東と西の転生者 第764話 『新しき三省』 天正十九年七月二十日(1590/7/20) 諫早 <小佐々純正> オレは諫早に戻ってきて城に戻り、吃緊きっきんの陸海軍の再編を終えて、ぐったりした。 もうそろそろリタイヤしてもいいんじゃね? 国内は統一してないけど戦は終わったし、大日本... 2024.11.18 東と西の転生者
東と西の転生者 第762話 『肥前国の海軍再編と大日本国、そして極東情勢』 天正十九年六月十二日(1590/7/13) 諫早 「殿下、お帰りなさいませ」 3年前の天正16年(1587)1月に諫早を出発した海外領土の視察であったが、3年半の歳月を経て終了した。長崎の湊みなとには純正一行の到着を待ちわびた閣僚と民衆が... 2024.11.14 東と西の転生者
天下百年の計? 第728話 『毛利だけの優遇措置とも言える』 天正十四年五月二十二日(1585/6/19) 諫早城 100万石を超える毛利の所領の差配は簡単ではない。もちろん、前述のように警察機構は独立して各国に設置され、各郡、各村に署を置き派出所をおいて治安維持にあたっている。 しかしそれ以外は... 2024.08.04 天下百年の計?
天下百年の計? 第727話 『毛利輝元、小早川隆景、吉川元春』 天正十四年四月二十四日(1585/5/23) 諫早城 <小佐々純正> ……さて、困った。 困ったというよりも、いま問題は起きていないんだけど、将来的にもしかしたら問題になるかもしれない、という課題で頭を悩ましている。こうなったのは、自分... 2024.07.31 天下百年の計?
天下百年の計? 第717話 『肥前国(州)陸海軍と大日本国陸海軍』 天正十三年五月二十二日(1584/6/30) 肥前州庁舎 大日本国陸海軍は、いわゆる肥前州陸海軍である。 各州の州軍はそのまま大名の私兵が運用される事になっているが、装備や規模、練度や士気の面で国軍よりはるかに劣る。州は独立国に等しい権... 2024.07.15 天下百年の計?
天下百年の計? 第708話 『琉球州誕生か』 天正十二年四月二十六日(1583/6/16) 諫早城 前回の会議で決まった新政府の歳入を調べ上げた。補助金を支払った残りの純粋な歳入だ。 小佐々州……553,346貫 織田州……219,912貫 武田州……76,758貫 北条州……74... 2024.07.03 天下百年の計?
天下百年の計? 第705話 『越後と残りの奥州』(小佐々家中会議) 天正十二年閏うるう一月十一日(1583/3/5) 肥前国庁舎 本当に小佐々が全部の金を出すのでいいのか? 何か良い方法はないのか? 純正は戦略会議室のメンバーを集めての会議の中で、想定問答を行った。 来るべき新政府の会議における、... 2024.06.29 天下百年の計?
北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。 第627話 『大同盟脱退に関する傾向と対策。対織田家戦略の見直し』(1576/10/25) 天正五年十月四日(1576/10/25) 諫早城 「そうか。織田からはそのような要望が」 純正は経産大臣の岡甚右衛門からの報告を聞いて、考え込む。 「皆、いかが思う? 織田は誠に同盟を抜けると思うか?」 「まずないでしょう」 そういうの... 2024.04.04 北条と東北。明とスペイン、欧州情勢。
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第585話 合議制による銭の力で日ノ本一統。(1572/12/05) 天正元年 十一月一日(1572/12/05) 諫早城 「すなわち知行ではなく、銭にて報いると?」 「その通り」 「然されど、銭の配分なり、いずれの大名に如何いかに銭をまわすかなど、後々差し障りがございませぬか?」 「無用じゃ」 純正には... 2024.02.16 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え 第577話 尚元王の死と万暦帝の即位 天正元年(1572)七月十九日 三ヶ月前に、純正の同盟国(通商和親・準安保)である、琉球王国第二尚氏王統の第五代国王である尚元王が崩御した。 特に名君というわけでもなく、普通の王であったが、古来より王朝の代替わりの際には政情が不安定にな... 2024.02.08 内政拡充技術革新と新たなる大戦への備え
