転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第61話 『徳川斉昭の謹慎とおイネ道中に適塾留学生』(1844/6/21) 天保十五年五月六日(1844/6/21) 一之進がおイネを探して二宮敬作と出会い、なりゆきで診療所の手伝いをしていたころ、フランス船アルクメール号が那覇に入港し、通商を求めていた。 モリソン号事件に続きイギリス船サマラン号、そしてフランス... 2024.03.26 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第50話 『医学方の設立と天保十三年のオランダ風説書』(1842/3/16) 天保十三年二月五日(1842/3/16) <長与俊達>その男(一之進)の怪しげな術(緊急気管切開術)により一命をとりとめた殿(純顕すみあき)は、呼吸が回復した後に箝口かんこう令を敷いた。殿にとってみればその妖術も、命を救ってくれた神のような... 2024.03.15 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第44話 『高島秋帆、西洋軍備についての意見を上書』(1840/10/5) 天保十一年九月十日(1840/10/5) ~前略~ 唐国に而しかしてエゲレス人に無理非道之事共有之候所のことともにありのそうろうところよりエゲレス国より唐国へ師を出し、エゲレス国は勿論、カアプデホプ(アフリカ州之内)及び印度エゲレス国之領地... 2024.03.09 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第597話 馬場信春の秘策と三十年後、五十年後を見据えて 天正二年九月十日(1573/10/5) 安芸日野山城 吉川元春居城「殿、武田大膳大夫様が郎党、曽根九朗右衛門尉様がお見えにございます」「うむ、通すが良い」 日野山城は中世山城でありながら、堀切や竪堀といった一般的な防御施設が見あたらない。地... 2024.03.02 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第34話 『まじで何が売れるだろう? 高炉の件は鍛冶屋と波佐見の窯焼き職人&炭焼き職人に任せようかな』(1839/08/20) 天保十年七月十二日(1839/08/20) 玖島城下 次郎邸 <太田和次郎> 次郎邸、といっても新築ではない。 本邸と、お里用の小さな部屋(家)が隣同士になるような土地と屋敷を購入して、あくまで隣の女主人のような形にしたのだ。 同じ屋根の下... 2024.02.27 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第33回 『藩政改革と新たな商品開発。精錬方も』(1839/06/12) 天保十年五月二日(1839/06/12) 肥前 玖島くしま城 次郎左衛門 断った。 ありがたく拝命いたします、と言った直後の居室での会合で、俺は即断った。「殿、それがしはまだ家督も継いでおらぬ十七の若輩者。また、継いだとて郷村給人にございま... 2024.02.25 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第27話 『高島秋帆の一番弟子、平山醇左衛門との出会い』(1838/1/10) 天保八年十二月十五日(1838/1/10)玖島くしま城「佐賀武雄鍋島家が郎党、平山醇左衛門じょうざえもんと申します。このたびは謁見の栄誉を賜り恐悦至極に存じます」 長身である。 とは言ってもこの時代で考えればというくらいで、165cmでお里... 2024.02.19 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第572話 純正の帰国と打ち壊しと三職推任問題。 天正元年(1572) 五月七日 諫早城 朝廷に対して佐渡征伐の勅書を願い出てから、発せられたのは諫早に戻ってからであった。 発 治部大丞 宛 権中納言 秘メ 過日ヨリ 奏上奉リケリ 佐渡攻メノ 勅書 下サレケリ 秘メ 発 権中納言 宛 第四... 2024.02.03 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第524話 武田の鉱山と葡萄と天蚕 ~甲州ワイン誕生なるか?~ 天正元年 三月十九日 甲斐国 躑躅ヶ崎館 二日前の三月十七日に、利三郎が勝頼と信玄に謁見して許可を得た小佐々軍の領内通過と、信越国境ならびに飛越国境の駐屯が行われる事となった。 荷留においては、それに加えて上野の武田領(真田領含む)において... 2023.12.22 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
緊迫の極東と、より東へ 第494話 ヌルハチと越後の龍 上杉不識庵謙信という男 とは言ったものの、超大国・明なんだよな。 放置したとして、万が一の事が起こりえない、とも断言できないところが苦しいところだ。永楽帝の死後の洪熙帝と宣徳帝の時代に、明の国力は充実した。 その後、安定と衰退とを繰り返し、先代皇帝の嘉靖帝の代に北... 2023.11.23 緊迫の極東と、より東へ
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第467話 『明の隆慶帝と琉球国王尚元王、変動する国際情勢』 元亀二年 七月十七日 諫早城「次は司法省ですが、なにかござるか?」 直茂が司法大臣の佐志方杢兵衛に尋ねる。「は、それでは失礼して。実は小佐々諸法度に関わる事にて、少々問題が出ております」「ほう、なんだそれは?」 法の整備や施行などは杢兵衛に... 2023.10.27 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第457話 二俣城の陥落と三方ヶ原の戦い 元亀二年 五月九日 武田高信への仕置を終えた後、純正は鳥取城へ向かう途中で山名豊国への謁見を許し、但馬へ入った。塩冶高清が治める桐山城、芦屋城、長高連が治める林甫城がある。「初めてご尊顔を拝し奉りまする、長越前守高連にございます。近衛中将様... 2023.10.19 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第456話 不完全な信長包囲網 元亀二年 四月二十五日 因幡 鹿野城 発 純久 宛 近衛中将 秘メ 二俣城 危うし 天方城ヲハジメ 北遠江ノ 諸城 コトゴトク 落チリケリ サラニ 北条ノ 援軍アリテ 徳川 後詰メ ナラズ 一言坂ニテ 敗レリ 秘メ 三河の北東部と遠江の北部... 