第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第483話 織田弾正忠信長、不戦と天下安寧を願う勅命に困惑す。 元亀二年 十月二十一日 信貴山城 織田軍本陣「ほうほうほう、これはこれは……。飛ぶ鳥を落とす勢いの天下の小佐々家中、重鎮の御三方ではありませぬか」 信長が純久はもとより、直茂や利三郎の事をどれだけ知っているかは不明だが、少し皮肉交じりの挨拶... 2023.11.12 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第482話 甲斐武田家、ハードランディング? 元亀二年 十月五日 京都 大使館 先日の純久の申し出どおりに関白二条晴良邸に伺うことになり、三人は午前中から手土産を選んでいた。「関白様は甘味がお好きなので、いくつか中ノ屋の茶菓子店より持ってこさせました。一人一つずつ、進呈なさればよろしい... 2023.11.11 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第478話 純正の決断、織田信長か武田勝頼か 元亀二年 九月二十五日 諫早城 発 治部 宛 中将 秘メ 武田家 家臣 曽根九郎ト 申ス者 来タリテ ワレラト 誼ヲ 通ジテハ 盛ンニ 商イヲ 行ヒタシ ト 申シケリ 然レドモ ワレラト 織田ニ 盟約アリテ ソノ敵 武田ト 結ブハ 信ニ... 2023.11.07 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第477話 曽根九郎左衛門尉虎盛、小佐々治部少丞純久と相対す。 元亀二年 九月二十一日 京都 在京小佐々大使館「大使、曽根九郎とおっしゃる方がお見えになっています。お通ししますか?」 曽根、九郎? 左衛門尉? 誰だ? そう純久は思った。思い当たる節がない。「わかった。通しなさい。ああ、飲み物も用意して」... 2023.11.06 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第476話 甲斐武田家第十七代当主、諏訪四郎勝頼改め武田勝頼 元亀二年 九月十日 躑躅ヶ崎館(さて、どうするか……) 勝頼は、夜も更けた躑躅ヶ崎館の居室にて、二人の家臣を前に考えている。 信玄の死後家督をついだものの、あくまで名代。 対外的には信玄は隠居して勝頼が家督を相続、そして息子の信勝が十六歳に... 2023.11.05 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第475話 義昭、流浪将軍となる 元亀二年 九月二日 京都 室町御所 信長が義昭に提示した条件は二つであった。 人質を出す事と、異見十七箇条を認める事である。義昭にとってはどちらも認められるものではなかったが、交渉の余地はない。 なにせ和睦という体の降伏なのである。 そして... 2023.11.04 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第474話 異見十七か条と義昭の決断 元亀二年 八月二十二日 鯰江城下 純久は信長の陣中に一泊し、手渡された草案を熟読し、考えた。 異見十七か条と名づけられたその条文は、いかに義昭が無能であるか、将軍としての品位に欠けるかと、散々にこき下ろしたものであった。 信長に義昭との関係... 2023.11.03 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第470話 虚々実々、信長と純正と信玄と 元亀二年 八月十日 三河「申し上げます!」 武田軍の撤退の報を受け、逃散していた兵をまとめていた信長のもとに急報が入った。「何事か!」 信長に急を報せるのは、織田家の忍者集団『饗談きょうだん』の頭領である、岩村長門守重休しげやす(273話)... 2023.10.30 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第456話 不完全な信長包囲網 元亀二年 四月二十五日 因幡 鹿野城 発 純久 宛 近衛中将 秘メ 二俣城 危うし 天方城ヲハジメ 北遠江ノ 諸城 コトゴトク 落チリケリ サラニ 北条ノ 援軍アリテ 徳川 後詰メ ナラズ 一言坂ニテ 敗レリ 秘メ 三河の北東部と遠江の北部... 2023.10.18 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第451話 吉田郡山城にて、一体何を拠所とするのか? 元亀二年 四月八日 三河方面の山県・秋山の別働隊と、遠江の信玄本隊からなる武田の西上軍は、服属を願い出てきた将兵や降伏した城の兵をあわせると、七千人あまり増加していた。 三河では奥三河の山家三方衆、遠江では北遠江の天野景貫らをはじめとした... 