対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第537話 上杉水軍襲来す!海上の危機と立花道雪の庄川渡河作戦 天正元年 四月一日 越佐海峡 霧島丸 巳の三つ刻(1000)「単縦陣とする! 我につづけ」 第四艦隊司令長官である佐々清左衛門加雲少将の号令を合図に、陣形を変え、先頭に霧島丸、次いで二番艦足柄・三番艦羽黒と続いた。 小佐々海軍では二隻以上の... 2024.01.03 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第536話 上杉謙信の離間の計と海上戦略 天正元年 四月一日 越佐海峡 霧島丸 巳の二つ刻(0930)「長官、入られます!」 艦橋の当直下士官が告げる。「どんな具合だ?」 長官の加雲は艦長に確認する。初日に数隻を拿捕だほして以来の艦船である。意気が上がり全艦に緊張が走る。「は、ただ... 2024.01.03 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第535話 決戦前夜 上杉軍28,000(?)vs.立花道雪軍50,000 天正元年 四月一日 越中 増山城 巳の一つ刻(0900)「おや? 孫三郎殿、いささか勢ぜいが少ないのではないか?」 越中における上杉勢の最前線である神保氏の居城増山城で、到着早々謙信は、神保の現当主である長住に尋ねる。「面目次第もございませ... 2024.01.02 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第534話 謙信との決戦近し! 越中国人の混沌と畠山義慶の参戦 天正元年 三月三十日 能登 所口湊「ご一同、それがしも合力いたしたく罷まかり越しました。何卒末席に加えてくだされ」 畠山義慶である。家臣団と合議の上、自らの手勢のみであれば、という条件つきで出陣となったのである。「畠山修理大夫義慶よしのりに... 2024.01.01 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第533話 上杉謙信とはどんなやつだ?以前武田信玄に聞いた事。 天正元年 三月三十日 甲斐 躑躅ヶ崎館 信玄居室(下に意訳あり) なおなお 寒さの厳しい砌みぎり(時・頃)にて、心地ここちあやまる(体調不良・病気になる)事のなきよう、お祈り申し上げ候。 師走の候、武田大膳大夫(信玄)様におかれましては、ま... 2023.12.31 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第531話 風神・雷神。畠山義慶の苦悩と決断 天正元年(1572) 三月二十八日 京都 大使館 先日十三日の御申出、石山の御坊の御意趣(石山本願寺の意向)にも沿うものにて、お受け致したく存じ候。 以後は幾久しく誼よしみを通わし、盛んに商いを行いたく存じ候。 さて、権中納言様(純正)にお... 2023.12.29 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第530話 はたして上杉謙信に小佐々純正は勝てるのだろうか? 天正元年(元亀三年・1572) 三月二十七日 京都 大使館 小佐々純正 さて、今の状況を整理してみよう。どうだろうか? まず、初動が遅れた事は否めない。今まで俺は軍事行動では先手先手を打ってきた。 しかし今回に限っては、状況判断が甘く遅かっ... 2023.12.28 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第526話 天下人三好長慶の孫と因縁の土佐三軍 天正元年 三月二十一日 滋賀国 三好一族は没落の一途をたどっていた。 かつての天下人であった三好長慶がなくなり、上洛した信長によって都を追われ、再起を図った『和泉家原城の乱』(史実で言う本國寺の変・第279話参照)でも純正に惨敗を喫した。 ... 2023.12.24 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第525話 越中をめぐる三つ巴、あるいは四?五?の戦い 天正元年(元亀三年・1572) 三月二十日 純正が発議した警察機構の発足については、同時にその教育機関についても言及された。 警保学校や消防学校、海上検非学校が設置され、将来的に幹部を育成するための大学校も検討されたのだ。 また、情報省関... 2023.12.23 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第524話 武田の鉱山と葡萄と天蚕 ~甲州ワイン誕生なるか?~ 天正元年 三月十九日 甲斐国 躑躅ヶ崎館 二日前の三月十七日に、利三郎が勝頼と信玄に謁見して許可を得た小佐々軍の領内通過と、信越国境ならびに飛越国境の駐屯が行われる事となった。 