕生か』 天正十二年四月二十六日(1583/6/16) 諫早城 前回の会議で決まった新政府の歳入を調べ上げた。補助金を支払った残りの純粋な歳入だ。 小佐々州……553,346貫 織田州……219,912貫 武田州……76,758貫 北条州……74,3... 2024.07.03 天下百年の計?
天下百年の計? 第707話 『財政と琉球領土編入問題』 天正十二年三月五日(1583/4/26) 肥前国庁舎 「そ、それは、あまりにも無体ではありませぬか? 我らから四割もお取りになるとは」 一人ではない。全員がそう言って場が騒然となった。信長は黙って目をつむり、聞いている。「では一つだけお伺い... 2024.07.02 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第152話 『五島沖の事故。嘉永五年との別段和蘭風説書』 嘉永五年七月二十三日(1852/9/6) 五島沖 平戸、壱岐対馬、天草、五島と何度も試験航海を曙丸は繰り返していた。「主機は順調にございます! スクリューも滞りなく動いておりまする」「艦橋了解」 機関長からの報告である。 試作のスクリューを... 2024.06.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第667話 『磯根崎沖海戦』(1579/4/30) 天正八年四月五日(1579/4/30) 未一つ刻(1300) 上総竹岡湊沖~磯根崎沖「艦橋-見張り」「はい艦橋」「右六十度、距離三○(3km・海軍ではメートル法基準)、小舟多数。南に向かっている」 見張りの報告を受けた艦長をはじめとした参謀... 2024.05.18 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ 第660話 『明国と北条』(1578/12/2) 遡って天正七年八月十七日(1578/9/18) 「申し上げます! 呂宋にて、シーバンニャ(西班牙・Hispania・イスパニア)艦隊壊滅! 小佐々に敗れたそうでございます!」 紫禁城にて首輔である張居正は忙しく業務をこなしていた。 税制改革... 2024.05.11 技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第100話 『ヘルハルト・ペルス・ライケンとヘンドリック・ハルデスならびに招聘技師総計109名』(1848/9/6) 弘化五年八月九日(1848/9/6) <次郎左衛門> この月、越前藩において西洋式の大砲が鋳造された。内容は十三吋インチカルロンナーデ砲(カノン砲)、十五吋ホーイッスル砲、二十五吋モルチール砲である。 なるほどな、と。 事の始まりは今年の4... 2024.05.04 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第78回 『捕鯨船の寄港と漁場問題』 (1846/8/26) 弘化三年七月五日(1846/8/26) 京都 <次郎左衛門> 今年初めに事業として展開を始めた捕鯨船団が帰ってきた。 8隻の65トン級の捕鯨船は船団を組み、玄界灘なだ・五島灘・角力灘すもうなだといった通常の漁場をはじめ、南シナ海や太平洋に... 2024.04.12 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第611話 小田原評定ならぬ小田原決定(1574/9/29) 天正三年九月十五日(1574/9/29) 小田原城小田原城は、戦国時代最大級の全長9kmにおよぶ総構えが有名だが、この時にはまだ完成していない。秀吉が行った天正十八年(1590)の小田原侵攻に備えるために構築されたのだ。上杉謙信の小田原城包... 2024.03.16 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第561話 和睦交渉を左右する所口湊の海戦と七尾城の戦い 天正元年 四月六日 巳の一つ刻(0900)「なんぞ(何だ)あれは? 如何いか様にも(どうみても)兵船ではないか! 然しかも、上杉の兵船、船手衆ではないか!」 来島通総と得居通幸が、七尾湾に停泊する三百艘の上杉水軍の軍船を発見したのだ。「なに... 2024.01.23 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第554話 上杉謙信に後手後手の小佐々純正。起死回生、なるか? 天正元年 四月四日 日本海「(おい、誠に、これは同じ、海なのか?)……!」「ははは! だらしねえなあ旦那! それでも同じ海賊か? こんなもん凪なぎだ!」「やかましい! 何も言うておらぬではないか! いささか驚いておるだけじゃ! 軍いくさでは... 2024.01.16 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第539話 接舷乗艦と火矢攻撃、第四艦隊壊滅?? 天正元年 四月一日 午一つ刻(1100) 立花道雪 陣中「殿、杉浦壱岐守様がお見えです」「何? 壱岐守殿が?」 九州の武士である道雪にとって、杉浦玄任(1517~)は見知らぬ人物である。道雪以外の、一番近い摂津三好衆にとっても知っている者は... 2024.01.04 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第527話 上杉領経済封鎖 すべての津、浦、湊で津留をいたす。 天正元年 三月二十四日 越後 柏崎沖 佐々清左衛門加雲少将率いる、小佐々海軍第四艦隊の陣容は次の通りである。 旗艦 戦艦 霧島丸(500トン) 二番艦 重巡足柄(400トン) 三番艦 重巡羽黒(400トン) 四番艦 軽巡阿武隈(30... 2023.12.25 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
新たなる戦乱の幕開け 第409話 歴史の改変は歴史を縮め、信長包囲網を変えた 元亀元年 八月末 史実における信長包囲網は3回に分けて展開されるが、そのうちの第一次が終了した。しかも小佐々純正の存在が、その参加勢力との戦いの推移に大きく影響を及ぼしたのだ。 まず第一に、純正の助言を受けた浅井長政が勢力を拡張し、信長を裏... 2023.09.15 新たなる戦乱の幕開け
西国の動乱、まだ止まぬ 第350話 息子織田勘九郎信忠より父である織田弾正忠信長への手紙 永禄十二年 十月 岐阜城 父上、勘九郎(信忠)が筆を取りまする。 小佐々家中の新造の船ガレオンなるものにて薩摩へ向かいて、弾正大弼様の戦を見届け奉るという、光栄の任を受け候えど、我が身は合戦の見届け役に過ぎず、合戦への介入は一切ないと契り、... 2023.08.08 西国の動乱、まだ止まぬ
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第22話 海峡封鎖作戦 蛎浦の海戦④ 未の初刻 四半刻後(午後一時半ごろ)「申し上げます! 港の民家は焼失しておりますが、損害は軽く、民の被害もありませぬ」「ほう。むだな殺戮はせぬ、か」 政忠達は島の北端を迂回して島の陰に隠れていたのだが、けもの道から山頂の金毘羅神社を越えて港... 2023.04.12 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。