号令

八紘共栄圏を目指して

第844話 『渓谷の戦い』

慶長二年十月二十九日(西暦1597年12月20日)「隊長~。いつまで続けるんすか? もう2か月たちますよ」 スペイン王国ペルー副王領の兵士が愚痴をこぼした。 ビルカバンバのインカ帝国残党に対する攻撃部隊の兵士である。 インカ帝国は、1533...
『新しい国 ―空母飛龍から、最後の戦いへ―』

第8話 『適応プログラム』

2025年2月14日(令和7年2月14日) 佐世保市内 適応プログラムと言っても特に難しくはない。4月1日から各教育課程が始まるが、それまでの3か月間に現代人としての素養を身につけるのが目的である。 2024年度の教育課程全てが修了する3月...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第333話 『同航戦』

元治元年四月十一日(1864/5/16) 彦島の北西、竹ノ子島の南西沖で、同航戦が始まった。「目標、右舷敵艦、撃ちぃ〜方、始め!」 針路、速度を同じくしての正面からのぶつかり合いである。次郎の指令のもと全艦一斉に砲撃を開始した。14隻対8隻...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第331話 『フランス・アメリカ・オランダ艦隊』

元治元年四月十一日(1864/5/16) 男島沖 イギリス艦隊旗艦上「艦橋-見張り! ロシア艦隊停止! 距離1,500ヤード!」「……副官、ロシア艦隊に通信を送れ、文面は、こうだ」 -発 大英帝国東インド・中国艦隊増援艦隊司令官 宛 ロシア...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第328話 『激闘! 鹿児島湾海戦! -地獄-』

文久四年(元治元年)四月六日(1864/5/11) 鹿児島湾口「8……9・10……13・14……敵艦14隻! 前方に単縦陣で、東西に待ち構えています!」 キューパーはその報告を信じたくはなかった。現実逃避とはこのことを言うのだろうか。世界に...
東アジアの風雲

第784話 『2万対3千』

天正二十一年三月十三日(1592/4/24)  明軍丙路 丙路を通る楊鎬ようこう軍は決戦を前に十分な休息をとり、隘路あいろを白雲へ向けて進軍中であった。「副官、では策の通りにいたそう」「承知しました」 当初、昨日の作戦会議では隘路を一点突破...
東アジアの風雲

第783話 『乙軍大将祖承訓の決断』 

天正二十一年三月十三日(1592/4/24)  泰川郡北部 甲軍が隘路あいろを突破したという知らせは、乙・丙へい両軍には伝わらなかった。甲路と乙路の間、現地点間の距離は13kmもあったからだ。部隊間の連携など、最初から明軍の作戦には入ってい...
東アジアの風雲

第781話 『決戦前夜』

天正二十一年三月十二日(1592/4/23)  竜岩浦 西部軍団「さて、では我らも北上するとしようか」 敵である明軍の補給物資を接収し、補給部隊の再編も終わった島津義弘が号令を発した。竜岩浦から明軍の本隊がある義州府までは約45km、2日な...
東アジアの風雲

第779話 『決死の行軍と鴨緑江沖海戦』

天正二十一年三月八日(1592/4/19)  義州府 義州府の楊鎬ようこうの本隊のもとに、敗残兵を引き連れた沈有容が到着した。兵数は1万。焦燥しきった沈有容の姿は下流域での敵の攻撃のすさまじさと、被害の大きさを物語っている。「よくぞ戻った」...
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第777話 『背水の陣、鴨緑江』

天正二十一年三月四日(1592/4/15)  鴨緑江沖 晴れ 鴨緑江河口に轟音ごうおんが響き渡る。黒煙を噴き上げる出雲をはじめとする肥前国第一艦隊から、次々と砲弾が放たれたのだ。その光景は李舜臣の目に焼き付いた。「これは……まるで雷神の怒り...
東アジアの風雲

第775話 『肥明戦争』

天正二十一年二月二十四日(1592/4/6)  鴨緑江東岸 「申し上げます! 観測班より伝令、敵に動きあり! 敵、渡河する模様にございます」「ふむ、やはりこれを狙っておったか」 現場は夜半から小雨が降っており、視界は悪くないものの、4月にし...
東アジアの風雲