荷留においては、それに加えて上野の武田領(真田領含む)において... 2023.12.22 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第522話 第三師団長の憂いと伊集院忠棟、安国寺恵瓊ほか続々 天正元年(元亀三年・1572年) 三月十八日 阿波 橘浦 十三日に白地城下の駐屯地を出発した小佐々陸軍第三師団が、橘浦に到着したのは十八日の夕刻であった。 小田増光陸軍少将は兵に休息をとらせ、乗艦の段取りをすませて宿舎にいた。 ふと外に出... 2023.12.20 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第520話 対上杉謙信 純正の調略と荷留・津留の経済封鎖 天正元年(元亀三年・1572年) 三月十六日 京都 大使館 純正は謙信が話し合いに応じ、戦う事なく拮抗状態が維持できればと考えていたが、やはりそれは出来なかった。 第二師団には尾張より木曽川を上って飛騨に入り、越中との国境である塩屋城にて... 2023.12.19 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第518話 軍神・上杉謙信との対決 島津義弘はじめ島津家はやはり戦闘民族だった? 天正元年 三月十四日 能登国鹿島郡 在能所口湊番所 原田孫七郎は能登在番として、七尾城への兵糧の搬入と、それを隠れ蓑にして鉄砲、武具、弾薬などの搬入も行っていた。 ちなみに滞在と活動資金に関しては、能登を通る小佐々商人から受け取っている。 ... 2023.12.17 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
緊迫の極東と、より東へ 第513話 京都大使館にて、謙信の上洛阻止と義昭の動向 天正元年(元亀三年・1572年) 三月九日 京都大使館(※)古語「あー疲れたー。やっぱりあわんばい(合わないよ)叔父さん。まあおい(俺)が望んだ事やけど(だけど)さ。堅苦しかったい(堅苦しいんだよ)な~」 純正、久々のまったりくつろぎタイム... 2023.12.12 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第512話 能登にて七人衆との会談と、岐阜での一節 天正元年(元亀三年・1572年) 三月五日 能登国 |鳳至《ふげし》郡 天堂城 純正一行は天堂城下で昨日歓待を受け、翌日登城して改めて挨拶を受けた。「畠山修理大夫義慶よしのりにございます。権中納言様におかれましては、ことさら西国より能登まで... 2023.12.11 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第508話 肥前より能登へ、日本初と東国の不気味な動き 天正元年(1572) 二月二十二日 筑前遠賀郡 岡湊 山鹿城 小佐々純正 小佐々領内では、特に海岸沿いの街道には信号所や伝馬宿を設置させている。 街道のコンクリート舗装は全部は終わっていないけど、信号所・伝馬宿・舗装の順に整備を続けているの... 2023.12.07 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第507話 肥前より能登へ、肥前松浦郡にて新旧相まみえる夜 天正元年(1572) 二月二十一日 肥前松浦郡 浦村 日高城(唐津市浦字浦川内) 小佐々純正 発 治部大丞 宛 権中納言 秘メ 織田軍 二日 越前ニ 討チ入リケリ 杣山そまやま城ニハ 六日ニ 掛カリケリ 城兵 善ク争フモ 翌七日 未明 夜... 2023.12.06 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第500話 上杉不識庵謙信という男の本性 天正元年(元亀三年・1572年) 正月十八日 越後 春日山城「……。せっかくおいでになったのだ。通すが良い」 上杉謙信と須田満親の前に、小佐々の狐、利三郎が相まみえる。「はじめてご尊顔を拝しまする、小佐々権中納言様が家臣、太田和治部少輔と申... 2023.11.29 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第499話 越中と越後の情勢 上杉謙信に挑む 天正元年(元亀三年・1572年) 正月十八日 越中 井波城「然ればおいらか(率直)に申し上げまする。越後の事にて、申し上げたき儀がござりてまかり越しました」 日高甲斐守喜このむの言葉に瑞泉寺証心と勝興寺顕栄は顔を見合わせる。「越後の儀、にご... 2023.11.28 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第495話 元亀から天正へ 純正と信長、連盟での奏上と勅書 元亀三年改め天正元年(1572年) 正月 かねてからの懸案事項であった元号であるが、純正と信長の連名により昨年奏上され、天正と改められた。 本来、天正への改元は元亀四年、つまり来年に行われるはず(史実)であったが、前倒しである。 歴史が大き... 2023.11.24 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第492話 明への外交対策……別に、いらんよな? 元亀二年 十二月十二日 諫早城「御屋形様、台湾総督の若林中務少輔様より使者がお越しになっています」「総督の? わかった、通すが良い」 純正は以前台湾問題を閣議で話し合った事を思い出した。 永禄十一年の事件の際、台湾出兵と再度の入植のために明... 2023.11.21 緊迫の極東と、より東へ