2023.10.18 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第453話 駿河守の策略と忠義の試金石:吉川駿河守と鍋島加賀守の運命 元亀二年 四月八日 吉田郡山城「駿河守殿、それは一体どういう事かな? 直茂、よいな?」「は、ははあ」 さすがの鍋島直茂も、歯切れが悪い。純正の恩情で不問にされた事であるが、元春が言った事が本当ならば、自分も罪を負わなければならないからだ。「... 2023.10.15 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第450話 雑賀党と太田党、そして西国では嵐の前の静けさ 元亀二年 三月二十一日 京都大使館「さて、まったく変なやつだと昔から思っていたが、その変わったやつが、ここまで家中を大きくしたのだからな。こたびの差配も、考えたら的を得ている」 小佐々治部少丞純久は、純正の書状をみながら、つぶやく。 信玄の... 2023.10.12 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第431話 純正の和睦会議 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城「よもやこの中に、おのが欲のために戦をしかけ、領土を拡げ私利私欲を貪らんとする方はおられぬと存ずるが、いかに?」 会議室全体が静まりかえった。波乱の、幕開けである。 まず、口を開いたのは、驚くことに宇喜... 2023.09.28 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第427話 純正上洛ス 将軍義昭二問フ 元亀元年 十一月一日 京都 室町御所 発 純久 宛 近衛中将 秘メ 公方様ヘ 宇喜多ノ 使者 謁見セリ 御教書ヲ 当家 ナラビニ 毛利 山陽 山陰 各大名ニ 送ルトノ 風聞アリ 内容ハ 播磨、美作、備前ノ 輩ハ 毛利ノ家人 タルベシ トノ事... 2023.09.26 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
新たなる戦乱の幕開け 第422話 歴史の変化が人の死を早め、それがまた歴史を変える 元亀元年 十月十日 京都 室町御所「公方様、備前の宇喜多の遣いと申す者が、お目通りを願っております」「宇喜多……? 浦上ではなく、宇喜多だと?」 義昭は献上品の刀剣の品定めをしている最中に、政所執事である摂津広門から声をかけられ不機嫌である... 2023.09.24 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第421話 毛利の両川、吉川元春と小早川隆景 元亀元年 十月七日 吉田郡山城 「なんだ、どうするのだ?」「それは、右衛門督様のお心次第にございます」 意味深な発言で言葉を濁す秀安であったが、輝元の歓心を買うのには十分であった。「右衛門督様がこのまま小佐々の軍門に降り、独立独歩たる戦国の... 2023.09.23 新たなる戦乱の幕開け
西国の動乱、まだ止まぬ 第373話 土佐安芸郡一揆⑤陰のフィクサー?小佐々治部少丞純久 永禄十二年 十一月十五日 京都 室町御所「公方様、小佐々弾正大弼純正が家臣、小佐々治部少丞純久にございます」 純久は京都にあって大使として各国(各勢力)の重要人物と会うことが多いが、義昭は少し面倒くさいので、必要最小限にしていたのだ。 しか... 2023.08.22 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第370話 フロギストン説と酸素説 留学生の熾烈な眠気との戦い 永禄十二年 十一月 肥前 純アルメイダ大学 化学部 講義室 「さて、今日は原点である化学とはなんぞや? という事について考えていきたいと思います」 そう語るのは、純アルメイダ大学の化学部教授の宇田川松庵である。 第二期遣欧留学生としてヨーロ... 2023.08.20 西国の動乱、まだ止まぬ
肥薩戦争と四国戦役 第346話 九州平定セン、然レドモ先ハ尚長シ……。 十月十九日 巳二つ刻(0930) 日向国紫波洲崎村(宮崎市折生迫) 三人が全員そろうまで、四日かかった。伊東祐青は自領内での開催もあって、通達が届くのは一番遅かったが、十六日に紫波洲崎城へ挨拶にきていた。 純正は城内に案内され城で過ごすよ... 2023.08.07 肥薩戦争と四国戦役
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第159話 対信長外交団② 永禄十年 十一月 堺湊 鍋島直茂 堺湊についた。少しだけ、寒い。コタツが恋しくなる季節です。コタツは小佐々の名物ではないか。 なぜ商品化して売っていないのだろう? 冬場だけだからか? もっと北にいけばもっと売れる。間違いない……。 京の都に... 2023.05.23 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート 第46話 大串の隠し金山 小佐々氏の大串金山は、大村領との国境ギリギリのところで採掘している。だから隠し金山なんだろう。海上交通税、金山、馬の放牧は小佐々の経済の屋台骨だ。 親父は何で知っている? と目を回したが、すぐに、あーなるほどね、という顔をした。そりゃ同じ転... 2023.04.27 二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート 第38話 調略と石宗衆の誕生 せっけんの生産と販売の目処はついた。高級石けんを販売して、領内のみで普通石鹸を売る。そのために、イワシの油をまぜた。 臭いは強いが値段が菜種の半分程度なので、臭いが気にならない程度にまぜて、三分の二程度に原価をおさえたのだ。 もちろん基本的... 2023.04.20 二島五ヶ村の領主 無双≠生き延び スタート
人物紹介 人物紹介③(51話~126話) ( )内は転生時、永禄4年(1561年)時点での数え年齢です。基本的に架空・史実の両方記載しますが、史実の人物の生没年、内容、記載の有無は筆者の任意なのでご了承ください。※は史実人物(本作ストーリー上内容修正あり)橘屋又三郎(38)※堺の鉄... 2023.03.03 人物紹介