仮説

『1984年からの再起動人生 〜ウソつき童貞初体験のやり直し〜』

第4話 『夏休みの大冒険とエロ本とコンドーム』

1984年(昭和59年)7月21日(土)<風間悠真>  転生初日のあの椅子殴打事件以降、オレはできる事を考えてきた。  金は親の経済力に依存する。そして地位も名誉も、今は関係ない。あるとすれば、今の言い方で言うスクールカーストのヒエラルキー...
『1984年からの再起動人生 〜ウソつき童貞初体験のやり直し〜』

第1話 『再起動』

カタカタカタカタカタ……カチッカチッ……タン、タン……。  カタカタカタカタカタカタ……タン、タン……カチッカチッ……。  風間悠真は深夜の静寂の中、パソコンに向かっていた。画面には、終わりの見えないプロジェクトの闇が映っている。目の下にク...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第6話 『女王壱与のいた(いる)世界』(AD255/7/4⇔2024/6/10/12:00) 

正元二年六月四日(AD255/7/4⇔2024/6/10/12:00) 邪馬壱国 宮田邑むら 「はあああああああああ? !」  修一は何も考える事なく魂の叫びを上げた。  条件反射というか、人は理解不能な状況に陥った時に、一体どんな反応を示...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第5話 『西暦255年』2024年6月10日 AM7:00~PM12:00

2024年6月10日 深夜 福岡市博多区自宅マンション <修一>  壱与が眠った後、俺はパソコンの前に座り続けていた。  今までの出来事を整理し、仮説を組み立てるために必要な情報を集めなければならない。その為には過去の文献や遺跡の記録をもう...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第4話 『烏丸鮮卑東夷伝倭人条』2024年6月10日(月)深夜

2024年6月10日(月) 深夜 福岡市博多区自宅マンション <修一>  俺は大学の非常勤講師であり、考古学者(論文評価されていないから卵?)であり、関連する本を書いたり(売れてない)、ウェブサイトの運営(ブログ)をして生活している。  分...
『邪馬壱国の壱与~1,769年の眠りから覚めた美女とおっさん。時代考証や設定などは完全無視です!~』

第2話 『邪馬壱国の壱与』2024年6月9日(日)

2024年6月9日(日) 長崎県西海市 宮田遺跡 <修一>  俺の前に立ちはだかるのは、目の前で蘇った古代の女性、”壱与”らしい。  ……馬鹿な事を。考古学を学ぶ者で、いや、日本史の古代を学んだ者なら頭の片隅にあるであろうその名前だ。目の前...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第112話 『お茶の仕入れ先の拡大と製茶の機械化』(1849/5/22)

嘉永二年|閏《うるう》四月一日(1849/5/22) <次郎左衛門>  さて、目的のお茶3万5千斤を調達するためには、効率よく産地を回らなくちゃいけない。近場では間違いなく嬉野茶なんだけど、実は生産量的には福岡の八女茶の方が多い(ようだ)。...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第616話 電気のその後のライデン瓶とジエチルエーテルの冷凍庫?(1575/1/30)

天正三年十二月十九日(1575/1/30) 諫早城 『磁気的現象と電気的現象についての考察:天正元年六月一日(注:ユリウス暦1572/7/10):太田和忠右衛門藤政』 天正元年(1572)六月一日に発表された論文なのだが、これは今まで忠右衛...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第1話 『転生したら幕末の大村藩下級藩士!大村純顕と純熈に仕えて、西欧列強に対抗する。』(1837/1/6) 

天保七年 十一月三十日(1837/1/6) 肥前大村藩  「あいった! ……いたたたた」  頭がズキズキする。  痛みで目をつむって、頭を押さえる。  二日酔い特有の痛みだ。おかしいな。俺昨日そんなに飲んだかな? いや、最近は宅飲みで、しか...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第458話 抜本的な海軍戦術思考の見直しと、三方ヶ原の幽霊

元亀二年 五月九日 「はあぁぁぁ! ? 馬鹿な! ありえんありえんありえんありえん!」  純正はその二つの報告を聞いた時に、怒鳴るとも叫ぶとも表し難い大声を出して立ち上がった。幕舎の中に居並ぶ面々はもちろんのこと、周辺の近習や兵士が、何事か...
西国の動乱、まだ止まぬ

第370話 フロギストン説と酸素説 留学生の熾烈な眠気との戦い

永禄十二年 十一月 肥前 純アルメイダ大学 化学部 講義室   「さて、今日は原点である化学とはなんぞや? という事について考えていきたいと思います」  そう語るのは、純アルメイダ大学の化学部教授の宇田川松庵である。  第二期遣欧留学生とし...
西国の動乱、まだ止まぬ

第363話 元第二分隊航海科の純正、六分儀の製作に携わる?

永禄十二年 十一月 諫早城天守 天文台  寒い、しかし冷えて眠気覚ましにはちょうどいい。  九十郎秋政が観測をしていた。諫早城天守に設けられた観測用天文台だ。天守からも渡れる構造になっているが、天文台側からは天守には入れない。  純正の足音...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第11話 横瀬浦の秘密 ~ 歴史改変と南蛮貿易の舞台~

たった1年とはいえ、前世では戦国時代に南蛮貿易港として賑にぎわった横瀬浦。  確か史実では横瀬浦は大村領で、来年の永禄5年(1562年)、歴史の檜ひのき舞台に姿を現す。現世ではそれさえもかなわないのか?  横瀬が沢森領になったのは去年だけど...