大串村

転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第82話 『養豚、養鶏、養殖、鉱山……動植物と鉱山系。お里の本業はこれなんです』(1847/1/28) 

弘化三年十二月十二日(1847/1/28) 信濃国松代藩 松代城 「象山よ。では、そちの建言に従い手配した者どもを、この指示書の通りに働かせればよいと申すのか」  登城した象山を前に、藩主真田幸貫ゆきつらは問う。 「はは。その建言書のうち、...
肥前争乱、淘汰するものされるもの

第93話 露見! 隠し金山

永禄七年 十月 龍造寺の須古城侵攻の数日前 小佐々城 <純正> 「弾正大弼だいひつ殿、これは一体いかなる事ですかな?」  使者の一瀬栄正ひでまさが言う。 「どうもこうも、ごらんのとおりにございます」  大串の隠し金山が大村純忠にみつかった。...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第7話 転生者の目覚め―父との対話で明らかになる歴史の変遷

え? ええ? 今なんて? 横瀬浦がうちの領地? それやったらもう歴史変わってるやん! サワノモリ村の名前どころじゃないぞ! 「それはいったいどういう……?」 「どうもこうもあるか! !」  そう言って親父は、机をドン! と叩いた。   「生...