佐吉

天下百年の計?

第730話 『肥前国内行政機構再編制』

天正十四年七月十六日(1585/8/11) 諫早城  純正は毛利家への仕置きと併せて、肥前国内の行政機構と、大日本国内での小佐々領内の呼称について改称・改編を行った。  まず、小佐々家の統治下にある全ての所領を肥前州とした。海外領土も全てで...
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ

第675話 『北条の返事と大同盟政府へ。ガス灯、点る』(1580/2/29) 

天正九年二月十五日(1580/2/29) 京都 大使館  「北条より文が届いたが、まさに予想通りだな」  純久が言う。最近は純正が京都に詰めているので、業務は可能な限り補佐の親長や佐吉に任せている。石田一家は能力が高い。父親の正継は京都にお...
技術革新と内政の時、日本の内へ、外へ

第672話 『純正、惣無事令構想を打ち立てる。武田軍、信越国境より撤退す』(1579/7/19)

天正八年七月十九日(1579/7/19) 京都 大使館 「おわっ! だ、誰じゃ……て、平九郎? ごほん。御屋形様、いついらっしゃったのですか?」  不意に執務室で声をかけられた純久は、驚いて思わず名指しで呼んでしまった。 「あはは。さっき。...
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む

第571話 京見物と能登旅行。越中仕置きに早すぎる社会勉強。

天正元年(1572) 四月二十四日 京都 大使館 「ほーれほれほれ、ばあ~」  表情筋がないのか? というくらい顔を緩ませているのは、関白二条晴良である。ここは小佐々の在京大使館で、純正をはじめ舞姫に藤姫、そして子供達がいる。  晴良の娘の...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第482話 甲斐武田家、ハードランディング?

元亀二年 十月五日 京都 大使館  先日の純久の申し出どおりに関白二条晴良邸に伺うことになり、三人は午前中から手土産を選んでいた。 「関白様は甘味がお好きなので、いくつか中ノ屋の茶菓子店より持ってこさせました。一人一つずつ、進呈なさればよろ...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第480話 鍋島左衛門大夫直茂、小佐々治部少丞純久、太田和治部少輔政直、一同に会す

元亀二年 十月二日 京都 大使館 「久しいの治部少丞、息災であったか」 「これは利三郎様、お元気そうでなによりにございます。お心遣いかたじけのうございます」  純久は三年ぶりに上司である利三郎に会い、喜びもひとしおであった。  しかし一方で...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第477話 曽根九郎左衛門尉虎盛、小佐々治部少丞純久と相対す。

元亀二年 九月二十一日 京都 在京小佐々大使館 「大使、曽根九郎とおっしゃる方がお見えになっています。お通ししますか?」  曽根、九郎? 左衛門尉? 誰だ? そう純久は思った。思い当たる節がない。 「わかった。通しなさい。ああ、飲み物も用意...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第428話 京都大使館にて信長と純正と純久と、そして佐吉

元亀元年 十一月十五日 京都大使館 「そうか、そこまできたか。まったく、あの公方ときたら、こちらが何も言わぬのを良い事に」  と信長。 「どうされるのですか」  短く返事をする純正。 「こうなれば、事と次第によっては所司代を辞任されたほうが...
新たなる戦乱の幕開け

第388話 群雄たちと小佐々純久

永禄十二年 とある日 在京小佐々大使館 「大使、また来てます」  大使館の洋間、昼休みに佐吉と将棋を指している純久のもとに、一人の訪問者があった。最近、遠方からのお客様が増えましたね、と佐吉が言う。  純久はそれどころではない。36対6で圧...
西国の動乱、まだ止まぬ

第352話 第六天魔王信長と純久

永禄十二年(1569年) 十月二十三日 京都大使館  島津が小佐々に敗れ、条約を結んでから十日後。大使館の大使執務室では、純久が書類の山に埋もれながら仕事をしていた。  以前純正に願いでて、検非違使と所司代の人員を増やす事ができたのだが、ま...
年表・統治機構

小佐々家統治機構・軍編成概要(忘備録)

以下、特に大学・軍編成は随時更新 ()内の年齢は1561年時点 当主   小佐々弾正大弼純正(沢森政忠)従四位上  正四位下近衛中将(元亀元年六月昇進)  従三位権中納言近衛大将(元亀三年/天正元年一月昇進)  検非違使別当 顧問  沢森政...