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第479話 曽根九郎左衛門尉虎盛、刮目して小佐々軍を吟味する 元亀二年 九月二十六日 京都 上京『小佐々家中御用達 旅の宿 酒処飯処 小佐々ノ中屋』 そう書かれ、七つ割平四つ目の家紋が描かれている暖簾をくぐると、客でごったがえしていた。広々とした店内には大きな水槽が二つあり、淡水と海水の魚が泳いでいる... 2023.11.08 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第475話 義昭、流浪将軍となる 元亀二年 九月二日 京都 室町御所 信長が義昭に提示した条件は二つであった。 人質を出す事と、異見十七箇条を認める事である。義昭にとってはどちらも認められるものではなかったが、交渉の余地はない。 なにせ和睦という体の降伏なのである。 そして... 2023.11.04 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第474話 異見十七か条と義昭の決断 元亀二年 八月二十二日 鯰江城下 純久は信長の陣中に一泊し、手渡された草案を熟読し、考えた。 異見十七か条と名づけられたその条文は、いかに義昭が無能であるか、将軍としての品位に欠けるかと、散々にこき下ろしたものであった。 信長に義昭との関係... 2023.11.03 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第464話 異国との交錯と得体の知れない小佐々家の存在 元亀二年 七月十二日 小笠原諸島 父島「隊長! 何を言っているんだ! ? こいつらが俺たちの船を沈めたんだ! 敵だ! 敵は殺さなければならない!」 いったい何を言っているんだ? 守備隊長のフェルナンド・アルバレス・デ・トレドはもとより、ル... 2023.10.24 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第463話 イエズス会とイスパニアと小笠原諸島 元亀二年 七月十二日 小笠原諸島 父島『¡Ey! ¡Mirar! ¡Puedo ver el barco! ¡Parece que se dirige hacia aquí!』(おーい! 見てみろ! 船が見えるぞ! こっちに向かっているよ... 2023.10.24 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第460話 海軍再建計画と山陰山陽大街道計画 元亀二年 五月二十四日 姫路城 純正は五月十二日には塩置城に入り、赤松義祐と三木道有の仕置をした。 すでに毛利・小早川・三村の連合軍は、播磨北部の国人を制圧して城下に集まっており、宇喜多・陸軍連合軍も沿岸の城を制圧して集結していた。「みな、... 2023.10.22 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第455話 悪人?吉川駿河守元春 元亀二年 四月二十一日 伯耆国 岩倉城吉川元春の軍勢が岩倉城を包囲した翌日、美作の小田草城へ向かっていた南条元続は急報を受けた。急ぎ陣払いをして岩倉城の救援に向かったのだが、すでに城は落とされた後であった。吉川軍の裏切りという事態と明らかな... 2023.10.17 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第453話 駿河守の策略と忠義の試金石:吉川駿河守と鍋島加賀守の運命 元亀二年 四月八日 吉田郡山城「駿河守殿、それは一体どういう事かな? 直茂、よいな?」「は、ははあ」 さすがの鍋島直茂も、歯切れが悪い。純正の恩情で不問にされた事であるが、元春が言った事が本当ならば、自分も罪を負わなければならないからだ。「... 2023.10.15 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第452話 小早川隆景の苦悩と衝撃の告白 元亀二年 四月八日 吉田郡山城「なるほど。では左衛門佐殿は、兄弟ゆえ、兄である駿河守殿が謀反を起こすはずはない。兄はそのような男ではない、と?」 小早川隆景はまっすぐ純正の顔を見ている。輝元も口には出さないが目で語っている。