東アジアの風雲 第752話 『飢饉のその後とジャガイモ畑』 天正十八年五月二十六日(1589/7/8) 仙台城「では、早速本題に入りま しょう」 と小佐々治三郎純久が切り出した。「只今ただいまの奥州の事の様ことのさまについて、伊達殿から説いていただきましょう」 政宗は深刻な表情で答える。「然されば、... 2024.10.17 東アジアの風雲
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く 第82話 『養豚、養鶏、養殖、鉱山……動植物と鉱山系。お里の本業はこれなんです』(1847/1/28) 弘化三年十二月十二日(1847/1/28) 信濃国松代藩 松代城「象山よ。では、そちの建言に従い手配した者どもを、この指示書の通りに働かせればよいと申すのか」 登城した象山を前に、藩主真田幸貫ゆきつらは問う。「はは。その建言書のうち、いくつ... 2024.04.16 転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く
西国の動乱、まだ止まぬ 第375話 かかった火の粉がいつの間にか四百万石 永禄十二年 十一月十六日 諫早城 純正は各方面から届けられる書状や通信文書を読みながら、定例会議を開いて今後の対策を考えていた。 空閑三河守、藤原千方(親)、鍋島直茂、尾和谷弥三郎、佐志方庄兵衛の五人が傍らにいる。そして閣僚の面々。「千方よ... 2023.08.23 西国の動乱、まだ止まぬ