2023.10.13 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第447話 西国の火種と東美濃の争乱。そして山家三方衆 元亀二年 二月二十五日 三ヶ月前の元亀元年十一月、新しい西国の枠組みが決まった。 一万石から三万石の国人の多くが純正の提案を受け入れ、知行地を大幅に減らし、俸祿にて仕えることを選んだのだ。 しかし、領民やその下の家臣たちも、たかだか三ヶ月で... 2023.10.09 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第446話 信長の越前攻め 元亀二年 二月八日 岐阜城「時は来た。いざ越前へ攻め入るぞ」。 満を持した信長の号令の下、一次侵攻の時と同じように、浅井長政の一万とあわせて、合計六万の軍勢が越前に攻め入ったのだ。 浅井長政軍を主力とした一万五千の兵が敦賀口から金ヶ崎城へ、... 2023.10.09 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第437話 新しい西国秩序 元亀元年 十一月二十三日 伊予 湯築城 戦をなくす為に話し合いの場を設けたのに、これでは話がまとまらない。 元春の気持ちも理解できるが、大言壮語すぎたのだ。このまま、無条件では元春も引っ込みがつかないであろう。「では能義郡、四万五千六百四十... 2023.10.02 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第435話 尼子家の苦悩と復興 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 酉三つ刻(1800) ■別所家中「叔父上、やはり中将様はひとかどの人物ですね。くぐってきた修羅場もそうであるし、話も飽きぬ。なにより、戦を好まぬ姿は好きです」 別所長治は叔父で一門、家老の別所重宗に対... 2023.10.01 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第433話 変革の時 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 元親は純正の発言の意図が理解できない。「それは一体、どう言うことなのでしょうか?」「言葉通りの意味である。宇喜多殿とは使者を通じて、服属したいとの旨を承っており、了承したのだ。その際、この毛利家との四... 2023.09.30 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第432話 負の連鎖を断つとき 元亀元年 十一月二十二日 伊予 湯築城 宇喜多家と宇喜多直家をどうしたいのか? 純正の問いに三村元親は即答できない。父を殺した憎き敵が目の前にいるのだ。どんな形でも良いから仇を討ちたいはずなのに、なぜか答えられない。「それは……」 一同が... 2023.09.29 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第426話 純正と秀安 裏の裏の裏の話 元亀元年 十月二十日 諫早城 小早川隆景との会談を終えた数日後、純正は朝食を食べ終わって、コーヒーを飲んで新聞『肥前新聞』を読んでいた。 第一回の遣欧使節が帰国したとき、グーテンベルクの活版印刷機を輸入していたのだ。 その後印刷機の仕組みを... 2023.09.26 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第425話 小早川隆景、伊予から豊後、そして肥前へ。小佐々純正という男③ 元亀元年 十月十四日 小会議室に案内された隆景は、様々な調度品に驚く。 壁には見たこともない絵が掛けられ、テーブルの上には何やら球体の置物がある。そして上座の席の奥には大きな振り子時計があった。「さ、どうぞお座りくだされ。普通の茶と紅茶、こ... 2023.09.25 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰 第423話 小早川隆景、伊予から豊後、そして肥前へ。小佐々純正という男 元亀元年 十月十四日 隆景は翌日の八日の朝から安芸倉橋島へ向かい、そこからさらに船に乗った。 忽那の島々をへて伊予鹿島城下へ着いたのは九日の夕刻である。 一泊して湯殿城下を経て、喜多郡の佐多岬半島の佐田浦、三崎浦までは街道がすでに整っており... 2023.09.24 第2.5次信長包囲網と迫り来る陰
