史実

対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第530話 はたして上杉謙信に小佐々純正は勝てるのだろうか?

天正元年(元亀三年・1572) 三月二十七日 京都 大使館 小佐々純正  さて、今の状況を整理してみよう。どうだろうか?  まず、初動が遅れた事は否めない。今まで俺は軍事行動では先手先手を打ってきた。  しかし今回に限っては、状況判断が甘く...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第526話 天下人三好長慶の孫と因縁の土佐三軍

天正元年 三月二十一日 滋賀国  三好一族は没落の一途をたどっていた。  かつての天下人であった三好長慶がなくなり、上洛した信長によって都を追われ、再起を図った『和泉家原城の乱』(史実で言う本國寺の変・第279話参照)でも純正に惨敗を喫した...
緊迫の極東と、より東へ

第511話 能登の輪島湊から天堂城へ 能登畠山氏第十代畠山義慶と会う

天正元年(元亀三年・1572年) 三月四日 能登国 鳳至ふげし郡 輪島湊  二月の二十五日に敦賀を出たのだが、風が悪かった。  途中の甲楽城かぶらき浦、新保浦、鮎川浦、三国浦……風待ちをしながら一週間かかってようやく輪島湊に到着した。 「ぶ...
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第510話 肥前より能登へ、敦賀にて純正、長政と初対面す。

天正元年(1572) 二月二十四日 越前国 敦賀郡 敦賀 「何? 権中納言様が敦賀にお越しになっていると?」  長政は仰天した。  越前の統治においては前波吉継をはじめとした朝倉旧臣が行ってはいたが、三国浦をあらたな領地とした長政は、小谷城...
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第505話 明との冊封か小佐々との安保条約か。琉球は岐路にたつ

天正元年(元亀三年・1572年) 二月十五日 琉球 首里城  皇帝勅諭琉球王国中山王尚元  奉天承運皇帝制曰  琉球与明朝的関係併不新鮮很久以前洪武五年就開始進貢二百年来一直以諸侯的名義進貢祭祀正朔  這不僅是以皇帝的名義出兵更是在琉球危難...
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第501話 悲報?朗報?リスボン王宮にて隣国の不幸を聞くセバスティアン一世

天正元年(元亀三年・1572年) 二月一日 ポルトガル リスボン王宮 「陛下、東インド艦隊のフランシスコ・デ・アルメイダ提督より報告文が届いております」  セバスティアン1世は、昨年の三月にも小佐々領の状況を聞いていた。そのアルメイダからの...
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第497話 和睦交渉のゆくえと幸若丸の元服

天正元年(元亀三年・1572年) 正月十一日  「領地の返還、割譲以外に和睦の条件がございますか?」  家康と石川数正は話し合っている。曽根虎盛の言う事に腹を立てても、確かに寝返った国人衆の扱いには困るのが現実だ。  織田・徳川と武田の和睦...
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第495話 元亀から天正へ 純正と信長、連盟での奏上と勅書

元亀三年改め天正元年(1572年) 正月  かねてからの懸案事項であった元号であるが、純正と信長の連名により昨年奏上され、天正と改められた。  本来、天正への改元は元亀四年、つまり来年に行われるはず(史実)であったが、前倒しである。  歴史...
緊迫の極東と、より東へ

第494話 ヌルハチと越後の龍 上杉不識庵謙信という男

とは言ったものの、超大国・明なんだよな。  放置したとして、万が一の事が起こりえない、とも断言できないところが苦しいところだ。永楽帝の死後の洪熙帝と宣徳帝の時代に、明の国力は充実した。  その後、安定と衰退とを繰り返し、先代皇帝の嘉靖帝の代...
緊迫の極東と、より東へ

第493話 東インド南方探検艦隊司令 籠手田左衛門尉安経(実在)の探検報告

元亀二年 十二月十二日 諫早城 「御屋形様、練習艦隊司令、籠手田左衛門尉様がお見えにございます」 「うむ、通せ」  矢継ぎ早であるが、南方探検と既存の交易国との渉外にあたっていた籠手田左衛門尉安経が帰港した。  安経は海軍所属だがその性質上...
緊迫の極東と、より東へ

