二手

東アジアの風雲

第783話 『乙軍大将祖承訓の決断』 

天正二十一年三月十三日(1592/4/24)  泰川郡北部 甲軍が隘路あいろを突破したという知らせは、乙・丙へい両軍には伝わらなかった。甲路と乙路の間、現地点間の距離は13kmもあったからだ。部隊間の連携など、最初から明軍の作戦には入ってい...
東アジアの風雲

第782話 『血染めの隘路』

天正二十一年三月十三日(1592/4/24)   暁と共に、3つの狭間で両軍の激突が始まった。  史憲誠にとって、この甲軍隘路の地形が極めて危険な戦場となることは明白だった。そこで彼は夜明けと同時に先鋒部隊を派遣し、慎重な姿勢を保ちながら前...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第106話 『鍋島直正の憂鬱』(1849/1/9)

嘉永元年十二月十五日(1849/1/9) <次郎左衛門> 石油の運上金の相場がわかった。 石油96石(17,280ℓ・9千600升)で米48石(4,800升)分。今(嘉永元年)の米の相場だと、1石で銀89匁8分だから48石で4千310匁4分...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第651話 『レイテ沖海戦~参~接敵! スリガオ海峡!』

天正七年五月十日 マゼラン湾 夜間ずっと降り続いていた雨が止み、霧が晴れた頃に小佐々連合艦隊は出港した。第四艦隊は東進して、カ二ガオ海峡を抜けてミンダナオ海に入る。 その後パナオン島南端のサン・リカルド岬を経て北上する。 本隊である第一連合...
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。

第646話 『ファーストコンタクト イン レイテ』

天正七年五月三日 レイテ島 カバリアン湾 スペイン軍基地 フアン艦隊からは3隻の偵察部隊が出港し、ゴイチの艦隊からは目が良い人員を厳選して見張り要員として派遣した。カバリアン湾のスペイン軍陣地からサンリカルドの岬までは約60kmである。 小...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第563話 狭まる謙信包囲網 継戦か、和睦か?

天正元年 四月九日 京都 大使館 ここ数日、京都の大使館にいる純正のもとには、驚くべき報告が多数届いていた。 ・一日に第四艦隊が敗北。 ・七尾城の政変と小佐々水軍と上杉水軍との偶発的海戦。 ・上杉方である城生城の陥落と第二師団三千の損失。 ...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第541話 両軍激突直前! 両越騒乱、庄川の戦い、始まる。

天正元年 四月二日 寅三つ刻(0400) 越中 庄川周辺 曇り 庄川を渡河するにあたって、四つの地点があったが、道雪は一番近い中田村の瀬からの渡河は選択肢から外した。 一度に大量の兵が渡河することは可能だが、深いために身動きがとれない。 弓...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第538話 第四艦隊絶体絶命?ガレオン船の弱点

天正元年 四月一日 越佐海峡 霧島丸 巳の四つ刻(1030)「何を考えているのだ!」 艦を面舵(右)に切って取り舵(左)に戻し、中央に戻して直進して向かってくる上杉水軍の左舷側に出ようとした加雲は、驚きのあまり声を上げた。 なんと上杉水軍も...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第448話 信玄、動く。

元亀二年 三月四日 諫早城 発 純久 宛 近衛中将 秘メ ◯二二六 信玄 甲府ヲ 発テリ 東美濃ヨリ 三河 ナラビニ 駿河ヨリ 遠江ヘ 二手ニ ワカレ 進ム模樣 コノ報セ 弾正忠様ニモ 送リケリ 秘メ ◯三◯一 京都大使館の純正から、信玄が...
新たなる戦乱の幕開け

第419話 謀将宇喜多直家の処世術~使える物はなんでも使う。そして混沌へ~

元亀元年 十月三日 岡山城「殿、一つだけ、策がないこともございませぬ」 なに? と直家は秀安の言葉に目を輝かせる。さて、戸川秀安の腹案とはいったいなんであろうか?「おお、なんじゃ」「毛利にございます」「何を言っておる。さきほど毛利はだめだと...
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。

第21話 推参!深沢勝行。蛎浦の海戦③

未一つ刻(1300) 沢森政忠「妙だな」 寺島水道をまっすぐに南下して、大島と蛎浦かきのうら島の間にある中戸瀬戸に向けて進路を西にとってしばらくした頃、親父がポツリとつぶやく。「いかがされましたか?」「島を見てみろ。蛎浦湊みなとの煙が消えて...