新たなる戦乱の幕開け 第422話 歴史の変化が人の死を早め、それがまた歴史を変える 元亀元年 十月十日 京都 室町御所「公方様、備前の宇喜多の遣いと申す者が、お目通りを願っております」「宇喜多……? 浦上ではなく、宇喜多だと?」 義昭は献上品の刀剣の品定めをしている最中に、政所執事である摂津広門から声をかけられ不機嫌である... 2023.09.24 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第420話 毛利輝元と安国寺恵瓊、相対するは戸川平右衛門尉秀安なり 元亀元年 十月七日 吉田郡山城「殿、宇喜多家臣、戸川秀安と申す者がお目通りを願っております」 毛利家当主である毛利輝元は、外交僧で顧問の安国寺恵瓊と談笑していた。 このとき両川である小早川隆景は領国である新高山城(にいたかやまじょう)にあり... 2023.09.22 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第415話 小海城山城会談~毛利につくか小佐々につくか~ 元亀元年 九月二十五日 発 純久 宛 総司令部 秘メ 織田軍 一揆勢ヲ 五ツノ城二 追ヒ詰メリ 砲撃後 敵降伏ヲ 申シ出ルモ許サジ 兵糧攻メノ模様 殲滅モ近シ 浅井軍 丹後ニテ 加佐郡竹野郡ノ国人 刻ヲ同ジクシテ蜂起 一色勢ヲ追イ詰メリ ... 2023.09.19 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第411話 専守防衛?第二次尼子再興運動と対毛利、そして信長を考える② 元亀元年 九月一日 諫早城 「殿」「なんだ?」 土居清良が発言した。「表向きが無理なら、裏からで良いのではないでしょうか」「どういう事だ?」「昨年の尼子蜂起軍には、山名の助力がありました。ゆえにこたびも尼子を直接助けるのではなく、山名を助け... 2023.09.16 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第410話 専守防衛?第二次尼子再興運動と対毛利、そして信長を考える① 元亀元年 九月一日 諫早城 例のごとく戦略会議室のメンバーが集まって、一通の書状を囲んで考え込んでいる。 正四位下近衛中将小佐々様 突然の書状をお許し賜りたく、伏して願い上げ候。 それがし尼子勝久様が家臣、山中鹿之助幸盛と申し候。 近衛中将... 2023.09.16 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第407話 元亀通宝=永楽通宝? 元亀元年 六月某日 諫早城 三年前の永禄十年十一月より、純正は小佐々領内で撰銭令を発布して貨幣の流通を促進していた。 金一枚が金十両、金一両が四分で、それが十六朱となり銀一枚と同じ価値になる。銀一枚は銀五十匁で銭四貫文、すなわち四千文となる... 2023.09.13 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第405話 元亀元年度 小佐々家定例閣僚ならびに理事会 元亀元年 六月十日 諫早城 「次に大蔵省だが、弥市、なにかあるか」「は、それでは申し上げます。歳入と歳出に関しまして、領国の拡大にともない、年貢米の徴収が増え、歳入は増加しております」 うむ、と純正。「しかしながら、歳入増加の要因の多くは、... 2023.09.12 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第402話 若江三好家と摂津三好家と阿波三好家 元亀元年 五月二十二日 摂津 ※野田城「なんですと? 気でもふれたのですか大叔父上?」 そう声をあげるのは阿波三好家当主であり、日本の副王と呼ばれた三好長慶の弟、三好実休の息子である※三好(彦次郎)長治である。「気などふれておらぬ※彦次郎(... 2023.09.10 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第395話 ポルトガル大艦隊と彼我の戦力差を考える 元亀元年 三月 5万の大軍で越前に攻め入った織田軍は、田植え前という短期間ではあるが、当初一向一揆と織田・浅井軍で挟撃する予定であった。 しかしここで、織田・浅井連合軍(以下連合軍)にとって予想外の事が起きたのだ。 一揆衆が撤退した。 田植... 2023.09.05 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第389話 西園寺公広と土居清良 永禄十二年 十二月二十八日 諫早城 十二月十日に宇都宮豊綱の造反並びに職務怠慢が公になり追放された。 その後引き続き長谷口から南の黒瀬城へ向かう街道は封鎖され、南の板島城から北へむかう吉田口、東の三滝城からの土居口も同様に完全に塞がれたのだ... 2023.09.01 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第388話 群雄たちと小佐々純久 永禄十二年 とある日 在京小佐々大使館「大使、また来てます」 大使館の洋間、昼休みに佐吉と将棋を指している純久のもとに、一人の訪問者があった。最近、遠方からのお客様が増えましたね、と佐吉が言う。 純久はそれどころではない。36対6で圧倒的に... 2023.08.31 新たなる戦乱の幕開け
