長崎

第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第429話 西国騒乱!?史上最悪の兄弟喧嘩。完膚なきまでに叩きのめされる。

元亀元年 十一月十五日 吉田郡山城「本気で呑むというのか、隆景」 諫早城で純正との会談を終えて戻ってきた隆景は、輝元と元春、ならびに恵瓊ほか数人の重臣にその内容を告げた。 小佐々と四分六(毛利が四:感覚的な表現)の同盟を結ぶことを提案してい...
新たなる戦乱の幕開け

第386話 毛利との密約と宇都宮豊綱

永禄十二年 十二月十日 伊予 喜多郡 大須城「やあやあ、これはこれは、左衛門督様。このようなところまで、総大将がどうされたのですか」 宇都宮豊綱は伊予の喜多郡を領しており、小佐々配下となったあとは、仕置きにより東部のみを領すことになっていた...
西国の動乱、まだ止まぬ

第379話 遠い西の彼方へ。長宗我部元親の驚嘆の九州肥前紀行

永禄十二年 十一月十八日 辰三つ刻(0800) 浦戸城「これは宮内少輔様、いかがされましたか?」 佐伯惟忠は知っていたがわざと聞いた。先日の件をどう思っているのか聞きたかったのだ。「無礼ですぞ、いかに小佐々家中の方といえど、許せませぬ」 家...
肥前争乱、淘汰するものされるもの

第94話 西郷 純堯 深堀純賢 動く

永禄七年 十一月 高城 西郷純堯(今しかない。仏敵大村純忠を討つのは、今しかない) 高城城主の西郷純堯は思った。妻は有馬義貞の姉で、妹は大村純忠の妻である。親類縁者でも容赦なく敵になる、それが戦国時代だ。 キリシタンの教えにかまけ、自らもキ...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第16話 水軍拠点の城下町、ビワと農産物の可能性

沢森城は角力|灘《なだ》が一望できる丘の頂上にあった。もともと海賊の|砦《とりで》のような役割からできた城を、改修増築して現在のかたちになったようだ。 馬に乗って坂道を下る。(初めてだけど乗れたぞ! 体が覚えているのかな) これはもう、なん...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第15話 領主の決断 ~平戸の南蛮貿易と水軍の役割~

「どういう事だ?」 親父が聞いてきた。「大村様は周りを敵に囲まれております。東の西郷は義理の兄弟で、島原の有馬様の陣営にありますが、いつ敵方になるかわからない状況です。武雄の後藤は大村様に敵対心を持っておりますし、北の諸勢力は日和見です」 ...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第11話 横瀬浦の秘密 ~ 歴史改変と南蛮貿易の舞台~

たった1年とはいえ、前世では戦国時代に南蛮貿易港として賑にぎわった横瀬浦。 確か史実では横瀬浦は大村領で、来年の永禄5年(1562年)、歴史の檜ひのき舞台に姿を現す。現世ではそれさえもかなわないのか? 横瀬が沢森領になったのは去年だけど、そ...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第10話 674石のしょぼ領主

親父と話をしに行く前に、いろいろと整理しておこう。   状況を分析し、最善の提案をして領内を豊かにしなくてはならないからだ。舐められないためには武力が必要。   しかしそのためには、鉄砲や弾薬、大砲はもちろん、人員も必要だ。戦のための食糧問...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第5話 戦国にて初の決断の時〜横瀬への南蛮船寄港計画〜

鋭い! 絶妙に鋭い! ベタすぎるくらい鋭い! ていうか、意味不明なこと書いてぶつぶつ言ってたら誰でも(どうした?)ってなるよね。 前世でも弟いたけど、どっちかって言うと無口で職人気質しょくにんかたぎだったから、新鮮っちゃ新鮮。……いやいやい...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第4話 宮の前事件と平戸の南蛮船〜永禄4年の謎に迫る〜

永禄4年4月 沢森城 自室にて  ※宮の前事件※ 永禄四年(1561年)八月、長崎県平戸(以降平戸と記述)に停泊中の、ポルトガル船のフェルナン・デ・ソーザ船長と16名の乗組員が平戸港宮前で殺害された事件。 多分、商取引のトラブルが原因で起き...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第3話 生き残れ!若き武将の戦国九州サバイバル

永禄と言えば永禄の変! 室町幕府十三代将軍の足利義輝が、三好三人衆に殺害された事件。もうこれで戦国時代確定ね。ははは。 四年ということは、まだ始まったばかりだから当分は大丈夫かと思いきや、永禄の変は八年。 つまりあと4年で将軍義輝は暗殺され...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第2話 謎の転生〜永禄の変と消えた村、運命の軌跡〜

独り言のつもりだった。つもりだったのが、しっかりがっつり聞こえていたみたいだ。「? ? 何をおっしゃってるんですか。今は永禄四年に決まっています。ここは彼杵そのぎの沢森村で、あなた様はご当主様のご嫡男、武若丸様。元服して平九郎様ではありませ...
年表・統治機構

1566年~1570年(忘備録)

1566年(永禄九年)1月小佐々領 人口十二万人石高 十八万三千七百五十二石波多家 十四箇条の定めにより保護国化2月沢森家第三子 吉法師誕生第四子 愛姫誕生3月海軍伝習所第一期生卒業計百二十八名(松浦郡十六名・彼杵郡四十七名・佐賀郡五名・杵...
方言全訳バージョン

【標準語全訳】第141話 親父は神か?

同年 十二月 沢森城下 技術部 試験場セメントの配合とコンクリートの強度試験が行き詰まっているらしい。どの材料をどのくらい配合するかなんて誰にもわからないから、根気との勝負だ。技術部員が頭を抱えている。部員を激励しながら、休憩をとらせている...
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【全訳標準語】第141話 親父は神か?

同年 十二月 沢森城下 技術部 試験場セメントの配合とコンクリートの強度試験が行き詰まっているらしい。どの材料をどのくらい配合するかなんて誰にもわからないから、根気との勝負だ。技術部員が頭を抱えている。部員を激励しながら、休憩をとらせている...
年表・統治機構

小佐々家統治機構・軍編成概要(忘備録)

以下、特に大学・軍編成は随時更新()内の年齢は1561年時点当主  小佐々弾正大弼純正(沢森政忠)従四位上 正四位下近衛中将(元亀元年六月昇進) 従三位権中納言近衛大将(元亀三年/天正元年一月昇進) 検非違使別当顧問 沢森政種(父)・・・従...
人物紹介

人物紹介③(51話~126話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)橘屋又三郎(38)※堺の鉄...
人物紹介

人物紹介②(12話~50話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)沢森吉野(32)沢森平九郎...
人物紹介

人物紹介①(1話~11話)

( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)沢森平九郎政忠(12)本編...