第489話 石山本願寺坊官下間頼廉、和睦条件の緩和に挑む。

元亀二年 十一月二十日  中途半端な包囲網が信玄ありきで成立していたのだが、武田の撤退により事実上瓦解した。  将軍義昭は殺害されるのを恐れて逃亡し、他の抵抗勢力も各個撃破され、残りは厳しい和睦の条件をのむべきか、という瀬戸際に立たされてい...
緊迫の極東と、より東へ

第488話 耐火レンガと反射炉への道

元亀二年 十一月十五日  信長は勅書に基づき、延暦寺や本願寺、伊賀衆や雑賀、松永弾正、そして朝倉義景に対して事実上の降伏勧告とも言える和議の申し出を行った。  条件は次の通り。  ・延暦寺は武装解除して賠償金二千貫。そもそも何の理由があって...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第482話 甲斐武田家、ハードランディング?

元亀二年 十月五日 京都 大使館  先日の純久の申し出どおりに関白二条晴良邸に伺うことになり、三人は午前中から手土産を選んでいた。 「関白様は甘味がお好きなので、いくつか中ノ屋の茶菓子店より持ってこさせました。一人一つずつ、進呈なさればよろ...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第481話 親書とポルトガル交換留学生、そして明の張居正

元亀二年 十月四日 諫早城 小佐々純正  親愛なる小佐々純正殿、  貴殿の国書を拝読し、東インドの状況とイスパニアの脅威について深く理解しました。  しかし、残念ながら現時点で軍事支援をすることは、困難です。わがポルトガルとイスパニアは隣国...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第476話 甲斐武田家第十七代当主、諏訪四郎勝頼改め武田勝頼

元亀二年 九月十日 躑躅ヶ崎館 (さて、どうするか……)  勝頼は、夜も更けた躑躅ヶ崎館の居室にて、二人の家臣を前に考えている。  信玄の死後家督をついだものの、あくまで名代。  対外的には信玄は隠居して勝頼が家督を相続、そして息子の信勝が...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第475話 義昭、流浪将軍となる

元亀二年 九月二日 京都 室町御所  信長が義昭に提示した条件は二つであった。  人質を出す事と、異見十七箇条を認める事である。義昭にとってはどちらも認められるものではなかったが、交渉の余地はない。  なにせ和睦という体の降伏なのである。 ...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第460話 海軍再建計画と山陰山陽大街道計画

元亀二年 五月二十四日 姫路城  純正は五月十二日には塩置城に入り、赤松義祐と三木道有の仕置をした。  すでに毛利・小早川・三村の連合軍は、播磨北部の国人を制圧して城下に集まっており、宇喜多・陸軍連合軍も沿岸の城を制圧して集結していた。 「...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第456話 不完全な信長包囲網

元亀二年 四月二十五日 因幡 鹿野城  発 純久 宛 近衛中将  秘メ 二俣城 危うし 天方城ヲハジメ 北遠江ノ 諸城 コトゴトク 落チリケリ サラニ 北条ノ 援軍アリテ 徳川 後詰メ ナラズ 一言坂ニテ 敗レリ 秘メ  三河の北東部と遠江...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第448話 信玄、動く。

元亀二年 三月四日 諫早城  発 純久 宛 近衛中将  秘メ ◯二二六 信玄 甲府ヲ 発テリ 東美濃ヨリ 三河 ナラビニ 駿河ヨリ 遠江ヘ 二手ニ ワカレ 進ム模樣 コノ報セ 弾正忠様ニモ 送リケリ 秘メ ◯三◯一  京都大使館の純正から、...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第444話 正確な時計とライフル銃と気球と石炭ガスにコークス②ライフル銃と第101狙撃小隊