新たなる戦乱の幕開け 第384話 来島通総兄弟と瀬戸内の緊張 永禄十二年 十二月 五日 来島城「兄上、もう半年になりますね」「そうだな、もう半年になる」 伊予来島の村上(来島)通総は九歳である。 二年前に父である村上通康が死に、元服して家督をついだ。兄がいたのだが、母親が主君筋の河野弾正少弼通直(36... 2023.08.28 新たなる戦乱の幕開け
西国の動乱、まだ止まぬ 第383話 鎮西平定ナレドモ四国ハ西園寺ガ残リケリ 永禄十二年 十二月二日 丑一つ刻(0100)諫早城 隣国に攻められたり飢饉の発生や疫病など、一刻をあらそう場合は、深夜であれ純正の元には緊急通信が入ってくる。迅速な対応が求められるからだ。 発 石宗衆 宛 総司 秘メ ※島津義虎謀反 東郷ヘ... 2023.08.27 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第382話 永禄十二年 十二月一日 庄内の乱、東郷の乱。 永禄十二年 十二月一日 巳の一つ刻(0900)薩摩 薩州島津家当主、※島津義虎が動いた。 南下して、二十年も抗争を続けてきた東郷氏の旧領を攻めたのだ。 東郷氏は渋谷一族の分家で、祁答院氏や入来院氏とともに島津家と戦ってきたが、すでにすべて島... 2023.08.27 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第380話 遠い西の彼方へ。長宗我部元親の驚嘆の九州肥前紀行② 永禄十二年 十一月二十日 午一つ刻(1100) 府内「これをこうやって送るのです」 そう言って宗悦は代金と書面を係に渡す。係は料金を確認して書面を伝達役に渡し、伝達役は何やら小屋を出て近くの見張り台まで走る。 見張り台の上では係は旗を振って... 2023.08.25 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第378話 長宗我部元親の決断と明智光秀の苦悩、織田信長の構想 永禄十二年 十一月十七日 岡豊城「どうであった、親貞、親泰」 岡豊城の評定の間で、長宗我部元親は人払いをして三人だけで話す。近習もいない。「どうもこうもありませぬ。まったく話になりませぬ」。 そう話すのは元親の弟で次兄である吉良親貞だ。「浦... 2023.08.24 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第373話 土佐安芸郡一揆⑤陰のフィクサー?小佐々治部少丞純久 永禄十二年 十一月十五日 京都 室町御所「公方様、小佐々弾正大弼純正が家臣、小佐々治部少丞純久にございます」 純久は京都にあって大使として各国(各勢力)の重要人物と会うことが多いが、義昭は少し面倒くさいので、必要最小限にしていたのだ。 しか... 2023.08.22 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第369話 長政の野望 with ◯◯ 北近江よりの立志伝 永禄十二年 十一月 近江 小谷城「継潤、その後公方様はどうなのだ?」 浅井長政は信長の妹を嫁にし、同盟者となっていたが、自身の存在感の低下に危機感を抱いていた。 事実、美濃を攻略するまでは共闘相手として、上洛する際は障害となる六角と共に戦う... 2023.08.19 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第367話 土佐安芸郡一揆③独立、なるか? 永禄十二年 十一月十日 土佐 安芸郡 安芸城「殿、これからどうなさいますか」 家老であった黒岩越前守の息子、黒岩掃部(30)である。「若と言われ続けてきて、いきなり殿は慣れぬな」「は、しかし安芸家の復興のためには慣れていただかなくてはなりま... 2023.08.18 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第366話 観音寺騒動ならぬ三雲騒動 永禄十二年 十一月十日 南近江 三雲城 織田信長の圧倒的な軍事力の前に、昨年の永禄十一年、六角氏の主城である観音寺城が落とされた。 実際には支城である箕作城がわずか一日で落とされ、次いで和田山城の城兵の離散にともない、守れぬと判断しての逃走... 2023.08.17 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第364話 土佐安芸郡一揆、安芸千寿丸改め弘恒蜂起する。 平凡なサラリーマン沢森武は気絶し、戦国時代の超弱小地方領主の跡取りとして転生する。平和を望みつつも周囲がそれを許さない。