転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第237話 『布衣ならよかろう。または六位のいずれか』 安政六年八月三日(1859/8/30) 京都 鷹司邸 「大変光栄な仕儀にございますが、諸般の事様を鑑みまして、主君丹後守様曰いわく、慎んでお断り申し上げたいとの事にございます」 次郎は京の鷹司邸にて、先日掴んだ情報による純顕すみあきの昇進... 2024.09.22 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
天下百年の計? 第729話 『平穏無事と、相成るか』 天正十四年六月十九日(1585/7/16) 安芸 日野山城 「然様さようか。……純正が然様な事を」 病床にあった吉川元春は、純正の仕置きに対して短くそう言った。 鬼吉川の名に恥じない猛将で名をはせた元春も病気には勝てない。純正の事は... 2024.08.07 天下百年の計?
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第163話 『次郎vs.ペリー 日本の事情とアメリカの事情』 嘉永六年五月二十日(1853年6月26日) 浦賀沖 サスケハナ号艦上 「これは心強い。よろしくお願いいたす」 栄左衛門はそう言って、純顕と次郎の一行とともに改めてペリーに向き直る。日本側は純顕、次郎、香山栄左衛門の三名で、アメリカ側はペリ... 2024.07.10 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第590話 信長の悪あがきと純正の妥協 天正二年 一月十七日(1573/02/19) 近江国蒲生郡 日ノ本大同盟合議所 「拒否権の儀、ならびにその他の題目についてもおおよそ得心しておる。然れど一つだけ、一つだけ発議いたしたい」 「なんでござろう」 信長は拒否権にしばりをつけら... 2024.02.21 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第555話 反転攻勢の立花道雪 天正元年(元亀三年・1572) 四月五日 岐阜城 発 権中納言 宛 兵部卿 秘メ 守護代ノ勢 加賀ヘ 討チ入リケリ(攻め入った)ト 聞キ及ビ候ヘドモ ソハ(そこは)貴殿ノ所領ニ非ズ 難かたシ事ナレド マズハ言問こととい(話し合い)ニテ ... 2024.01.17 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第539話 接舷乗艦と火矢攻撃、第四艦隊壊滅?? 天正元年 四月一日 午一つ刻(1100) 立花道雪 陣中 「殿、杉浦壱岐守様がお見えです」 「何? 壱岐守殿が?」 九州の武士である道雪にとって、杉浦玄任(1517~)は見知らぬ人物である。道雪以外の、一番近い摂津三好衆にとっても知ってい... 2024.01.04 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
西国の動乱、まだ止まぬ 第361話 予土戦役、黒瀬城攻防戦④藤原千方景延と空閑三河守光家 永禄十二年 十月二十七日 諫早城 戌二つ刻(1930) 「申し上げます!」 近習が慌てて駆け込んで声をかけてくる。純正は夕食を終えて、本を読んでいた。暗い。ガス灯が欲しいな、と考えていた頃だ。 「なんだ」 「四国の大友様より通信です」 「... 2023.08.14 西国の動乱、まだ止まぬ
歴史改変仕方ない。やること多すぎです。 第18話 蛎浦に敵あり! 五島の権益を守れ 四月九日 午四つ時(1230) 小佐々城 小佐々弾正純勝 「申しあげます!」 「何事だ!」 伝令の全身から絞り出すような大声に、息子の純俊といっしょに将棋をしていたわしは我に返る。 「蛎浦かきのうら、敵襲にございます! お館様より小佐々様... 2023.04.10 歴史改変仕方ない。やること多すぎです。転生したら弱小領主の嫡男でした!!元アラフィフの戦国サバイバル