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第564話 和睦の題目と謙信の最後の秘策 天正元年 四月九日 京都 大使館 発 道雪 宛 権中納言 秘メ 上杉ヨリ 和睦ノ 申出 アリ 然レドモ 戦況 優位ニテ 御裁可 ナラビニ 題目ヲ 知ラサレタシ 秘メ ○四○六 「御屋形様、これは……」 「ふむ、和睦の申出であるな。必ず勝... 2024.01.26 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む 第551話 信長の計略と上杉包囲網なるか? 天正元年 四月四日 京都 大使館 発 在能番所(能登所口湊) 宛 権中納言 秘メ 立花殿 出立 畠山殿 合力 越中へ 向カフ 秘メ ○三三○ 秘メ 第四艦隊 出港後 帰港セズ ナホ 天気晴朗ナリ 秘メ ○三三一 発 越前堀江館 宛 ... 2024.01.13 対上杉謙信 奥州東国をも巻き込む
緊迫の極東と、より東へ 第503話 みせかけの和議と越後の龍を封ずる方法 天正元年(元亀三年・1572年) 二月三日 発 甲斐守(日高喜) 宛 権中納言(純正) 複 治部大丞(純久) 秘メ 越中 一向宗 利得ノ権 放チ(手放シ)難シニテ 和睦ハ 難シト 思ヘドモ 上杉トノ 戦 望マザル 模様ニテ 和睦ノ調... 2023.12.02 緊迫の極東と、より東へ
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第478話 純正の決断、織田信長か武田勝頼か 元亀二年 九月二十五日 諫早城 発 治部 宛 中将 秘メ 武田家 家臣 曽根九郎ト 申ス者 来タリテ ワレラト 誼ヲ 通ジテハ 盛ンニ 商イヲ 行ヒタシ ト 申シケリ 然レドモ ワレラト 織田ニ 盟約アリテ ソノ敵 武田ト 結... 2023.11.07 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第475話 義昭、流浪将軍となる 元亀二年 九月二日 京都 室町御所 信長が義昭に提示した条件は二つであった。 人質を出す事と、異見十七箇条を認める事である。義昭にとってはどちらも認められるものではなかったが、交渉の余地はない。 なにせ和睦という体の降伏なのである。 ... 2023.11.04 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第469話 武田軍撤退ス……信玄ノ容体ヤ如何二? 元亀二年 七月二十日 京都大使館 発 外務省三河 宛 治部少丞 秘メ 武田軍 退却セリ 巷説デハ 浜松城 要害ナレバ 陥落セシムルニ 一月ハ 要ス ソノ間 越後ニ 動キアラバ 信濃ナラビニ 上野ノ 守リ 危ウシト 流布サレリ 然... 2023.10.29 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第453話 駿河守の策略と忠義の試金石:吉川駿河守と鍋島加賀守の運命 元亀二年 四月八日 吉田郡山城 「駿河守殿、それは一体どういう事かな? 直茂、よいな?」 「は、ははあ」 さすがの鍋島直茂も、歯切れが悪い。純正の恩情で不問にされた事であるが、元春が言った事が本当ならば、自分も罪を負わなければならないから... 2023.10.15 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第449話 御教書発給と将軍義昭の御内書疑惑 元亀二年 三月十一日 諫早城 発 純久 宛 近衛中将 秘メ ◯三◯三 信玄 兵越峠ヨリ 遠江 入レリ 山県 秋山 奧三河 侵攻セリ 徳川 浜松ニテ 籠城 織田ノ 援軍 待テリ 秘メ ◯三◯六 「直茂よ、弾正忠殿はいま、どのあたりであろう... 2023.10.11 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第446話 信長の越前攻め 元亀二年 二月八日 岐阜城 「時は来た。いざ越前へ攻め入るぞ」。 満を持した信長の号令の下、一次侵攻の時と同じように、浅井長政の一万とあわせて、合計六万の軍勢が越前に攻め入ったのだ。 浅井長政軍を主力とした一万五千の兵が敦賀口から金ヶ崎... 2023.10.09 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第440話 純正から延暦寺への手紙 元亀元年 十二月七日 諫早城 天台座主にして金蓮院准后様(比叡山延暦寺大僧正) 拝啓 寒さを感じる霜月の候、准三后様におかれましては、ご自愛いただきたく存じたてまつり候。 初めての文ならびに突如としての送文と相成りますが、何卒お許し願... 2023.10.05 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第438話 新参者、宇喜多右衛門尉直家と黒田官兵衛孝高 元亀元年 十一月二十五日 「本当にこれで良かったのだろうか」 純正が直茂に確認する。すでに3日間に及んだ会談は終わり、諸大名は純正への挨拶を終えて、それぞれの領国へ帰った後であった。 「ようございました。あれで大国毛利も小佐々には敵わぬ、... 2023.10.03 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