元亀元年 十二月二十七日 諫早城  諫早城には毎日のように京都の大使館、そして西国の津々浦々から様々な情報が集められてくる。それはこの年末でも変わらない。  発 純久 宛 近衛中将  秘メ 越前 朝倉 左衛門督 上洛セザリキ リユウ ナラビ...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第435話 尼子家の苦悩と復興

元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 酉三つ刻(1800)  ■別所家中 「叔父上、やはり中将様はひとかどの人物ですね。くぐってきた修羅場もそうであるし、話も飽きぬ。なにより、戦を好まぬ姿は好きです」  別所長治は叔父で一門、家老の別所重...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第434話 中将殿と西国の群雄

元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 酉三つ刻(1800)  50人ほど入る規模の会場には、大名家・国人家ごとに席が設けられていた。  上座には横長に3つの机が並べられている。真ん中のひときわ大きい机には純正が座り、宗麟、通宣、存保が右手...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第432話 負の連鎖を断つとき

元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城  宇喜多家と宇喜多直家をどうしたいのか?   純正の問いに三村元親は即答できない。父を殺した憎き敵が目の前にいるのだ。どんな形でも良いから仇を討ちたいはずなのに、なぜか答えられない。 「それは……」 ...
新たなる戦乱の幕開け

第422話 歴史の変化が人の死を早め、それがまた歴史を変える

元亀元年 十月十日 京都 室町御所 「公方様、備前の宇喜多の遣いと申す者が、お目通りを願っております」 「宇喜多……? 浦上ではなく、宇喜多だと?」  義昭は献上品の刀剣の品定めをしている最中に、政所執事である摂津広門から声をかけられ不機嫌...
新たなる戦乱の幕開け

第416話 肥葡修好通商条約と肥葡安全保障条約

元亀元年(1570年)十月 リスボン王宮  親愛なるセバスティアン一世陛下  日ノ本における九州王、小佐々純正です。現在私は東インドのメニイラ(マニラ)において、多様な民族とともに共存共栄の道を歩んでおります。  陛下に対して深い敬意と感謝...
新たなる戦乱の幕開け

第409話 歴史の改変は歴史を縮め、信長包囲網を変えた

元亀元年 八月末  史実における信長包囲網は3回に分けて展開されるが、そのうちの第一次が終了した。しかも小佐々純正の存在が、その参加勢力との戦いの推移に大きく影響を及ぼしたのだ。  まず第一に、純正の助言を受けた浅井長政が勢力を拡張し、信長...
新たなる戦乱の幕開け

第408話 織田信忠と留学生の夏休み

元亀元年 七月二日 岐阜城 「まったく戦になりませぬ」  岐阜城の居室で信長と話しているのは、嫡男の勘九郎信忠である。 「ほう、どのように違うのだ」 「は、われらが戦をする際は、まず斥候を出して相手の動きを探ります。籠城するのか野戦なのか、...
新たなる戦乱の幕開け

第405話 元亀元年度 小佐々家定例閣僚ならびに理事会

元亀元年 六月十日 諫早城  「次に大蔵省だが、弥市、なにかあるか」 「は、それでは申し上げます。歳入と歳出に関しまして、領国の拡大にともない、年貢米の徴収が増え、歳入は増加しております」  うむ、と純正。 「しかしながら、歳入増加の要因の...
新たなる戦乱の幕開け

第404話 正四位下近衛中将源朝臣小佐々平九郎純正となる、のか?