第766話 『哱拝対魏学曽。石嘴山の戦い』

天正十九年九月十七日(1590/10/15) 寧夏鎮ねいかちん 天正十九年四月八日(1590/5/11)に魏学曽が固原鎮こげんちんに駐屯して5か月がたっていた。 哱拝ぼはい軍と明軍の兵力を考えれば、明軍が倍以上であるがその士気は低く、仮に魏...
東アジアの風雲

第758話 『オランダの軍事事情』

天正十九年一月二十八日(1590/3/4) <フレデリック・ヘンドリック> さて、去年からジャガイモの栽培を行っているが、初めてにしては上出来と言っていい収穫だった。現代のジャガイモとは少し違うところもあるけれど、主食になり得ることを確認で...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第34話 『しびれを切らした2年生にボコられる?』

1985年(昭和60年)9月24日(火) <風間悠真> 生徒会の定例会議は月水金だが、三連休の後で月曜が祝日だったので、今週は火水金が定例会議となっていた。 数え上げればきりがないが、よくよく考えるとオレが生徒会に入りたくなかった理由の1つ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第228話 『三度の襲撃と文明の利器』

安政五年十二月十一日(1859/1/14) すでに第14代将軍家茂の宣下は終わっており、一橋派は名実ともに勢いを失速させていた。次郎は不時登城の罰を軽くするために、勅許を得るための工作を行っていたのだ。 九条尚忠や三条実美などの幕府に敵対的...
『転生した以上、幼馴染+αと美少女ハーレムをつくってイチャラブ学園生活を送ると決心したオレ』

第5話 『手のひらでムニュニュと上半身の……』

1984年(昭和59年)9月1日(土) 日直 かざまゆうま とおのみさき <風間悠真> 先月、夏休みに入って早々に、県北最大の街である佐世保に初上陸し、いろんな買い物と経験をした。もちろん、タダでいける訳もないし、買い物にも金がかかる。 五...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第210話 『天誅』

安政四年一月二十九日(1857/2/23) 江戸 大村藩邸「おお! そうかそうか! 謙三さんが『生茶葉蒸器械』と『製茶摩擦器械』の開発に成功したと! ? そうかそうか! 良い事じゃ!」 4か国会談が終わり、クルティウスは下田から長崎へと戻っ...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第19話 『弥馬壱国へ』

正元二年十一月三日(255/12/3⇔2024年6月16日14:00) 已百支いはき国 宮田邑むら  翌日早く、ヒコナ達6人は起こされて弥馬壱国へ出発する事となった。竪穴たてあな式住居の中は意外と暖かく、潔癖症気味の千尋でさえも、慣れて良く...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第160話 『威嚇と応戦-ペリー来航前哨戦』

嘉永六年四月十九日(1853/5/26) 琉球 ブキャナンは、周囲を見渡しながら状況を確認しようと必死になった。ペリーも同様に冷静さを失わず、素早く判断を下す。「状況は? 負傷者はいるのか?」 ペリーはブキャナンに命じて被害状況を確認し、同...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第151話 『スクリューと九条幸経』

嘉永五年六月七日(1852/7/23) 大村藩 精煉せいれん方 スクリュー研究室  象山が加硫によるゴムの安定化に成功した事と、潤滑油の開発が終了したことで、スクリュー製造の目処がたってきた。研究室内では実験結果を詳細に記録しながら、象山が...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第122話 『吉田松陰、平戸から大村へ。鋼板切断機、ロール成形機、溶接機、プレス機、運搬機器の開発』

嘉永三年二月十九日(1850/4/1) 「初めて御意を得ます。長州より参りました、毛利家中、吉田寅次郎と申します」 松陰は長州藩主毛利敬親の命を受け、平戸藩への遊学と、一年間の長崎を含めた西国見聞の旅の最中であった。まず平戸藩主に挨拶をし、...
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ

第667話 『磯根崎沖海戦』(1579/4/30) 

天正八年四月五日(1579/4/30) 未一つ刻(1300) 上総竹岡湊沖~磯根崎沖「艦橋-見張り」「はい艦橋」「右六十度、距離三○(3km・海軍ではメートル法基準)、小舟多数。南に向かっている」 見張りの報告を受けた艦長をはじめとした参謀...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第653話 『レイテ沖海戦~伍~起死回生と窮途末路』(1578/6/23)12:00

