転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第82話 『養豚、養鶏、養殖、鉱山……動植物と鉱山系。お里の本業はこれなんです』(1847/1/28) 弘化三年十二月十二日(1847/1/28) 信濃国松代藩 松代城「象山よ。では、そちの建言に従い手配した者どもを、この指示書の通りに働かせればよいと申すのか」 登城した象山を前に、藩主真田幸貫ゆきつらは問う。「はは。その建言書のうち、いくつ... 2024.04.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第67話 『大村藩、全国に先駆け、種痘を推奨す(コレラ・麻疹・天然痘撲滅へ!)』(1845/6/18) 弘化二年五月十四日(1845/6/18) 次郎邸 <次郎左衛門>「これ、御家老様はお忙しいのだ! お手を煩わせるでない! 申し訳ありませぬ御家老様! なにぶんまだ子供ゆえ、お許しいただきたく存じます」「ははははは! よいのです俊達先生。子ど... 2024.04.01 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第58話 『精錬方より火術方分離、専門分野に特化する』(1843/11/4) 天保十四年閏うるう九月十三日(1843/11/4) <次郎左衛門>前から考えていて、実行に移した事がある。信之介の負担を軽くすることだ。現代でも言える事だけど、なんでも自分でやろうとするとパンクする。部下に任せて指導管理する方が労力も少なく... 2024.03.23 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第49話 『長与俊達と尾上一之進。西洋医学は大村から花開く』 天保十三年一月二十五日(1842/3/6) 砂鉄と鉄鉱石をどう調達するのかに関しては協議を続けるとして、再度入念に領内を調査することとなった。 次郎が帰宅した際にお里が領内の他の候補地を教えてくれた事と、編纂へんさん途中の大村郷村記を再度見... 2024.03.14 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
緊迫の極東と、より東へ 第514話 第二次蒸気機関革命 人類にとっては偉大な一歩だ! 秀政と十益新右衛門(トーマス・ニューコメン) 天正元年(元亀三年・1572年) 三月十日 肥前国彼杵郡鳥加村 大串鉱山 技術者で科学技術省大臣の太田和政藤の息子で、小佐々純正の従兄弟でもある太田和秀政は、肥前国彼杵郡の鳥加村にある大串金山で、新たな取り組みをしていた。 大串金山は銀も... 2023.12.13 緊迫の極東と、より東へ
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第466話 青銅砲から鋳鉄砲へ、純正、難題を一貫斎に投げかける 元亀二年 七月十七日 諫早城 純正は先日、野田城陥落の報をうけ、京都の大使館内が騒然となったという報せを受けた。いや、野田城の陥落自体は問題ではない。問題はその後なのだ。 将軍義昭が挙兵した。 やっぱりか、と純正は思ったが、こればかりはどう... 2023.10.26 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
西国の動乱、まだ止まぬ 第357話 手押しポンプと水銀とトリチェリと忠右衛門 永禄十二年 十月二十二日 諫早城 巳の一つ刻(0900)「事の発端は、殿が手押しポンプなるものの製作を命じられ、完成したときからでした」 諫早城から小佐々城より少し先、天久保村にある工部省の開発工房へ向かう馬車の中で、忠右衛門は話しはじめた... 2023.08.12 西国の動乱、まだ止まぬ
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第157話 宗義調へ「対州鉱山の開発を支援しよう」 同年 十一月 金山城 宗義調 使者の沢森利三郎と農商務省・工部省の官僚が言った。「大串から技術者を派遣します。手押しポンプなどを使って排水を効率化して、鉱山運営を再開しましょう」 沢森家からは石けんの製造の方法を教えてもらうかわりに、朝鮮と... 2023.05.23 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
肥前争乱、淘汰するものされるもの 第93話 露見! 隠し金山 永禄七年 十月 龍造寺の須古城侵攻の数日前 小佐々城 <純正>「弾正大弼だいひつ殿、これは一体いかなる事ですかな?」 使者の一瀬栄正ひでまさが言う。「どうもこうも、ごらんのとおりにございます」 大串の隠し金山が大村純忠にみつかった。 もとも... 2023.05.09 肥前争乱、淘汰するものされるもの
5強まであと7,000石(現在36,824石) 第86話 あれ? なんか小さくない? 喜び勇んで見てみたら……なんか小さい。 南蛮船の来航にあわせて馬を頼んでいたのに、予想より一回りから二回り弱かな? それでも、大串の牧場でみた馬より一回り大きい。140cm~150cmくらいだ。 うん、どうした? 何かの手違いか? だとし... 2023.05.07 5強まであと7,000石(現在36,824石)
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に 第65話 死闘!葛ノ峠の戦い② 「ええいまだか! まだ宮村城は落ちぬのか?!」 大村純忠は焦っている。 謀反と聞いて急いで討伐にやってきたが、正月の戦も癒えていない。兵糧の準備も完全ではないし、続く戦に兵の士気もあまり高くはない。「申し訳ありませぬ。小峰城、蓮輪はすわ城、... 2023.05.02 横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に
横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に 第63話 死闘!葛ノ峠の戦い① 永禄六年二月 小佐々城 小佐々純勝「申し上げます! 宮村城の大村純種様、ご謀反にございます!」「なに?」 おそらく、単独ではない。背後に後藤か松浦が控えているのであろう。 いずれにしてもこちらも出なければ、南風崎はえのさきの砦があぶない。 ... 2023.05.02 横瀬浦開港 敵が味方 味方が敵に
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート 第46話 大串の隠し金山 小佐々氏の大串金山は、大村領との国境ギリギリのところで採掘している。だから隠し金山なんだろう。海上交通税、金山、馬の放牧は小佐々の経済の屋台骨だ。 親父は何で知っている? と目を回したが、すぐに、あーなるほどね、という顔をした。そりゃ同じ転... 2023.04.27 二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート 第44話 恐怖の謹賀新年 永禄五年 正月 小佐々城 沢森政忠 数え十三になった。当主をついではじめての正月だ。小佐々城にて新年の祝いの宴が開かれている。 最高級せっけん「沢森TSUBAKI」←多分誰も読めないから雰囲気で刻印した。 高級せっけん「沢森NATTA-N... 2023.04.26 二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。 第7話 転生者の目覚め―父との対話で明らかになる歴史の変遷 え? ええ? 今なんて? 横瀬浦がうちの領地? それやったらもう歴史変わってるやん! サワノモリ村の名前どころじゃないぞ!「それはいったいどういう……?」「どうもこうもあるか! !」 そう言って親父は、机をドン! と叩いた。 「生き様の覚え... 2023.04.04 歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。
年表・統治機構 1566年~1570年(忘備録) 1566年(永禄九年)1月小佐々領 人口十二万人石高 十八万三千七百五十二石波多家 十四箇条の定めにより保護国化2月沢森家第三子 吉法師誕生第四子 愛姫誕生3月海軍伝習所第一期生卒業計百二十八名(松浦郡十六名・彼杵郡四十七名・佐賀郡五名・杵... 2023.03.18 年表・統治機構
年表・統治機構 1561年~1565年(忘備録) 1561年(永禄四年)4月 転生蠣浦の海戦5月石けんの製造・販売開始鉛筆の研究製造開始綿花増産計画(同時にふとん製造)硝石製造の研究開始「ナタ目」法による椎茸試験栽培同「種駒」式栽培研究開始切り干し大根の生産製造・研究開始びわ・パン・麦酒・... 2023.03.17 年表・統治機構