再来年

天下百年の計?

第735話 「北加伊道は、まだ、蝦夷地なのか」

天正十六年三月十日(1587/4/17)北加伊道地方 小樽 旅館  純正は男の子を大浴場へ連れて行った後に服を脱がせるが、ボロボロで汚れている。どう考えても接客で働いていたとは思えない。裏方の仕事をさせられていたのだろうか。  それでも10...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第186話 『日露和親条約』

安政元年十二月二十一日(1855/2/7)~遡ること数ヶ月前 「絶対にダメです! 馬鹿ですか? 阿呆あほうですか?」  次郎はそう叫びたいのを必死に我慢して、地道に交渉にあたっていた。プチャーチンに対してではない。日露和親条約締結における日...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第176話 『幕府海軍と通訳と転炉』

■嘉永七年四月一日(1854/4/27)  次郎はあまり幕府のやることに干渉はしたくなかったが(面倒くさいので)、ことこの条約に関しては、日本の未来を左右する重大事なので、大村で黙っている訳にはいかなかった。  純顕は一回目のペリーとの会談...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第120話 『勝海舟と大村城下の下水道整備計画』(1850/1/8) 

嘉永二年十一月二十五日(1850/1/8) <次郎左衛門>  さて、確かこの頃の勝海舟は、どこだっけ?  本所から赤坂田町に移ってる頃だったかな。「御免候!」 「はいよ。どなたかな?」 「勝麟太郎殿にござろうか。それがし、肥前大村家中、家老...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第119話 『次郎左衛門、武蔵国にて高林謙三に会い、隼人は加賀にて大野弁吉を口説く』(1849/11/25)

嘉永二年十月十一日(1849/11/25) <次郎左衛門>  お茶の件はどうにかなったし、川越に来る途中にいろいろ考えてきた事があった。それは現在進行形で、これから10年、いやそれ以上、俺も含めてみんなが頭の隅に置いておかなくちゃならないこ...
転生した無名藩士、幕末の動乱を生き抜く

第115話 『蒸気機関鉱山導入と京都へ』(1849/8/2)

嘉永二年六月十四日(1849/8/2) <次郎左衛門>  大島・崎戸・池島の三カ所の炭鉱と、六カ所の鉄鉱石他の鉱山へ蒸気機関の導入が決まった。  排水ポンプや巻上機の動作確認は何度も行っているので、今のところは問題ないだろう。これで石炭の増...
第2.5次信長包囲網と迫り来る陰

第468話 アドラー・フォン・リューベック?3,000トン級帆船・戦列艦建造計画

元亀二年 七月十七日 諫早城 「ああ、そうでした。海軍省からなにかありますか?」  直茂が示し合わせたかのように、海軍大臣の深堀純賢に発言を促す。純賢は純正の顔を見て、純正はうん、とうなずく。  海軍省への予算配分と技術協力において負担が必...
肥前争乱、淘汰するものされるもの

第96話 後藤惟明、命に服す

同年 十一月 武雄城 後藤惟明  義父上である後藤貴明の命令は絶対である。私が反抗できるはずもない。私は後ろ盾を失った、ただの十九の居候である。しかし、此度こたびばかりは……。 「義父上! いらっしゃいますか?」  私ははっきりと在室を確認...
歴史改変は悪だけど、死ぬのはいやです。

第5話 戦国にて初の決断の時〜横瀬への南蛮船寄港計画〜

鋭い! 絶妙に鋭い! ベタすぎるくらい鋭い! ていうか、意味不明なこと書いてぶつぶつ言ってたら誰でも(どうした?)ってなるよね。  前世でも弟いたけど、どっちかって言うと無口で職人気質しょくにんかたぎだったから、新鮮っちゃ新鮮。……いやいや...