小平太

横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第73話 674石から11,536石へ 佐志方杢兵衛

同年 五月  早岐城主の早岐甚助、日宇城主の日宇舎人とねり、井手平城主の岡甚右衛門、広田城主の遠藤千右衛門、鷹の巣城主の堀江大学らが沢森城に来た。  佐世保から宮の村までの諸豪族を連れて、佐志方城主、佐志方杢兵衛が沢森城へ来たのだ。その他、...
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第58話 大村純忠、ドン・バルトロメオとなる。

やばい。まじやばい。嘘やろ? 早すぎるって! 来年やろ? 「本日、大村民部大輔様はじめ、家臣数名がキリシタンになるべく受洗された由にございます」  もー、なにやってるんですか純忠様! 早いですって!  俺は急いで見張り台に駆け上り、日の丸の...
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第57話 キリストVS仏教 白熱?の彼杵問答

永禄五年 九月 沢森城 太田小平太  殿は戦を嫌われております。もちろん、某も嫌いにございます。  他国になめられない様に国力を高め、調略によって情報を集め盟を駆使し、なるべく他国に攻め入らなくても済む様に、とお考えです。  しかし、世はそ...
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第56話 本当にあった奴隷貿易 姉川六太

沢森政忠 「は?」  成金がすっとんきょうな声をあげた。 「は? ではない。いくらだ? と聞いておるのだ」 「ま、まさかお買いになるので?」 「なんだ、お前は人買いではないのか? 誰に売るつもりだったのだ?」 「へえ。南蛮の商人が買うと聞き...
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第55話 本当にあった奴隷貿易 姉上と、おれと、いもうと

同年 八月  沢森領は少しずつ豊かになっている。  石けん、鉛筆、塩、醤油、味噌など、コタツや布団など耐久品も含めた生活必需品が充実している。(もちろん、領内の城は簡易水洗にしているよ!)  なにより人口が増えた。  転生時の永禄四年四月に...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第42話 永禄四年末評定 十年戦略策定と短期目標

永禄四年十二月 沢森城 沢森政忠  年末を迎えるにあたって、家臣を一堂に集めて評定を行った。今後は定期的に行おう。  当主 沢森政忠  親族衆  筆頭 沢森政種(父)  親族衆 外交方 沢森政直(次男・政忠の叔父)  親族衆 殖産・技術方 ...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第39話 仮にもわたくしは主君ですよ!?

永禄四年 十一月 沢森城 沢森政忠 「なんだこのざっくり三昧な絵図は? しかもあとよろしくって!」 「いや、だからざっくりと言うか、深沢家は代々うちに仕えてくれてるけど、漁師の家系で平時は漁にもでてるんでしょ?」 「いや、まあ、そうだけど。...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第38話 調略と石宗衆の誕生

せっけんの生産と販売の目処はついた。高級石けんを販売して、領内のみで普通石鹸を売る。そのために、イワシの油をまぜた。  臭いは強いが値段が菜種の半分程度なので、臭いが気にならない程度にまぜて、三分の二程度に原価をおさえたのだ。  もちろん基...
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第34話 硝石としいたけは長ーい目でみよう。

一度、初心に返ってどんな産業が可能で儲かるか、できるだけ考えてみよう。まずはそれからだ。  ■山(農業)  ・菜の花(菜種油と食用、ビタミンC……南蛮船に売る壊血病予防)    ・小麦から小麦粉でパンを作る。……食用とパンくずを消しゴムに。...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第28話 神ばあ②(←手抜きタイトル!)

さあ、だんだん具体的になってきた。  菜種油と灰汁のせっけんは城内でまず作って、うまくできたら量産しよう。量と種類でどう変わるのか? 多分、菜種以外にえごま油、イワシ油、鯨油、牛脂……。  種類を変えたら性能も変わった気がする。あとは、香り...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第27話 神!まじ神!!おばあちゃんの知恵袋

さて、さっきの四項目にいろいろと当てはめて考えてみよう。  一、重要で緊急性の高い仕事。  二、緊急ではないけれども重要度が高い仕事。  三、重要度は低いけれども緊急性が高い仕事。  四、重要度と緊急性が低い仕事。  この中で重要な事、それ...
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第26話 転生人から674石の領主へ

家督をついだ。実感は、あまりない。儀式は滞りなく終わった。小佐々の殿様にも家督相続の報告に行ったが、喜んでくれた。親父が存命中だから、てっきり相続前に反対するかと思っていた。  ……親父め、裏から手をまわしやがったな。  親父とはあれから、...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第17話 海上からの狼煙 ― 平戸襲来、政忠初陣せり。

四月九日 午の正刻(1200)すぎ  いい天気だ……。    その後も海辺の道を小平太と歩きながら(俺は馬に乗っていたんだが)、通行人達に声をかけ、笑顔で会話をして道を進む。    みんないい人。ほんわかする。しばらくすると前方に人だかりが...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第16話 水軍拠点の城下町、ビワと農産物の可能性

沢森城は角力|灘《なだ》が一望できる丘の頂上にあった。もともと海賊の|砦《とりで》のような役割からできた城を、改修増築して現在のかたちになったようだ。  馬に乗って坂道を下る。(初めてだけど乗れたぞ! 体が覚えているのかな)  これはもう、...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第12話 父へのプレゼン!南蛮貿易と領土争いの行方

「父上、今よろしいでしょうか?」 「おお、入れ」    短い会話のあと、障子を開けて父の部屋に入る。小平太も一緒だ。  あ、と目が合った。黒髪(当たり前か)で美人の母が隣に座っている。うーん、いつ見ても美人なんだよね。慣れない。というか変な...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第8話 美しい姉と忘れた記憶―戦国時代の兄妹の再会

永禄四年 四月 沢森城 喜々津御前の居室 沢森政忠  日差しの差し込む中庭に面した部屋のなかで、姉である喜々津御前と息子の幸若丸、そして妹の雪姫が、3人で遊んでいた。 「義姉上、今少しよろしいでしょうか?」  俺は深呼吸して声をかける。 「...
方言全訳バージョン

【標準語全訳】第299話 工部省における、石炭からコークスへ「ビーハイブ炉」の研究開発

※本文の標準語訳です。  対馬の宗義調の尽力もあり、朝鮮半島からの技術者の招聘に成功してはや一年半。波佐見、有田、伊万里、三川内、唐津など肥前の各地で陶磁器の製造が始まっている。  原料となる陶石は南肥後の天草で多量に産出するし、肥前各地で...
人物紹介

人物紹介③(51話~126話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり) 橘屋又三郎(38)※ 堺...
人物紹介

人物紹介②(12話~50話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり) 沢森吉野(32) 沢森平...
人物紹介

人物紹介①(1話~11話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり) 沢森平九郎政忠(12) ...