元亀元年 六月十日 諫早城 小佐々純正  いや、近衛中将って、俺は検非違使もやってるんだよ?  え? 兼任? いいよ、別に。肥前から動かないから。どうせまた叔父上から嫌み言われるんでしょ? いやだよ。  そもそも近衛大将とか中将って誰かやっ...
新たなる戦乱の幕開け

第403話 第一次信長包囲網の終焉と新たなる鳴動

元亀元年 六月六日   大安である六日を選んで、織田家と包囲網陣営の和議が結ばれた。  信長にしてみれば和泉は戻ってきたものの、摂津の領地は奪われたままで、決して良い条件ではなかった。  山城、河内、紀伊の状況は変わらず、良い面と言えば、大...
新たなる戦乱の幕開け

第402話 若江三好家と摂津三好家と阿波三好家

元亀元年 五月二十二日 摂津 ※野田城 「なんですと? 気でもふれたのですか大叔父上?」  そう声をあげるのは阿波三好家当主であり、日本の副王と呼ばれた三好長慶の弟、三好実休の息子である※三好(彦次郎)長治である。 「気などふれておらぬ※彦...
新たなる戦乱の幕開け

第396話 第一次信長包囲網……ならず?

元亀元年 四月  結局連合軍は義景に打撃を与えることなく、浅井長政は朝倉義景と和議を結び、近江へ戻った。  それに対し信長は何も言わなかった。義景は目の上のたんこぶであったが、いますぐに排除しなければならない敵ではない。  それに加賀の一向...
新たなる戦乱の幕開け

第390話 毛利と織田。鍋島直茂の小佐々百年戦略

永禄十二年 十二月二十八日 諫早城 戦略会議室 「みな、聞いてくれ」  純正は直茂、弥三郎、庄兵衛を呼び、清良を紹介する。 「伊予の西園寺配下だった土居式部少輔だ。今日から同じ釜の飯を食う仲間となった。よろしくな」。  清良が一礼し、皆が拍...
新たなる戦乱の幕開け

第389話 西園寺公広と土居清良

永禄十二年 十二月二十八日 諫早城  十二月十日に宇都宮豊綱の造反並びに職務怠慢が公になり追放された。  その後引き続き長谷口から南の黒瀬城へ向かう街道は封鎖され、南の板島城から北へむかう吉田口、東の三滝城からの土居口も同様に完全に塞がれた...
新たなる戦乱の幕開け

第387話 vs.スペイン③マニラ侵攻

永禄十二年(1570年) 十二月二十二日(1月28日) 諫早城  予想どおり十二月に入って、スペインがマニラに侵攻してきた。スペイン軍の司令官は大隊長マルティン・デ・ゴイチ。  兵士 100 名とビサヤ人(フィリピン中部セブ島エリア)の協力...
新たなる戦乱の幕開け

第386話 毛利との密約と宇都宮豊綱

永禄十二年 十二月十日 伊予 喜多郡 大須城 「やあやあ、これはこれは、左衛門督様。このようなところまで、総大将がどうされたのですか」  宇都宮豊綱は伊予の喜多郡を領しており、小佐々配下となったあとは、仕置きにより東部のみを領すことになって...
新たなる戦乱の幕開け

第385話 1568年のポルトガルとフリントロック銃

遡ること一年、1568年8月 リスボン王宮  永禄十年(1567年)に派遣した第六回遣欧留学生の代表者が、ポルトガル国王セバスティアン一世に謁見した。  セバスティアン一世にとっては、日本人の留学生の使者に会うのは六回目であるが、滞在してい...
西国の動乱、まだ止まぬ

第383話 鎮西平定ナレドモ四国ハ西園寺ガ残リケリ

永禄十二年 十二月二日 丑一つ刻(0100)諫早城  隣国に攻められたり飢饉の発生や疫病など、一刻をあらそう場合は、深夜であれ純正の元には緊急通信が入ってくる。迅速な対応が求められるからだ。  発 石宗衆 宛 総司 秘メ ※島津義虎謀反 東...
西国の動乱、まだ止まぬ

第369話 長政の野望 with ◯◯ 北近江よりの立志伝

永禄十二年 十一月 近江 小谷城 「継潤、その後公方様はどうなのだ?」  浅井長政は信長の妹を嫁にし、同盟者となっていたが、自身の存在感の低下に危機感を抱いていた。  事実、美濃を攻略するまでは共闘相手として、上洛する際は障害となる六角と共...
西国の動乱、まだ止まぬ

