西国の動乱、まだ止まぬ 第355話 徳川六角浅井朝倉。手紙が起こすバタフライ・エフェクト 永禄十二年 十月二十三日 三河 岡崎城 「忠次よ、小佐々との件どうなっておる」 「は、弾正忠(織田)様のお許しも得たゆえ、正式に小佐々家との通商を開始する運びとなりました。ただいま商人を通じた取引の協議が行われております」 うむ、と家康は... 2023.08.11 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第350話 息子織田勘九郎信忠より父である織田弾正忠信長への手紙 永禄十二年 十月 岐阜城 父上、勘九郎(信忠)が筆を取りまする。 小佐々家中の新造の船ガレオンなるものにて薩摩へ向かいて、弾正大弼様の戦を見届け奉るという、光栄の任を受け候えど、我が身は合戦の見届け役に過ぎず、合戦への介入は一切ないと契... 2023.08.08 西国の動乱、まだ止まぬ
肥薩戦争と四国戦役 第345話 戦国九州のポツダム宣言とヤルタ会談?? 永禄十二年(1569) 十月十九日 巳一つ刻(0900) 日向国紫波州崎村(宮崎市折生迫) 洋室、洋間がある城は、おそらく諫早城だけであろう。もしかすると岐阜城にもあったかもしれないが、知る由もない。種子島城にはもちろん洋室はないが、諫... 2023.08.06 肥薩戦争と四国戦役
肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正 第202話 小佐々城 開戦二日目 子の三つ刻(0:00) 小佐々純正 「申し上げます! 毛利領国境信号所より信号あり」 発 杉長良 宛 弾正大弼 メ 盟ト 松山城救援 求ム メ 午三つ刻(12:00) 豊前松山城からの救援要請が来た。もうすでに全軍に届いて... 2023.06.02 肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第168話 宗麟の逆鱗。筑後戦役か? 永禄十一年 正月 臼杵城 大友宗麟 例年のごとく年賀の饗宴を催していたのだが、異変に気づいた。 毎年正月には九州各地から大名たちがわが城を訪れ、年賀のあいさつをしてきた。 従属している大名はもちろん、日向や肥後からもやってきていたのだ... 2023.05.25 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第158話 宗義調と吉岡長増 同年十一月 対馬 金石城 吉岡長増 「お初に御意をえまする。吉岡左衛門大夫長増にございます」。 目の前には対馬と壱岐七万石を治める宗讃岐守義調様がいる。今回は小佐々との関係を探り、離間の計が能うかどうか見極めにきたのだ。 「面をあげよ。吉... 2023.05.23 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第154話 筑前仕置 驚愕の元就と宗麟 永禄十年 十月 小佐々弾正大弼純正 結局、立花鑑載と高橋鑑種、秋月種実は本領安堵の国人衆の二を選び、宗像氏貞と原田隆種は四を選んだ。 立花鑑載が糟屋郡と広田郡と嘉麻郡の三郡、鞍手郡の四十五ヶ村で十五万五千石。 高橋鑑種は那珂郡と御笠郡... 2023.05.22 北九州を二分する 二つの二虎競食の計