天正七年五月十八日(1578/6/23)12:00 接敵地点より南へ20km カバリアン湾沖東22km地点 「提督! 前方に艦影あり! 敵艦と思われます! 多数!」 ゴイチ艦隊旗艦の見張りが大声で報告する。「ちくしょう。もう来やがったか」 ...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第652話 『レイテ沖海戦~四~千変万化。機を見るに敏であれ』(1578/6/23) 09:00 

天正七年五月十八日(1578/6/23) 09:00 カバリアン湾沖東18km「司令官! 敵、カバリアン湾ではなくなおも北上、アナハワン沖へ北上しております!」 「なに! ? ばかな! 敵の本隊はカバリアン湾におるのではないのか? なぜ北上...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第643話 『スペインの要塞、陥落続く』(1578/5/26)

天正七年四月二十日(1578/5/26) セブ島-ボホール島海域 ネグロス島のシブラン堡塁ほうるいと、セブ島南のリローン堡塁を壊滅させた第一・第二連合艦隊は、マニラにて補給と同時に乗組員を休息させ、残りの堡塁と要塞の壊滅に向かっていた。 第...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第641話 『開戦! パナイ島の戦い』(1578/4/26) 

天正七年三月二十日(1578/4/26) パナイ島 パナイ川河口 パナイ川はパナイ島の北東部にあり、入江に注ぎ込む河口は二つに分かれているために、封鎖がしにくいと言う理由で、ポルトガルから逃れるためのスペイン軍の拠点とされてきた。 マニラ侵...
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え

第592話 一挺のフリントロック銃が欧州を変える

1573年4月3日 ネーデルランド ダダン、ダダン、ダダンダダンダダン。ダダン、ダダン、ダダンダダンダダン。(スネアドラムの音) ga vooruit(前へすすめ!) 一列目の横隊の兵は銃を両手で持ち、銃口を前に向けて進み、二列目以降は左肩...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第557話 島津軍の混乱 毘沙門天・上杉謙信は何処?

天正元年 四月五日 辰四つ刻(0830)能登 鹿島郡 「なんと……誠であったか……」「はは、所口湊には数多の兵船があり、城下は無論の事、湊も上杉の兵で溢れておりました」 畠山義慶よしなりは阿尾城を襲った敵に備えるため、道雪本隊から離れ、別働...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第537話 上杉水軍襲来す!海上の危機と立花道雪の庄川渡河作戦

天正元年 四月一日 越佐海峡 霧島丸 巳の三つ刻(1000)「単縦陣とする! 我につづけ」 第四艦隊司令長官である佐々清左衛門加雲少将の号令を合図に、陣形を変え、先頭に霧島丸、次いで二番艦足柄・三番艦羽黒と続いた。 小佐々海軍では二隻以上の...
緊迫の極東と、より東へ

第512話 能登にて七人衆との会談と、岐阜での一節

天正元年(元亀三年・1572年) 三月五日 能登国 |鳳至《ふげし》郡 天堂城 純正一行は天堂城下で昨日歓待を受け、翌日登城して改めて挨拶を受けた。「畠山修理大夫義慶よしのりにございます。権中納言様におかれましては、ことさら西国より能登まで...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第446話 信長の越前攻め

元亀二年 二月八日 岐阜城「時は来た。いざ越前へ攻め入るぞ」。 満を持した信長の号令の下、一次侵攻の時と同じように、浅井長政の一万とあわせて、合計六万の軍勢が越前に攻め入ったのだ。 浅井長政軍を主力とした一万五千の兵が敦賀口から金ヶ崎城へ、...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第22話 海峡封鎖作戦 蛎浦の海戦④

未の初刻 四半刻後(午後一時半ごろ)「申し上げます! 港の民家は焼失しておりますが、損害は軽く、民の被害もありませぬ」「ほう。むだな殺戮はせぬ、か」 政忠達は島の北端を迂回して島の陰に隠れていたのだが、けもの道から山頂の金毘羅神社を越えて港...