「しかしのう、左... 2023.10.14 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第450話 雑賀党と太田党、そして西国では嵐の前の静けさ 元亀二年 三月二十一日 京都大使館「さて、まったく変なやつだと昔から思っていたが、その変わったやつが、ここまで家中を大きくしたのだからな。こたびの差配も、考えたら的を得ている」 小佐々治部少丞純久は、純正の書状をみながら、つぶやく。 信玄の... 2023.10.12 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第449話 御教書発給と将軍義昭の御内書疑惑 元亀二年 三月十一日 諫早城 発 純久 宛 近衛中将 秘メ ◯三◯三 信玄 兵越峠ヨリ 遠江 入レリ 山県 秋山 奧三河 侵攻セリ 徳川 浜松ニテ 籠城 織田ノ 援軍 待テリ 秘メ ◯三◯六「直茂よ、弾正忠殿はいま、どのあたりであろうか? ... 2023.10.11 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第448話 信玄、動く。 元亀二年 三月四日 諫早城 発 純久 宛 近衛中将 秘メ ◯二二六 信玄 甲府ヲ 発テリ 東美濃ヨリ 三河 ナラビニ 駿河ヨリ 遠江ヘ 二手ニ ワカレ 進ム模樣 コノ報セ 弾正忠様ニモ 送リケリ 秘メ ◯三◯一 京都大使館の純正から、信玄が... 2023.10.10 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第447話 西国の火種と東美濃の争乱。そして山家三方衆 元亀二年 二月二十五日 三ヶ月前の元亀元年十一月、新しい西国の枠組みが決まった。 一万石から三万石の国人の多くが純正の提案を受け入れ、知行地を大幅に減らし、俸祿にて仕えることを選んだのだ。 しかし、領民やその下の家臣たちも、たかだか三ヶ月で... 2023.10.09 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第445話 元亀二年と遠洋航海、バンテン王国より東へ。 元亀二年 元旦 諫早城 元旦の年賀の挨拶には、年々増加の一途をたどる来賓の数に対応するため建てられた、巨大な迎賓館が使用された。100人や200人ではない。 純正はまず、午前中を空け、家族や親族との対面に時間を割いた。父親はいつまでたっても... 2023.10.08 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第442話 武田信玄の3つの選択肢 元亀元年 十二月二十日 甲斐の武田信玄には、どこに侵攻するか、三つの選択肢があった。一つは越後、もう一つは美濃、そしてもう一つは遠江三河である。 一つ目の越後の上杉謙信だが、昨年の永禄十二年の八月には和議が成立している。 しかし開戦の名目は... 2023.10.05 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第441話 天下分け目の策謀 元亀元年 十二月八日 信長は純正と会談した後、十二月に入って再び伊勢長島へ入った。 一向一揆が鎮圧されたのは、そのすぐ後である。 文字通りの殲滅戦であり、兵糧攻めのあと最後の長島城に一揆衆をあつめ、降伏後、根切りにしたのである。 戦後処理を... 2023.10.05 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第440話 純正から延暦寺への手紙 元亀元年 十二月七日 諫早城 天台座主にして金蓮院准后様(比叡山延暦寺大僧正) 拝啓 寒さを感じる霜月の候、准三后様におかれましては、ご自愛いただきたく存じたてまつり候。 初めての文ならびに突如としての送文と相成りますが、何卒お許し願い候う... 2023.10.05 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第439話 第2.5次信長包囲網への序曲 山は動くか 元亀元年 十一月 純正が西日本大会議を開いているそのころ……。 ■石山本願寺「和議に応じぬとはどういうことだ! 信長は本当に長島を滅ぼす気か? あやつは仏罰が怖くないのか?」「上人様、やはり公方はあてになりませぬ。信長になめられて、言う事を... 2023.10.04 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第438話 新参者、宇喜多右衛門尉直家と黒田官兵衛孝高 元亀元年 十一月二十五日「本当にこれで良かったのだろうか」 純正が直茂に確認する。すでに3日間に及んだ会談は終わり、諸大名は純正への挨拶を終えて、それぞれの領国へ帰った後であった。「ようございました。あれで大国毛利も小佐々には敵わぬ、と諸大... 2023.10.03 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第436話 純正、孫子の兵法を説く 元亀元年 十一月二十三日 伊予 湯築城 「寒いっ! 無理! 絶対無理! なんだよこれ! 