歴史知識と現代経験を活かし、技術革新や産業の革命を起こしながら周囲の脅威に立ち向かう、戦国歴史改変小説。 2023.08.16 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第363話 元第二分隊航海科の純正、六分儀の製作に携わる? 永禄十二年 十一月 諫早城天守 天文台 寒い、しかし冷えて眠気覚ましにはちょうどいい。 九十郎秋政が観測をしていた。諫早城天守に設けられた観測用天文台だ。天守からも渡れる構造になっているが、天文台側からは天守には入れない。 純正の足音が聞こ... 2023.08.15 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第355話 徳川六角浅井朝倉。手紙が起こすバタフライ・エフェクト 永禄十二年 十月二十三日 三河 岡崎城「忠次よ、小佐々との件どうなっておる」「は、弾正忠(織田)様のお許しも得たゆえ、正式に小佐々家との通商を開始する運びとなりました。ただいま商人を通じた取引の協議が行われております」 うむ、と家康はうなず... 2023.08.11 西国の動乱、まだ止まぬ
西国の動乱、まだ止まぬ 第351話 薩州島津家と伊東祐青、御教書の真偽とくすぶる火種 永禄十二年 十月二十二日 都於郡城 伊東家に対する幕府の御教書の真偽を確かめるため、小佐々の使者がその書状を幕府へ持参した。しかし祐青は純正の言葉に従いつつも、もし偽書だった場合の処罰を考えていたのだ。 仮に偽書だったとしても、祐青自身は一... 2023.08.08 西国の動乱、まだ止まぬ
肥薩戦争と四国戦役 第343話 肥薩戦争⑫無条件降伏か滅亡か 四百年の名門島津家の危機 永禄十二年(1569) 十月十三日 巳の三つ刻(1000) 内城沖 金剛丸 「それで始めましょうか」 外務大臣の利三郎が話を進めようとする。小佐々側は純正と利三郎、鍋島直茂に尾和谷弥三郎、佐志方庄兵衛である。 島津側は義久に義弘、歳久に家久... 2023.08.05 肥薩戦争と四国戦役
肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正 第202話 小佐々城 開戦二日目 子の三つ刻(0:00) 小佐々純正「申し上げます! 毛利領国境信号所より信号あり」 発 杉長良 宛 弾正大弼 メ 盟ト 松山城救援 求ム メ 午三つ刻(12:00) 豊前松山城からの救援要請が来た。もうすでに全軍に届いている報... 2023.06.02 肥前王 源朝臣小佐々弾正大弼純正
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第168話 宗麟の逆鱗。筑後戦役か? 永禄十一年 正月 臼杵城 大友宗麟 例年のごとく年賀の饗宴を催していたのだが、異変に気づいた。 毎年正月には九州各地から大名たちがわが城を訪れ、年賀のあいさつをしてきた。 従属している大名はもちろん、日向や肥後からもやってきていたのだ。今年... 2023.05.25 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
北九州を二分する 二つの二虎競食の計 第163話 対信長外交団④ 永禄十年 十一月 尾張 津島湊 鍋島直茂 津島湊についた。湊はどこも活気がある。 それにしても、上総介様はわれらの殿と同じで、経済の感覚に優れていらっしゃるようだ。 祖父の信定様が津島湊を勢力下においてから、その経済力を背景に織田家は躍進し... 2023.05.24 北九州を二分する 二つの二虎競食の計
肥後の相良と阿蘇、そして北肥後国人衆 第132話 『迷信とか忌み子とかくそくらえだ!』 兄弟が増えて母子ともに健康だが、問題点があった。 いや、俺と親父に言わせれば問題点でもなんでもない。 そんなもんクソくらえだ! 現代人2人のパワーを舐めるなよ! しかもトップミドルダウン? トップトップダウン? なんていうかわからんけど、小... 2023.05.19 肥後の相良と阿蘇、そして北肥後国人衆
肥前争乱、淘汰するものされるもの 第97話 『波多、龍造寺ぜめ』 同年 十一月 岸岳城 「いまこそ龍造寺を攻めるときにござる!」 そう声をあげ家臣の論調をまとめようとしているのは、先代の後室、真芳の方の怒りを被って主流派から遠のいていた、有浦大和守高である。「今、龍造寺は須古城攻めに手一杯のはず。神代や筑... 2023.05.10 肥前争乱、淘汰するものされるもの
5強まであと7,000石(現在36,824石) 第88話 宇久純定という男 永禄七年 二月 五島江川城 宇久純定 五島は宇久純定(39)が統治していた。親平戸松浦勢力である。 いや、だったが正解だ。 純定の祖父が家臣の謀反で死に、父が逃亡先の平戸で育って、隆信の父興信の代に援助を受けて取り返したのだ。 しかし息子の... 2023.05.08 5強まであと7,000石(現在36,824石)