第368話 仕組まれた反乱、南九州にて

永禄十二年十一月二十日 諫早城 会議室  小佐々純正は政務の合間を縫って、子どもたちと遊んでいた。  子供だと思っていた弟の千寿丸は元服し、結婚して海軍兵学校へ入学している。甥っ子の幸若丸でさえ十一である。そろそろ元服を考えなくてはいけない...
西国の動乱、まだ止まぬ

第362話 vs.スペイン②サラゴサ条約とポルトガルとの連合

永禄十二年 十一月一日 諫早城  純正の誤算が二つあった。それはスペイン軍の兵力の過小評価と、友好条約を結んだ勢力が、各地域の主力の王ではなかった事だ。  スペイン軍の兵力は三百、多くても五百程度だと予想していた。  多くても五百なら、三千...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第77話 艦上にて籠手田安経と日高資

条約締結の手続きが粛々と行われている頃、政忠は招待した松浦党四氏の代表と歓談していた。波多氏は、当主が元服したとはいえ若いので、代表の家老日高資が来ている。  伊万里氏は当主の伊万里純すみ、志佐氏は当主の志佐純昌だ。有田氏は史実では随分前か...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第76話 条約の落とし所。何を得て何を捨てるか。 

耳をつんざくばかりの轟音と揺れに、一同が態勢を崩したあと、 「ば! ! 何をやっている! やめぬか! 女子供もいるのだぞ!」  平戸松浦の家老達が血相をかえて怒鳴り散らす。刀に手をかけて振り上げようとする者もいたが、周りは味方の兵に囲まれて...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第58話 大村純忠、ドン・バルトロメオとなる。

やばい。まじやばい。嘘やろ? 早すぎるって! 来年やろ? 「本日、大村民部大輔様はじめ、家臣数名がキリシタンになるべく受洗された由にございます」  もー、なにやってるんですか純忠様! 早いですって!  俺は急いで見張り台に駆け上り、日の丸の...
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に

第51話 永禄遣欧使節団、渡海する。

同年 五月    ついに! ついに決まった! 横瀬浦開港! 史実より三ヶ月早い開港である。豊後から布教長トーレスが大友宗麟の書簡をもって横瀬浦へ到着。トーレス自身が書簡を持ってきた事が大きい。  やった! 薩摩に勝った! !  俺は不死身で...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第49話 ルイス・アルメイダ IN 横瀬浦

永禄五年 四月末 横瀬浦  来た! きたきたきたきたきた! ! !  史実より、3ヶ月早い! 横瀬浦にルイス・デ・アルメイダが到着した。いわゆる下見? なんだろうか。で、文献通りその数日前から船も停泊している。  この時のために、できる限り...
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート

第37話 民部大輔、大村純忠

永禄四年(1561年)九月 大村館 沢森政忠 「平九郎よ。おぬしの言った通りになったのう」。  八月、宮の前事件は、史実通りに起きた。本当は事件前に、準備万端で横瀬浦誘致を進める予定だったけど、仕方ない。 「は、また今回の件は、三年前の宣教...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第11話 横瀬浦の秘密 ~ 歴史改変と南蛮貿易の舞台~

たった1年とはいえ、前世では戦国時代に南蛮貿易港として賑にぎわった横瀬浦。  確か史実では横瀬浦は大村領で、来年の永禄5年(1562年)、歴史の檜ひのき舞台に姿を現す。現世ではそれさえもかなわないのか?  横瀬が沢森領になったのは去年だけど...
年表・統治機構

1571年~1575年(忘備録)

元亀二年(1571年) 1月 籠手田艦隊 バンテン国王謁見 2月 信長越前攻め 3月 信玄西上作戦実行 海軍兵学校・陸軍士官学校第六期生卒業 純アルメイダ大学第四期生卒業 4月 山陰山陽にて反乱 マニラにてスペイン艦隊ならびに上陸軍との戦い...
人物紹介

人物紹介④(127話~272話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり) 龍造寺政家(5)※純家/...