転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第140話 『ゴムの安定供給とスクリュー、金属加工、後装砲の研究』(1851/10/13) 嘉永四年九月十九日(1851/10/13) 大村藩 精煉れん方 象山研究室 佐久間象山はノートを片手に、各実験結果を詳細に記録していた。 ブルークは温度計と時計を手にしながら、加熱のタイミングを厳密に管理している。杉亨こう二は実験装置の... 2024.06.13 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第114話 『適塾の5人と賀来親子4人、そして前原功山』(1849/7/6) 嘉永二年五月十七日(1849/7/6) <次郎左衛門> 今日は定例(?)会議だ。議題はいろいろあるんだが……。 適塾から帰ってきた5人は、信之介の面接を受けて各部署に配属されていた。部署といっても明確に決まっているわけでもなく、総括を信... 2024.05.18 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第616話 電気のその後のライデン瓶とジエチルエーテルの冷凍庫?(1575/1/30) 天正三年十二月十九日(1575/1/30) 諫早城 『磁気的現象と電気的現象についての考察:天正元年六月一日(注:ユリウス暦1572/7/10):太田和忠右衛門藤政』 天正元年(1572)六月一日に発表された論文なのだが、これは今まで忠右衛... 2024.03.21 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
緊迫の極東と、より東へ 第514話 第二次蒸気機関革命 人類にとっては偉大な一歩だ! 秀政と十益新右衛門(トーマス・ニューコメン) 天正元年(元亀三年・1572年) 三月十日 肥前国彼杵郡鳥加村 大串鉱山 技術者で科学技術省大臣の太田和政藤の息子で、小佐々純正の従兄弟でもある太田和秀政は、肥前国彼杵郡の鳥加村にある大串金山で、新たな取り組みをしていた。 大串金山は... 2023.12.13 緊迫の極東と、より東へ
緊迫の極東と、より東へ 第491話 蝦夷地ヲタルナイからの商団の帰還 元亀二年 十二月十二日 諫早城 織田信長が畿内の諸勢力と和睦交渉を行いつつ、来年の越前攻めの準備をしている頃、はるか西の小佐々家では対外的な報告が目白押しであった。 「寒い! 寒いっ寒いっ寒いっ!」 純正はそう言いながら眠気覚ましの珈琲... 2023.11.21 緊迫の極東と、より東へ
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第444話 正確な時計とライフル銃と気球と石炭ガスにコークス②ライフル銃と第101狙撃小隊 元亀元年 十二月二十七日 諫早城 諫早城には毎日のように京都の大使館、そして西国の津々浦々から様々な情報が集められてくる。それはこの年末でも変わらない。 発 純久 宛 近衛中将 秘メ 越前 朝倉 左衛門督 上洛セザリキ リユウ ナラビ... 2023.10.07 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
西国の動乱、まだ止まぬ 第363話 元第二分隊航海科の純正、六分儀の製作に携わる? 永禄十二年 十一月 諫早城天守 天文台 寒い、しかし冷えて眠気覚ましにはちょうどいい。 九十郎秋政が観測をしていた。諫早城天守に設けられた観測用天文台だ。天守からも渡れる構造になっているが、天文台側からは天守には入れない。 純正の足音... 2023.08.15 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第357話 手押しポンプと水銀とトリチェリと忠右衛門 永禄十二年 十月二十二日 諫早城 巳の一つ刻(0900) 「事の発端は、殿が手押しポンプなるものの製作を命じられ、完成したときからでした」 諫早城から小佐々城より少し先、天久保村にある工部省の開発工房へ向かう馬車の中で、忠右衛門は話しはじ... 2023.08.12 西国の動乱、まだ止まぬ