氷点下じゃねえか!」 秀政が聞いたら驚くような言葉だが、温度計自体はずいぶん前に純正のアイデアで作っている。水に食紅で色をつけた温度計だ。 しかし水は0... 2023.10.02 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第435話 尼子家の苦悩と復興 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 酉三つ刻(1800) ■別所家中「叔父上、やはり中将様はひとかどの人物ですね。くぐってきた修羅場もそうであるし、話も飽きぬ。なにより、戦を好まぬ姿は好きです」 別所長治は叔父で一門、家老の別所重宗に対... 2023.10.01 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第434話 中将殿と西国の群雄 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 酉三つ刻(1800) 50人ほど入る規模の会場には、大名家・国人家ごとに席が設けられていた。 上座には横長に3つの机が並べられている。真ん中のひときわ大きい机には純正が座り、宗麟、通宣、存保が右手に座... 2023.10.01 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第433話 変革の時 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 元親は純正の発言の意図が理解できない。「それは一体、どう言うことなのでしょうか?」「言葉通りの意味である。宇喜多殿とは使者を通じて、服属したいとの旨を承っており、了承したのだ。その際、この毛利家との四... 2023.09.30 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第432話 負の連鎖を断つとき 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 宇喜多家と宇喜多直家をどうしたいのか? 純正の問いに三村元親は即答できない。父を殺した憎き敵が目の前にいるのだ。どんな形でも良いから仇を討ちたいはずなのに、なぜか答えられない。「それは……」 一同が... 2023.09.29 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第430話 力と政治 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 戦国時代初、関係各国の代表、いわゆる首脳が集まる会談が伊予の湯殿城で開催された。甲相駿三国同盟でも3人である。10人はまずないだろう。 どこで開催するか迷った純正であったが、諫早城はさすがに遠すぎる... 2023.09.28 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第428話 京都大使館にて信長と純正と純久と、そして佐吉 元亀元年 十一月十五日 京都大使館「そうか、そこまできたか。まったく、あの公方ときたら、こちらが何も言わぬのを良い事に」 と信長。「どうされるのですか」 短く返事をする純正。「こうなれば、事と次第によっては所司代を辞任されたほうが良いのでは... 2023.09.27 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第427話 純正上洛ス 将軍義昭二問フ 元亀元年 十一月一日 京都 室町御所 発 純久 宛 近衛中将 秘メ 公方様ヘ 宇喜多ノ 使者 謁見セリ 御教書ヲ 当家 ナラビニ 毛利 山陽 山陰 各大名ニ 送ルトノ 風聞アリ 内容ハ 播磨、美作、備前ノ 輩ハ 毛利ノ家人 タルベシ トノ事... 2023.09.26 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第426話 純正と秀安 裏の裏の裏の話 元亀元年 十月二十日 諫早城 小早川隆景との会談を終えた数日後、純正は朝食を食べ終わって、コーヒーを飲んで新聞『肥前新聞』を読んでいた。 第一回の遣欧使節が帰国したとき、グーテンベルクの活版印刷機を輸入していたのだ。 その後印刷機の仕組みを... 2023.09.26 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第425話 小早川隆景、伊予から豊後、そして肥前へ。小佐々純正という男③ 元亀元年 十月十四日 小会議室に案内された隆景は、様々な調度品に驚く。 壁には見たこともない絵が掛けられ、テーブルの上には何やら球体の置物がある。そして上座の席の奥には大きな振り子時計があった。「さ、どうぞお座りくだされ。普通の茶と紅茶、こ... 2023.09.25 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