新たなる戦乱の幕開け 第412話 専守防衛?第二次尼子再興運動と対毛利、そして信長を考える③ 元亀元年 九月一日 諫早城 「なんじゃ」 尾和谷弥三郎が言う。 「殿はそれを見越して、毛利に対して味方を増やすために三村に近づくのでしょう? 毛利と宇喜多が織田に敵対し、それに三村とわれらが対する、これは何も問題ありません」 「うむ」 「... 2023.09.17 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第405話 元亀元年度 小佐々家定例閣僚ならびに理事会 元亀元年 六月十日 諫早城 「次に大蔵省だが、弥市、なにかあるか」 「は、それでは申し上げます。歳入と歳出に関しまして、領国の拡大にともない、年貢米の徴収が増え、歳入は増加しております」 うむ、と純正。 「しかしながら、歳入増加の要因の... 2023.09.12 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第401話 将軍義昭の焦燥と暗雲? 元亀元年 五月二十二日 勝瑞城での会談の結果は、最終的に三好の返事に委ねられるとして、諫早にいる純正と中央以東管轄の純久のもとへ届けられた。 土佐の甲浦までは馬で、そこから通信で宿毛、海を渡って佐伯に向かい、さらに通信で諫早まで届けたの... 2023.09.09 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第392話 三好三人衆と浅井長政 元亀元年 一月十六日 京都 妙覚寺 信長の前には、光秀と秀吉、そして滝川一益の3人が並んで座っていた。光秀は言葉には出さないが、明らかに不満げである。 昨年の6月に光秀と秀吉、そして滝川一益に小佐々の件について意見を聞き、一益にいたって... 2023.09.03 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第390話 毛利と織田。鍋島直茂の小佐々百年戦略 永禄十二年 十二月二十八日 諫早城 戦略会議室 「みな、聞いてくれ」 純正は直茂、弥三郎、庄兵衛を呼び、清良を紹介する。 「伊予の西園寺配下だった土居式部少輔だ。今日から同じ釜の飯を食う仲間となった。よろしくな」。 清良が一礼し、皆が拍... 2023.09.01 新たなる戦乱の幕開け
西国の動乱、まだ止まぬ 第375話 かかった火の粉がいつの間にか四百万石 永禄十二年 十一月十六日 諫早城 純正は各方面から届けられる書状や通信文書を読みながら、定例会議を開いて今後の対策を考えていた。 空閑三河守、藤原千方(親)、鍋島直茂、尾和谷弥三郎、佐志方庄兵衛の五人が傍らにいる。そして閣僚の面々。 「... 2023.08.23 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第368話 仕組まれた反乱、南九州にて 永禄十二年十一月二十日 諫早城 会議室 小佐々純正は政務の合間を縫って、子どもたちと遊んでいた。 子供だと思っていた弟の千寿丸は元服し、結婚して海軍兵学校へ入学している。甥っ子の幸若丸でさえ十一である。そろそろ元服を考えなくてはいけない... 2023.08.18 西国の動乱、まだ止まぬ
肥薩戦争と四国戦役 第343話 肥薩戦争⑫無条件降伏か滅亡か 四百年の名門島津家の危機 永禄十二年(1569) 十月十三日 巳の三つ刻(1000) 内城沖 金剛丸 「それで始めましょうか」 外務大臣の利三郎が話を進めようとする。小佐々側は純正と利三郎、鍋島直茂に尾和谷弥三郎、佐志方庄兵衛である。 島津側は義久に義弘、歳久... 2023.08.05 肥薩戦争と四国戦役
年表・統治機構 小佐々家統治機構・軍編成概要(忘備録) 以下、特に大学・軍編成は随時更新 ()内の年齢は1561年時点 当主 小佐々弾正大弼純正(沢森政忠)従四位上 正四位下近衛中将(元亀元年六月昇進) 従三位権中納言近衛大将(元亀三年/天正元年一月昇進) 検非違使別当 顧問 沢森政... 2023.03.16 年表・統治機構